スマートキーカバー ボタン部パテ処理

key70 トヨタランドクルーザー用のスマートキーカバーのボタン部分です。先日ABS板を切り出してボタンに両面テープで貼り付け、大よその形に仕上げたので一旦剥がして再度接着します。

key71 接着面をペーパーで足付けし、よく脱脂をしたらプラスチックプライマーを塗って構造用エポキシ接着剤(3Mオフホワイト)で固定します。

key72 一日置いてしっかり硬化させたらリモコンカバーに装着してみます。

こうやって見ても悪くは無いのですが、カバーパネルは緩やかに湾曲していて、ボタンが黒ならばそんなに違和感が無いのですが、今回はカバーとボタンが同じ色(車体色のホワイトパール)となるので多分このままだと変になる筈です。

key73 と言う訳でボタンにも曲面をつけるべくパテで形を整えます。パテはとても柔軟性のあるタイプのポリエステルパテです。

key74 まずはボタン単体で粗研ぎをし、その後実際に装着して面出しを行います。

一番上は良い感じですが、真ん中と下がまだ足りなかったです。

key75 さらに同じようにポリパテを塗布します。

key76同じように実際にカバーに取り付けて、そのままの状態で#320→#400と研ぎ出します。大分ツライチに出来たと思います。

尚、この後このカバーに挿す鍵が届く予定ですので、一応それを入れた状態でどうなるのか具合も見てからサフェを塗ろうと思います。

その他の作業としては、ボタンに入れるロゴマークのテスト塗装と、後はいよいよ極小トヨタエンブレムの埋め込みです。トヨタエンブレムを透明レジンで固める方法は未だ悩み中ですが、こちらも何とかクリアーしていきたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマートキーカバー用トヨタエンブレム 本塗り

key64 先日シリコーン型から複製~増産を行っていたスマートキーカバー用のミニチュアトヨタエンブレムです。

key61足付け処理を行い、台に固定して本塗り開始です。

key63 今回はブラックメッキ風をイメージしていて、まずは通常の艶有りブラックで仕上げます。ベースコートの黒を塗ってクリアーを塗って一旦強制乾燥させて塗膜を完全硬化させます。

moto そしてちょっと特殊な塗料の「モトクローム」です。先ほど塗り上げた艶りブラックの上に足付け処理など一切行わず、24時間以内にこちらを塗布します。

key65その後専用のクリアー「モトクリアー」を塗り、さらにもう一度2液ウレタンクリアーを塗って強制乾燥させたのがこちらとなります。今回はスマートキーカバーのボタンに入れるロゴの色と合わせる為に6種類の濃さで作成しました。

key67 一番左がシルバー感の強いタイプで、

key68一番右がブラック感の強い色味となります。

カバーの色がホワイトパールなのでハッキリとさせるなら黒味を強くして、ただ上品に仕上げたいなら明るいシルバー寄りが良いかと思います。この辺は実際にカバーパネルをホワイトパールに塗ってから決めたいと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマートキーカバー サフェ研ぎ

key40 先日サフェーサーを塗っておいたトヨタのスマートキーケースです。全体にガイドコート(黒い点々)を塗ったらサフェーサーを研ぎ付けます。

key41同じくサフェーサーを塗布していたトヨタマークのピンバッジです。元々平面的な形だったので周りを削ってフチに丸みを持たせ、さらにサフェーサーを塗って柔らかいフォルムになるようにしています。と言ってもこのサイズなので余り意味があるかどうか…(笑)。

key42イメージとしてはこんな感じで、ホワイトパールに塗ったカバーにブラックメッキ調に塗ったエンブレムを貼り付け、この窪みに透明レジンを流し込んで研磨して平らに仕上げ、さらにクリアーを塗って一体化させよう、と言う作戦です。

今回のオーナー様のコンセプトとしては「全体がツルツルに」ということで、反対側にある一段低くなったボタンも新たにABS板から切り取ったパネルを貼り付け、カバーとツライチにする予定です。

まだまだ先は長そうですがどうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタスマートキーケース サフェ入れ

key先日ボタンのイラストデータを作成していたトヨタランクル用のスマートキーケースです。

エンブレム部分は新たにピンバッジの物を入手し、それをブラックメッキ調にして既存の物と差し替え、樹脂を流し込んでフラットに仕上げる予定です。ちなみにブラックメッキ調塗装は密着性が著しく悪く簡単に剥がれてしまう為、通常の業務ではお受付しておりません。どうか御理解下さいませ。

key34と言う訳で既存のエンブレムを外してみました。比べてみて判ったのですが、今回用意した物は思ったよりも分厚いようですね。

key21 ペーパーで表面のメッキを削り、丸味を帯びるように形を整えました。

元々エンブレムが付いていた箇所は窪みがあるので、エンブレムを外す為に開けた穴と一緒にパテで埋めます。

key22 プライマーを塗り、パテを塗って表面にPPクリアーシートをカットした物を貼っておきます。後で研ぎ易いようにですね。

key23 ヘラにペーパーを貼り付け、パテを研いで平滑にします。

今回貼り付けるトヨタエンブレムは背面が見えるのでこの窪みの中も綺麗に仕上げておく必要があります。

key24 新たに取り付けるエンブレムバッジは側面にメッキが残っているので、サンドブラストでそれも削り落とします。素材自体は銅のようで、エッチングに浸けないでよかったです(全部溶けて無くなってしまう所でした・・・)。

key25 と言う訳で素地調整が全て完了です。ようやく塗装屋らしい業務内容になって来ました(笑)。

key26 同じくキーケースも素地調整を終え、サフェーサーを塗る準備をします。

key27良く脱脂したら念の為火炎処理をし、プラスチックプライマーを塗布します。

key28 そう言えば本体サイドにあった「PUSH」のスイッチも取り外し、研磨して窪んだマークや文字をパテで埋めています。

key30 そしてサフェーサー塗布完了です。

key31 大分形になって来ました(って、まだまだこれからなのですが・・・)。

key32 こちらがキーカバーサイドに着いているPUSHスイッチで、カバーから予備キーを取り出す時に押すボタンです。こちらもデカールで「PUSH」の文字を再現します(「●」や「→」のマークが無くなったので字間を広げて調整しています)。

key33元々平面的だったトヨタのピンバッジは、全体に丸味を帯びて良い具合になっていると思います。

ちなみにこれを固める樹脂は以前購入しておいた透明ポリエステル樹脂で、既に紫外線の暴露テストも終えていて黄ばみなどの心配もありませんからご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

スマートキーカバー ロゴデカール作成

key6 今日は土曜日なので少々マッタリ気味にイラストデータの作成を行なっていました(と言うか余程デスクワークよりも現場の方が楽なのですが・・・)。

key7 今回はリモコンカバー本体の色をホワイトパールに、トヨタのエンブレムはブラックメッキ風な塗装にする予定で、それに合わせてこちらのボタンのイラストもブラックメッキな感じにされたいといったご希望になります。まあそれは無理としても(そんなインクリボンは存在しない訳でして・・・)、とりあえずそれに近いような物が出来ないかと色々と試してみました。

key11と言う訳でいつものドライプリンターでデカール用紙に印刷してみました。

こちらはシルバーだけだと目立たないのでフチを黒にしてみましたが、うーん、ちょっとポップな感じが安っぽいですかね。

key19逆のバージョンで黒をベースにフチをシルバーにしてみましたが、うーん、何だかベタ過ぎる気が・・・。

key13その他こんな感じでシルバーの上に格子状の黒ラインを入れたりもしてみましたが、結局これらも微妙な感じでした。

key18と言う訳でジャジャーンと!!(すいません、社外記みたいで)。

シルバーと黒の組み合わせだけではどうもイメージ通りにならないので、先日新たに購入したプリンターに付いて来た「フラッシュシルバー」のインクリボンを出してみる事にしました。私も使うのが初めてです。

key17奥のが通常のシルバーメタリックで、手前が今回のフラッシュシルバーです。

元々のシルバーも通常の印刷では不可能なメタリック感を出すインクですが、今回のはさらに凄いです。

key14と言う訳で印刷してみました。ええっと、普通の家庭用プリンターなのに、出来たそれはまるで金属のようです・・・(と言うかALPSのドライプリンターは普通のプリンターではありませんし、しかももう新品では売ってません)。

実はここに来るまでかなり紆余曲折あったのですが、とりあえずこれが一番良さそうです。黒とは全然違うのですが、金属特有の見え方として「透かしが黒い」というのがあるのでホワイトパール上でも十分目立つと思います。何より一番高級感がありますしね。

key16ちなみにこちらはフラッシュゴールドです。まるで金箔のよう・・・(惚)。

ただこれらフラッシュシルバーとフラッシュゴールドは下地印刷が必須で、そのせいでかなりの厚みが出来てしまいます。何故か黒や白では上手く行かなかったのですが、基本設定(?)のCMY三色を最初にプリントする事で一応何とか出来ています。最後には保護用の光沢クリアーもプリントしているので、都合5回プリントを重ねているという事です。このサイズでそんな事をしてもズレが見られないなんて本当に凄いプリンターですよね。

結局これだけで一日掛かってしまいましたが、とりあえずイラストデータは出来たのでもう少し色々と試してみてから次の工程に移りたいと思います。次は窪みに埋め込むトヨタエンブレムの下地ですかね。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!