自転車アルミフレーム エンブレムシール剥がし

エンブレムシール剥がし作業

こちらのアルミフレームと、別件のクロモリフレームの2個を纏めてサンドブラスト屋さんにお願いするので、その為の準備をしておきます。主にサンドブラストを当てたくない箇所のマスキングですね。

で、こちらのフレームはヘッドチューブに薄いアルミ製のエンブレムが貼ってあって、オーナー様から「出来れば活かして欲しい」との事ですので、何とか再利用出来るように剥がしています。今回は平面(実際さいには曲面ですがカッターの刃が入る方向は直線ですので平面という見解です)なので比較的やり易い方ですから何とかなりそうですが、緩やかでもここが3次曲面になっていたらアウトでした。

剥がし方としては、まず業務用ドライヤーでかなり熱めにして固着した糊を柔らかくしてあげて、その上からたっぷりのシリコンオフ(フタル酸(ペンキ用)シンナーでも可)を塗ったら隙間にカッターの刃を差し込みます。その他のラッカー系などはプリントを溶かしてしまうのでマズイです。

シリコンオフは糊を溶かす役割もありますが、実はカッターの刃が良く滑るような役目の方がメインです。幾らキレが良い刃でも刃先に糊に絡むと先には進みませんので、シリコンオフは潤滑剤の役目を果たすのです。

と言っても一気に刃が進んでくれる訳では無いので、じっくり慎重に先に進めていきますが・・・。

 

エンブレム救出

という事ですがエンブレムプレートは無事救出出来ました。

エンブレムの素材はアルミですが、これは極薄いシート状の物なのでカッターの刃がズレると結構簡単に切れてしまいます。なので刃を並行に均一に力を掛けてあげるのがコツですかね。

この方法、そもそもは自動車のフロントガラスを交換する際、そこに貼ってある車検のシールを新しいガラスに移植する為の方法です(いや、これはもしかして違法行為じゃ・・・)。

今のタイプのシールは自己破壊型なので通用しないと思いますが、昔のタイプの車検シールは紙製で普通に剥がそうとすれば端から破れてしまうものですが、こういった方法で行えば意外と綺麗に剥がせたりするのです。ってガラス屋さんに教えて貰いました(笑)。

という事で、とりあえず発送の準備は出来ていますので後はタイミングを見計らってサンドブラスト屋さん宛に送る事になります。

戻って来たらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!