ロードスターヘッドカバー 下準備

road105 洗浄槽に浸け置きしておいたロードスターのヘッドカバー(カット済み品)が綺麗になったので下準備を行います。見た目はまだ酷いですがとりあえず油は取れたので塗装屋的にようやく触ることが出来ます。

御依頼内容としてはブルー系の結晶塗装で、ただこちらのカット面を面研して光らせる様承っていますので、今回は塗装前にある程度こちらを綺麗にしておきます。塗ってからだと気を遣いますからある程度削っておき見通しを立てておきたいのです。

road106腐食していて判らなかったのですが、かっと面は思った以上に平らでは無く、恐らくはバンドソーとかではなくハンドツールのエアーソーでカットしたのでは?と思う程でした。一旦は削ってみたものの局所的に窪んでいる箇所が多数あったのでベルトサンダー#60で荒削りしなおして多少緩やかになるよう均しておきました。とりあえずこの時点では#120シングルサンダー仕上げまでで一旦完了とします。

road107各部の穴と裏面をマスキングしたらサンドブラストを掛けます。洗浄して汚れが落ちて気が付きましたが凹み文字の部分は赤かったのですね。全く判りませんでした・・・。

road108そしてこんな感じでブラスト作業完了です。

ただ本塗りの予定としてはまだ少し先になりますので(歳が明けてからになるかもです)、とりあえずはこの状態で、塗れるタイミングが来ましたら燐酸処理から続きを行う予定です。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ロードスターヘッドカバー結晶塗装承ってます

road103 先日到着しておりましたロードスター用のヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

ちなみにこちらもヘッドカバーはいつもとちょっと様子が違います。今までも何回か施工していますが、タイミングベルトのカバーになっている部分をカットしているんですよね。整備の作業性を良くする為でしょうか。

road104元々ポリッシュ仕上げにされていたように見受けられますが、全体に腐食が出ているので今回はサンドブラスト処理(軽め)も御依頼頂いています。御依頼内容としてはこちらを結晶塗装の水色パールで、また凹み文字部分をクリーム色っぽい白(アイボリー)、そしてカットされた断面部分を研磨して光らせてたらクリアーを筆で塗っておきます。

色味については以前の施工例がありますのでそちらも紹介しますね。

road22こんな感じになる予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!

ロードスターヘッドカバー×2 結晶塗装 完成

road98 こちらもお待たせしました!ロードスターのヘッドカバー二個、結晶塗装の黒で完成となります。

ちなみにこちらは凸部研磨は行わずそのままの仕上げで、その他一緒に塗っている結晶塗装関係の部品については後日その作業を行いますのでそちらはもう少々お待ちくださいませ。

road99いつもはプラグホール部分はマスキングで残していますが、今回はそこも一緒に塗ってしまうよう御指定頂いていますので、オイル注入口とパイプ差込口以外は全面ベタ塗りにしてあります(一部ビス穴はマスキングしています)。腐食の発生を極力避けたいと言う事かも知れませんね。

road100 こちらは凸文字の方です。アルミ素地のままとは違って重厚感が全然違いますよね。

road101 こんな形をしたヘッドカバーは中々他に無く、カマボコ状になった側面はちょっと癖があって塗り難いのですが(ノズルパターンを極細にして極力浅い角度から狙い打ちます)、数としてはこの型のヘッドカバーの御依頼が一番多いので比較的塗り慣れているとは思います。

road102ヘッドカバーの塗り方のコツとしてはいつもとはちょっと変わっていて、スプレー塗装の基本は「被塗面に直角」になるのですがヘッドカバーの結晶塗装は殆どの場合横方向に角度を付けて塗っています。スプレーガンの運行方向自体は通常通りですが、手首の角度を例えば30度にしたまま往復して塗っていたりします。かなり奇妙な塗り方なのですがそうしないとヘッドカバー上にある突起や凸文字・凹み文字に上手く塗料が入り込まないのです。それを縦横斜め全方向から多分合計8コート(!)繰り返して均一な膜厚に仕上げます。ちなみに言っている程簡単な事では無く(笑)、やはりトライ&エラーを繰り返して今日に至っています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有り難う御座いました!

ロードスターヘッドカバー×2 結晶塗装 本塗り

road94 こちらもお待たせしました!ロードスターのヘッドカバー×2個も結晶塗装の黒で無事本塗り完了しております。画像だとちょっと黒っぽく見えるのは燐酸処理をしたからですので御安心下さい。

road95 そしてプライマーを塗布します。今回はプラグホール(とその横の穴も)マスキングはせず一緒に塗るよう承っています。

road97そして本塗り完了です。こちらもパイプ部分が腐食気味だったので一緒にプライマーを塗って先にそこだけ黒く塗ってからマスキングして本塗りしています。

road96 同じ様に見えますが先ほどの画像とは反対側からの撮影になっていて、ヘッドカバー上の文字が凸状から凹み状になっているのが判ると思います。どちらも同じだけの膜厚になるように塗っていて結晶目も同じ様な仕上がりになるようには注意しています。フェラーリのようにV型エンジンだとヘッドカバーは2枚で1セットと言うのが一般的ですから今回もその辺に気をつけて塗っています。ってこれは一つのエンジンに着く訳ではありませんから多分気にし過ぎだと思いますけどね。お陰で余計に疲れたような気が・・・(笑。でも結晶塗装は何故か体力を使います)。

こちらは凸部研磨は行いませんので後はマスキングした箇所の面取りをしたら完成予定となります。ただ撮影するタイミングは一緒に行うと思いますのでどうぞもう暫くお待ち頂けますようお願い致します!

ロードスターヘッドカバー(二個目) 素地調整

road92こちらは二個同時に御依頼頂いているロードスターのヘッドカバーで、もう一個は既に先日サンドブラスト作業を行っていて、その時点ではこっちのヘッドカバーはまだ油っぽかったのでもう少し浸け置きしておく事にしました。妙なヌルヌル感でしたから使っているオイルが特殊なのでしょうか?という事で各部マスキングをしたらサンドブラスト開始です。

ちなみに先ほどのマーチのヘッドカバーに比べると腐食と言う程ではありませんがオーナー様的に御希望でしたので二個ともブラストを行っています。

road93そしてこんな感じでサンドブラスト作業完了です。ホースを差し込むパイプ部分も錆が出ていたので今回はどちらも塗っておく事にします(結晶塗装では無くここは普通の黒で)。

この後の燐酸処理は、先にブラスト作業を終えているもう一方の物と一緒に行います。色はどちらも結晶塗装の黒で承っていますので本塗りも同時に行います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!