アイアン製インテリア小物塗装 完成

mail5 そしてお待たせしました!「MAIL」のロゴを塗り終わって完成となります。

「どこが変わったんだ?!」って思われるかも知れませんがそれこそが難しい事ですので、逆にそう言って頂けた方が補修塗装屋冥利には尽きますかね。

mail上記の画像は作業前に撮影して最初に紹介したものです。こうやって見ても解りませんが「MAIL」の文字は今にも剥がれそうな状態でした。

mail6今回の文字はレタリングではなく塗装ですので文字が単体で剥がれるって事はありえません。ただし下地の塗装(と言うか錆)は剥がれる寸前ですから無闇に触らない方が無難ですかね。まあロゴのデータは残してありますからまた剥がれたらいつでも塗り直せますのでご安心下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

アイアン製インテリア マスキング~本塗り

mail ちょっと順番が早かったですが時間があったので先に塗ってしまう事にしました。ロゴ部分をベースコートの白で塗るだけですから塗装ブースで塗る必要は無いので都合を気にせず出来る作業なのです。

まずは元々プリントされているロゴをデータ化します。似たフォントを見つけてそれを既存のフォントと同じように各部を編集していきます。時間があればこういった作業も好きなんですよね。

mail2 既存の白い文字が元々プリント(と言うかドライレタリング)されているロゴで、緑色のシートが今回作成したロゴデータです。単純そうですが結構弄ってます。

ロゴデータさえ出来ればあとはカッティングマシンにお願いして切ってて貰い、シートはシール状になっているのでこれを元の位置に合わせて貼って白を塗るだけです。

簡単な作業ではありますが、文字の位置などを忘れてしまうとどうにもならなくなってしまったりするので油断は大敵です。想像以上に心労は多くこれじゃ長生き出来る筈無いですよね(苦笑)。

mail3 既存の文字は爪で引っ搔く程度でペリペリと剥がれてくれましたから、後はそこに合わせてマスキングシート貼り、周りを養生したらいよいよ本塗りです。

mail4クリアーは塗らずベースコートのみで今回は終了ですので今回は「激安コース」で対応可能です。

こういった仕事は本格的な塗装ブースが無くても出来ますから私的にはこの方向で人生終焉の仕事を模索して行きたいと思っていたりします。単に文字を入れるだけなら誰でも出来ますが「元と同じように」となると一気に難易度は高くなりますからね。ただそこに拘る方がどれくらい居るかが問題ですが・・・(いや想像以上にいらっしゃるようですが。笑)。

特に硬化させる必要も無いので明日には完成予定です。やってしまえば早いんですが今はそうもいかない状況ですのでご容赦下さいませ。

ご依頼は大分落ち着いて来ましたのでもう少ししたら受付再開出来ると思います。予定としては2週間から3週間くらいですかね。とにかく大物のカーボンフレーム&フォークが終わらないと安心出来ませんので・・・。

アイアン製インテリア小物 ロゴ部塗装承ってます

mail すっかり紹介が遅れましてすいません。またこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

今回のご依頼品はちょっと変わった内容で、塗装をご依頼頂いているのは製品自体では無く「ロゴ」の部分のみとなります。ちなみに製品の表面には赤錆が出ていますがこれはこういうデザインだと思います(なのでこれを綺麗にしては駄目ですよね)。

mail1で、製品の一部に「MAIL」といった文字がプリントされていてその一部が剥がれてしまっています。まだ文字の転写作業が完了していないので触れてはいませんが、オーナー様曰く爪で引っ搔くと簡単に取れてしまうそうです。

これの理由としては、このロゴは印刷でも塗装でもなく「インスタントレタリング」による物で、これの密着不良が原因かと思われます。

このインスタントレタリング、最近は見かけなくなりましたが「レコード→カセットテープ」が全盛の時代に非常に流行った便利物です。ワープロがまだ高価だった時代に印刷同様のクォリティが簡単に出来るということで私もこれに随分凝りました。1シート¥500くらいと安価だったのも人気の一つでしたよね。

その後テプラーの登場や家庭用プリンターが安く手に入るようになって出番が無くなってしまい、現在では既に廃盤となっていますが(売っていないんですよ・・・)、私の仕事に使えたりもするので多少は買い占めていたりします(笑)。

ただこのインレタ、手軽ではありますが耐久性は弱いので経年劣化でこういった感じに剥がれてしまいます。転写した箇所が紙であればまだ密着していますが、そもそもこういったザラザラとした面には向いていないですから長くは持たないのです。上からクリアーを塗ってあげるなど保護が必要なんですよね。

と言う事で、今回はこのロゴを新たに塗装で復元する事にします。修復といってもいつもやっている塗装とはちょっと違う感じですが、実は以前父が集めていた骨董品の修復などを頼まれて事があって直していた事があります(金継ぎとは違います)。方向としてはそれに似た感じで、老後はこういった作業で食べていければなんて実は企んでいたりします(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!