スイフトスポーツ カーボンフロントグリル塗装 完成

swift37 大変お待たせしました!モンスタースポーツ社製のスイフトスポーツ用カーボンフロントグリル、クリアー仕上げの塗装で本日完成となります。思っていたよりも完成の紹介が早いですが十分クリアーは硬化していましたので問題ありませんからご安心下さいませ。たぶん二度焼きしたので十分だった模様です。

swift38 ちなみに通常こういったカーボン製品の場合、ぱっと見は目立たない巣穴が多く存在するので「下塗り→本塗り」または「下塗り→下塗り→本塗り」といった感じで複数回の塗装が必要なのですが(パテやサフェが使えませんので)、今回の製品はちょっとあり得ない程出来具合が良かったので一度のクリアー塗装で完成しました。私的に見ても巣穴は全く見当たりません。まさか真空脱法成形みたいな事でもしているのかと思い同封された説明書を読んで見ると「熟練した職人の手作業による云々・・・」なんて事が書いてあって、ええええ!?とちょっと驚愕してしまいました。私的にカーボン製品は好きでは無いのですが(製品としては余りにも未完成な為)、これはお勧め出来ます。いやそれにしても今までの物とはまるで違いますから、何か新しい技術が使われているんじゃと本当に不思議なのですが(それくらいあり得ない程よく出来ていると思います)。

swift39また元々の状態でも見た目は十分綺麗だったのですが、メーカーのサイトには以下のような内容の注意事項も紹介されています。

「カーボン繊維の特質上、本体に反りが出たり、繊維の模様が均一にならない場合があります。 製品はクリアゲルコート仕上げになっていますが、塗装面ほど長持ちはしません。ご使用前に、UVカット効果のあるクリア塗装を施すことで長期間、艶を保つことが可能です。」  メーカーサイト商品ページより抜粋

との事です。こういう正直な所がさらに好感が持てますよね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度も当店をご利用頂き有り難うございました!

スイフトスポーツ用カーボンフロントグリル 本塗り

swift30大変お待たせしました! 先日下地処理を終えていたスイフトスポーツ用の社外品カーボンフロントグリルは無事クリスタルクリアーで本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。最終は#1200水研ぎ仕上げとなっています。

swift31 ちなみに最近気温が上がって来ましたのでそれに伴って使用する塗料材料も変更しています。

主材となるクリアーは今回は「クリスタルクリアー」を使っていますのでこれは通年変わりありませんが、硬化剤とシンナーはそれぞれ4種類程度の設定があるので気温や塗装面積、作業内容(最速仕様など)によって変えます。スタンドックスの場合はそれぞれの商品名が「温度」となっているのでとても判り易く、この時の硬化剤は「15℃~30℃)の物を、シンナーは「15℃~25℃」の物を使用しています。ただしこれが広い面積、たとえば車体側面などの場合はシンナーを「25℃~35℃」のように揮発の遅い物に変更して対応したりします。

swift32画像は塗り終わったばかりの状態で、完全硬化後もこのままの姿であるのが理想なのですが、やり方を間違えたり塗料材料が良くなかったりするとそうならない場合もあります。

イメージ的にはシンナーを多く入れば肌が伸びるような感じがしますがこれは全く逆でして、むしろシンナーは少ない方が綺麗に仕上がります。肌を伸ばすのは先ほど紹介した硬化剤やシンナーの種類を変更で対応するのが基本で、シンナーを多くすると乾燥硬化後の「艶引け」が起こるので宜しくありません。と言っても最近の塗料でそんな事をする人も居ないと思いますけどね。

ただ気温が上がって来て、先ほど紹介したような「揮発速度の遅いタイプの物」に変更した場合は塗装が終わってからの溶剤揮発速度も遅くなりますから、塗膜中に溶剤分が残っている内に熱を入れてしまうとそれが塗膜から抜けていく過程ではやはり艶引けを起こします(と言っても普通に感じられないレベルの場合もありますが)。

なので私的に実践している事としては「塗ったその日には熱を入れない」ということで、指触乾燥するまではブースは回しっぱなしにして(塗装後1時間~2時間くらい)、その日は時間的に余裕があっても熱は入れずそのままにしておきます。そうすれば塗膜中の溶剤は一晩掛けてゆっくり抜けていくので塗膜の表面を荒らす事もありません。ブース焼きで初期乾燥と本乾燥の二段階で出来る仕様も勿論知っていますが、やはりそれでも避けられない所があるのです。ただ他に塗装屋さんが居る場合でそんな悠長な事をしていたらちょっとヒンシュクでしょうけどね。

今回のご依頼も含め【お任せ仕上げコース】の場合は磨き作業はしませんが、「磨かなくて良い」=「仕上がりが悪くても仕方ない」と言うことでもありませんので、塗りっぱなしの状態で綺麗に仕上げる必要があるのです。これがまた結構なプレッシャーだったりするんですけどね。全然楽が出来ません(苦笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。カーボン(&グラスファイバー)製品なので熱は控えめにしたいですから発送まではいつもより長めに寝かさせて頂ければと思います。予定としては来週半ば~末くらいになる予定です。もう少々お待ち下さいませ!

スイフトカーボングリル 下準備

swift7 スイフトの社外品カーボンフロントグリルは稀に見る出来の良い製品ですが、クリアーゲルの表面にはカーボン製品特有の折り目模様の凸凹肌があるのでまずはそれを研磨します。それでもかなり綺麗な方なんですけどね。

swift8 ちなみに今回はカーボン素地を活かした「クリアー仕上げ」ですので、素地調整に使うペーパーは余り粗い番手は使えず、また素地の状態もそんなに悪くは無いので、最初はダブルアクションサンダー#600の空研ぎから始めます。

swift9ある程度肌を落としたら今度は水研ぎ#600で全体を研ぎ、その後#800→#1200で均します。

画像はありませんが既にその状態まで完了していて、近日中に本塗り予定です。通常カーボン素地を活かしたクリアー塗装仕上げは「下塗り→完全硬化→研ぎ」を行ってからの本塗りですが、今回は製品の出来が凄く良いのでそのまま本塗りとする予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々御待ち下さいませ!

スイフトスポーツ用カーボングリル クリアー塗装承ってます

swift26先日到着しましたスイフトスポーツ用のカーボン製フロントグリルです。この度のご依頼誠に有難う御座います!

現状は新品で、カーボン素地が見えるクリアーゲルコート仕上げになっていますが、仕上がりは非常に良くこのまま車体に付けても問題無いように見えます。ただクリアーゲルコートはポリエステル樹脂の為に紫外線による劣化が心配ですから、恐らくはオーナー様もそれを懸念してクリアー塗装をご依頼頂いたのだと思います。クリアーは耐UV性の高いクリスタルクリアーで承っています。

ちなみにカーボン製品は一見綺麗に見えても折り目に「巣穴」が無数にあるケースが非常に多く、通常は「下塗りクリアー」を「本塗りクリアー」として二回以上の塗装が基本となっていますが、今回は本当に下地の出来が良いので恐らく下塗りのクリアーは必要無いのでは?と思うくらいです。ただこれは実際に塗ってみないと判らない面もありますので、まずは本塗り同様に塗ってみて足りないようなら改めてもう一度塗るといった方向で考えています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座います!(以前テールランプのスモークでもご依頼いただきました)。