BMW 内装ボリュームツマミ 下準備~下塗り

bmw349 大変お待たせしました!BMWのエアコンスイッチボリュームツマミ×4個は無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

下地処理は足付け処理だけなのですが、小さい方のツマミは表面がギザギザのローレット加工(風)になっていますので、これの山を削らないよういつものナイロンブラシ+ウォシュコンパウンドで足付け処理を行います。

bmw350 スイッチに空いた穴にはイルミネーションランプ用のアクリルがピッタリ填るようになっているので、出来ればそこに塗料が着かないよう裏側からマスキングテープを詰めて風の通りを遮断します。エアーが入らなければスプレーされた塗料は跳ね返りますからね。ちなみに穴にしっかり何かを詰めると余計に塗料が溜まってしまうのでNGです。

bmw351 作業中は極力被塗面に触れないで作業したいので、マスキングテープの芯などを固定して土台を付けておきます。

bmw352 よく脱脂清掃をしたらプラスチックプライマーを塗布し、まずはベースコートの「黒」を塗ります。それぞれの部品は2色の塗り分けですが、大きい方のスイッチは色々考えた結果3回に分けて塗るようにしました。

bmw353ベースコートの黒がテープフリーな状態になったら、予めデータから作成しておいたマスキングシートを貼っていきます。

bmw354 今回のパーツはとても小さいのでマスキングは少しのズレでも直ぐ判ってしまいますから、マスキングシートの貼り付けは微妙な調整が可能な水貼りで行っています。

bmw356 大きい方のボリュームツマミ(と言っても3cm程度ですが・・・)は、上方で90度に折り曲がるのでよく水が乾いてから貼り付けます。長方形のシールは位置の距離を測る為のガイド用です。今回の作業で難しいのはどちらも全く一緒にしないといけない事で、せめて一個だけだったらもう少しリラックスして出来たんですけどね。大変です。

bmw358マスキングシートの位置が決まったらドライヤー(これは普通の家庭用)を使って水気を飛ばします。うーん、良い感じですかね(って既に塗り終わっているのでこんな事が言えているのですが)。

bmw357 という感じで前半が完了です。出来る限りの事は前もって準備しておき、本塗りは丸々一日掛けて行っています。最悪間に合わなければ最後のクリアーは翌日に持ち越そうと思っていたくらいなので、全体的には余裕をもって作業が出来ました。

続けて本塗りも紹介しますね。

BMW内装ボリュームスイッチ 下準備②

bmw316先日は御確認・ご連絡ありがとう御座いました!ご指摘頂いた箇所の修整を行いましたので再度御確認を御願い致します。

上の画像は先日紹介した物で、ツマミ中央のマスキングシートが貼られている部分の幅を修整しました。

bmw103こちらが修整後の状態です。緑色のマスキングシートが細くなったのが判ると思います。ちなみにツマミ以外の物は無視して下さいませ(存在感が強過ぎてちょっと難しいかも知れませんが・・・)。

bmw104ちなみにボリュームツマミ正面から見た箇所の幅を狭くする事で、スイッチ上部の幅も狭くなっています。これはスイッチ自体の形状のせいでして、正面からみた時の「両サイドの角」は、アールが緩やかになっているので違和感無く見えますが、スイッチ上部は角が立っているのでさらにマスキングシートの幅が狭く見えてしまうのです。どうぞご理解下さいませ。

そして一応追記なのですが、画像に写るダースベイダーはメッキ調の塗装を行っていて、今回のスイッチもこんな金属感が出せたらよかったと思うのですが、こちらは耐久性が悪く、また下地に一回「艶々の黒」を塗らなければなりませんから、今回のような小さい部品で、且つ小さい方のボリュームツマミにあるような細かいギザギザ形状の物には向いていないのです。ご理解頂ければ幸いです。

それでは御確認の程よろしく御願い致します!

BMW内装ボリュームツマミ 下準備

bmw315 大変長らくお待たせしました!BMWのエアコンスイッチボリュームツマミ×4個も作業始まっておりますのでご安心下さいませ。BMW K1200GTのカウルももう少々お待ち下さいね。

bmw309 塗り分けの方法については色々考えたのですが、これのマスキングを本塗りの途中に手貼りで行うのはちょっと難儀だと考え、時間は掛かりましたがデータを作成してマスキングシートを作る事にしました。

方法はいつもの通りで、デジカメで撮影した被塗物をパソコンに取り込み、実寸サイズに調整したらそれに合わせて型を作ります。ただ所詮デジカメでの撮影ですから、そこからデータを作って実際にカットして合わせてもピッタリと形は合わず、「修正→カット→貼り付け」を何度も繰り返して形を整えていきます。

bmw312 「3次元→2次元→3次元」と何度も繰り返し、指定された内容に合わせつつ違和感の無い具合に調整していきます。被塗物が小さい分データの修正もかなり微妙で、これが最初から判っていただけに着手するまでは結構憂鬱だったのですが、実際に始めるとこれが結構楽しく、みるみる内にめり込んでしまいました(いつもこうなので本当は早めに手を付けたいんですけどね)。

bmw313 ちなみにツマミの側面に貼ってあるのは定規代わりのシールで、オーナー様よりご指定頂いた10ミリの長さになっています。細かい作業になると定規などで測るよりもこちらの方が早くて確実です。手に汚れが感染したりもしませんしね。

bmw314 上側はこんな感じです。側面に貼ってあるのは4ミリ辺の正方形で、ただイラストからして4ミリではさすがに短か過ぎるので少し伸ばしています。

bmw316 そしてこんな感じで型となるシールが出来ました。最初は上下分割で作っていましたが途中から一体化しています。

bmw310 そして小さい方のボリュームツマミです。一見簡単そうなのですが四角い孔にピッタリ且つ円を中心にとなると結構大変で、サンプルは20個は作ったと思います。

bmw311ちなみに塗る色は「黒」と「シルバー」で、それぞれの塗る順番についてはこれから組み立てていくつもりです。大きい方のツマミは多分3回に分けて塗装が必要でしょうね。

それでは各部ご確認の程、ご不明な点、修正して欲しい点など御座いましたらご連絡頂ければと想います。どうぞ宜しくお願い致します!

BMW 内装パーツ塗装承ってます

bmw292 少し前に到着しておりましたBMWの内装スイッチツマミ×4個です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

bmw293 「なんだ簡単そうな仕事だな~」と思いそうですがご依頼内容は超複雑で、既に胃の調子が・・・(苦)。

と言うのは冗談でして、いつもの様に一つ一つをクリアーしていけば何とかなると思います。ただ塗り分けの部分はもう素手でどうにかなるレベルでは無いので、まずは被塗物となるツマミを数値としてデータ化しそれを元にマスキング型を作成→カッティングプロッターで断片的なマスキングシートを作成してそれを繋いで組み合わせていくような方法になるかと思います。ちなみに色はレクサスの「プレミアムシルバー」(カラーコード:1F2)と黒の2トーン配色で承っております。クリアーの艶は恐らく「半艶」になる予定ですが、その他良さそうな物があれば検討したいと思います。

bmw294 ちなみに今回一番ネックだったのはツマミの光る部分で、表から見ると単に白い印に見えるのですが実は裏側からイルミネーションランプが灯火して見えるタイプです。ええと、白って透き通る物でしたっけ・・・。

bmw295という事で早速内臓されていた灯火用のアクリル片を取り外しました。小さい方はツマミ脱落防止用のCリングで一緒に固定されていたので取り外しは比較的簡単でしたが、大きい方は完全に嵌め込みなのでこれを外すにはパワープレイ(要は力尽く)しかありませんでして、ただ一応潤滑剤を流し込んだり、ピンセットを差し込んでそこにクサビを打ち込んで隙間を広げたりと色々手を尽くして何とか無事外す事が出来ました。余りのストレスだったので写真は撮る余裕もありません(笑。外した後の画はありますがそちらはこれと変わり映えしませんので)。一応外した物を再装着して完成後のテストも行っておきました。入れるのも大変でそれが打ち込みとなるとさらに大変ですからね。

しかしこれで大分作業はやり易くなりましたので何とか作業工程のイメージは出来ました。実作業はまだ少し先になりそうですが進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!