SUBARU XV社外品フロントグリル 本塗り

xv67先日お納めしたスバルXVの社外品FRP製のフロントグリルなのですが、配送途中の事故により部品の一部が割れてしまっていました。

破損部は既に修理済みで、本塗りは来週を予定していたのですが、丁度手が空いていたので予定を前倒しして無事本塗りも完了しております。この度はご迷惑をお掛けしまして大変申し訳御座いませんでした。また配送会社さんとも無事話し合いが済んでおりますので御安心下さいませ。

xv66ただ全体の下地作業は最初の塗装の時に行っていますし(それが大変です)、先日塗った時の色も残っていますので破損部さえ直ればそんなに時間は掛からないんですよね。

xv65と言う事で濃いグレーの3分艶で無事本塗り完了です。画像は既に強制乾燥も終わった状態で、来週半ばには完成~発送出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

スバルXV社外品フロントグリル塗装 完成

xv49 大変お待たせしました!スバルXVの社外品FRP製フロントグリル、本日完成となります。撮影は明るい内に済ませておいたのですが、現場作業の手が離せなくすっかり紹介が遅れてしまいました。申し訳御座いません。

xv50 色は黒では無く「グレー」で、艶は「3分艶」での仕上がりとなります。艶消しと半艶の中間といったところです。恐らく純正部品っぽく見せる・・・というイメージかと思います。

xv513分艶の仕上がりですがちゃんとクリアーを塗りこんであるのでスベスベ、サラサラとした質感になっています。見えないからといって奥まで塗っていないとガサガサした仕上がりになってしまいますがあれは嫌ですからね。洗車時の吹き上げも気持ちよく出来ると思います。

ちなみに今回のように艶有り仕上げでは無くてもワックスを掛けて大丈夫です。ただし何もしていない状態よりは若干艶は出てしまうかも知れませんのでその点だけご注意下さい。これはガラス系でも同様です。見えないところでテストして大丈夫そうならやって頂いて構いません。

気をつけて頂きたいのはコンパウンドや指やウエスで局部的に強くゴシゴシと擦る事で、そこだけ妙に艶が出てしまいそうなるともう元には戻りません。一応当店で使っているのは艶消し・半艶専用のパッケージクリアーなのでそういった耐擦り傷性能も強い物ですが一応気をつけて頂ければと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

SUBARU XV社外品フロントグリル 本塗り

xv47 先日色の作成は完了していたのでサフェーサーを研いだら本塗りとなります。無事完了しておりますのでご安心くださいませ。

本塗り前のペーパー目は#1000~#1500が理想的ですが、いきなりそんな細かい番手でサフェーサーを研いでも歯が立ちませんので最初は#320から始めます。本当はエアーツール(ダブルアクションサンダー)が使えれば時間を短縮出来るのですがこの形状だと使える場所が殆ど無いので手研ぎメインで行います。手研ぎの方が丁寧そうに見えますが実はこの方がペーパー目が深く入りがちなのでその辺に注意が必要です。

xv48空研ぎで#320→#400のペーパー掛けが終わったら今度は水研ぎで#600→#800を行います。最後まで水を使わない空研ぎのシステムもあるのですが、こういった場合は途中から水研ぎに変えた方が確実で且つ時間短縮になり、また仕様する材料(ペーパー)のコストも下げれます。番手の細かいペーパーは高いんですよね(一枚¥100くらいしたりします)。

 

 

xv43 最後はペーパーとはちょっと違った布状の研磨副資材(業界ではもうメジャーなアシレックスです)を使って目均しをしています。研いでいて角が絶対に立たないと言う事と、研磨傷が非常に均一なので最後の仕上げは主にこれを使っています。以前は#1200の水研ぎペーパーで仕上げていましたが切れが悪くなるのが早いのと、入り組んだ箇所の研ぎはやはりコシが強いので角が立ち易いんですよね。その点油紙が布になっていると指に馴染んで狭いところでも非常に研ぎ易いのです。

この辺のやり方は実は個人の自由でこれといったマニュアルみたいな物はありません。使うペーパーの番手を紹介しているような物はありますが、ペーパーはメーカーによって特徴が全く違うので余り当てにはならないのです。場合によってはペーパーでは無く不織布タイプのスコッチブライト+ウォッシュコンパウンドなんて組み合わせもありますから方法は千差万別なのです。未だに徒弟制度みたいなのが残っているのはそういう事ですね。上司(親方)の機嫌を損ねると一日何も教えてくれない・・・なんて事もよくあるので最初の頃は凄く大変でした(苦)。

xv44そして本塗り完了です。ベースコートの色は黒に見えますがかなり白も入っているグレーで、艶の具合は「3分艶」で承っていますのでそれに調整しています。画像は塗ったばかりなので艶がありますがここから徐々に艶が消えていきます。

xv45 1時間くらいかけてじっくり自然乾燥させるとこんな感じで艶が消えてくれます。この感塗膜はウェットな状態なのでホコリが乗るとそのままくっついてしまいますからブースは回したままにしておきます。

xv46表側からだけだと奥まで綺麗にスプレー出来ないので半分以上は裏側から塗っています。裏を塗る時は左手で持ち上げながら右手でスプレーして、これを上下左右どこからも行うので結構忙しいのです。強引に表面からだけでも塗れない事は無いのですが、奥の方がザラザラしたり肌が悪かったりしたら嫌ですし、また裏側から塗った方がタレ難いので私的には「裏からタップリ」がお勧めの塗り方です。ただ大変ですけどね・・・(笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。金曜日くらいに完成予定です。もう少々お待ちくださいませ!

SUBARU XV社外品フロントグリル 色作成

xv40 先日サフェーサーの塗布が完了していますので色を作成します。依頼品と一緒にサンプル(バンパーの切れ端)をお預かりしていますのでそれに似た色を作成します(簡易的な調色です)。

上の画像でスティックについているのは原色の黒で、見本のプラスチック片より全然黒いのが判ると思います。尚、プラスチック片は塗装された物では無く樹脂素地の状態です。大抵のプラスチックはこんな感じでグレーなんですよね。

xv41 かなり白を入れて明度を近づけ、オーカー系とブラウン系を入れて色相を近づけます。彩度は・・・元々無いですね(苦笑)。

xv42直接サンプルに色を垂らして日光の下でも確認してみました。

今作っているのはベースコートで、これを塗装した後にクリアーを塗ります。尚、艶は「3分艶」で承っていますのでそちらも調整して作ります。

それでは作業進行しましたらまた紹介しますね。もう少々お待ちくださいませ!

SUBARU XV社外品FRP製フロントグリル サフェ入れ

xv38 こちらもお待たせしました。スバルXV用の社外品FRP製フロントグリルも作業着手しておりますのでご安心ください。

ちょっと画像を撮り忘れたのですが素地調整としては既存のゲルコート(表面に塗ってある白いポリエステル系塗膜)は#180である程度平滑になるように削り、さらに全体を#240で目均し~足付け処理をしています。形がこんななのでエアーツールのダブルアクションサンダーは殆ど使えず手研ぎメインになっています。ゆ、指が・・・(よくつります)。

xv39綺麗に脱脂清掃をしたらサフェーサーを全体に塗布します。FRPは別名「強化プラスチック」と呼ばれたりもしますが塗装屋の見解ですとプラスチックとは違うのでそれ用のプライマーは必要ありません。どちらかと言うとポリエステルパテの部類で、まさかポリパテの上にプライマー塗る人は居ませんよね。なので直接サフェーサーの塗装でOKです。ちなみにウェット系のカーボンはやはりポリエステル系で(クリアーゲルでしょうか)、ドライカーボンはエポキシ系、やはりどちらもプラスチックプライマーは必要なく直接サフェーサー(プライマーサフェーサー)を塗装して大丈夫です。

尚現在のサフェーサーは2液形のウレタン系が主流で、缶スプレーのサフェーサーのような1液性のラッカーサフェーサーを使う事は殆どありません。あれでは大きな防錆効果は得られませんし、そもそも十分な膜厚が得られませんので・・・(余計塗膜が弱くなります)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次はサフェ研ぎと色を作成する予定です。もう少々お待ちくださいませ!