BMW E31テールランプ 磨き

bmw129先日本塗りを行なったBMW 850CSiの純正テールランプです。他のテールランプと一緒に60℃程度の熱を掛けて完全硬化させ、今度は磨き処理を行ないます。

bmw138ちなみにブースの中だと結構黒く見えてしまうのですが、外に出してみるとこんな感じでかなりスモークが薄いのが判ると思います。テールランプの構造上、室内で撮影するとかなり黒く写ってしまうようです。

bmw139ゴミが付いた箇所は#1500のペーパーで平滑に研ぎ、さらに#2000→#3000と水研ぎを行ないます。その後はコンパウンドで同じ様に粗い目から細かい目へと移行し、磨き傷を消していきます。

ちなみにこの時点でワックス入りのコンパウンドを使えば非常に楽に傷は消えてくれるのですが、納車後(うちの場合は納品後)、洗車を繰り返していく内に油膜が落ち、2ケ月くらいして気が付くと「どうも最初よりも艶が消えたような・・・」と言う事になります。

市販のコンパウンド入りワックス(特に「ホワイト車用」!)の場合も、掛けた時にはワックス成分で綺麗に見えるのですが、入っているコンパウンドが粗い目のタイプだと無数の傷を付けてしまっているので、前記したのと同じ様にしばらくすると艶が無くなったようになってしまいます。

なので磨きの基本としては、ワックス成分が全く無い状態でも艶々の状態にし、必要であればそれにコーティングを施すと言うのが正解です。作業的にもコーティングよりポリッシングの方が余程大変で、比較的費用の高いコーティングは材料云々と言うよりもここに重きを置いているからです。同じような理由で、新車のコーティングが安いのはポリッシングを殆どしなくても済むからですね。

他のテールランプは来週半ばくらいに完成予定で、ただこちらのテールランプは枠の部分を艶消し黒で塗るので完成はもう少し先になる予定です。塗装を急ぐと「チヂレ」が生じるので(透過性塗装の場合は取り返しがつきません・・・)、かなり長めに寝かしてからの塗装としております。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW E31テールランプ レッド&スモーク塗装 本塗り

bmw125 こちらもお待たせしました!BMW E31の純正テールランプもレッド&スモークで本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

尚こちらはレンズ塗装後に枠の黒い部分も塗り予定で、全部一緒に塗ってしまっても良かったのかも知れませんが念の為ベースコートだけでもここは塗らないようにとマスキングしておく事にしました。出来るだけシャープ感を残したかったんですよね。

bmw126 そして最初にレッドキャンディーを塗ります。上部分はバックランプやウィンカーなどがあるので下部分のみ、現状既にレッドのレンズではありますが多少でも色の深みが出ればと言う事でさらに透過性のレッドを塗り重ねます。

bmw127 そして上半分のマスキングを剥がしたところです。再度プラスチックプライマーを塗り、今度は全体に薄くスモークを塗ります。

bmw128 ただしオーナー様的に黒くするのは避けたいとの事でしたので、スモークは少量の極薄目に留めています。

尚周りの黒い枠は段差が出来るのを避ける為、ベースコート(レッド&スモーク)を塗り終えた後にマスキングを全部剥がし、再度その部分にプラスチックプライマーを塗装してからクリアー塗っています。

bmw130若干のスモークによって、テール上部で目立っていた点々とした紅白柄は大分緩和されたように見えます。レンズの特性上透明感と言うのは難しいですが、下部の赤いレンズ部分も深みが出て渋くなったのではないでしょうか。

尚、現状では枠の部分まで艶が出てしまっていいるのでギトギトして見えていますが、この後塗膜が完全硬化したら今度は周りの黒い枠部分を艶消し黒で塗装するので落ち着いて見える筈です。そちらも進行次第改めて紹介致しますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

レンズ系塗装 下準備

zx14r14テールランプ等レンズ系の塗装は来週中に本塗り予定で、現在下準備を行なっておりますのでご安心下さいませ。

画像はNINJA ZX14Rのテールランプで、元々貼ってあるスポンジモールを剥がす前に同じ様な物を作成しておきます。

zx14r15 DIYなどであれば100円ショップなどで売っているような物でも構わないのですが、自動車などのように屋外で使う事が前提の物は耐久性のある物が必要なので、こういったスポンジモールや両面テープは耐久性・耐候性に優れたEPDM発泡体を使っているのが一般的です。

days6 デイズのテールランプはバックランプとウィンカー部分をクリアー抜きでご指定承っていまして、ただ本塗り当日にマスキングするのは時間的にロスと精神的なストレスになるので、予めマスキングシートを作成しておく事にしました。

まずは通常通りにラインテープでマスキングを行ないます。

days7 その上にコピー用紙を貼り、鉛筆の芯などを刷って輪郭線を抽出します。所謂石刷りですね。

days5 その紙をスキャナーでパソコンに読み込み、ベクトルデータが作れるソフト(Illustrator)を使って輪郭をトレースします。

days8 実際にマスキングシートをカットして位置が合っているかを確認します。今回はレンズが平面だったので一回で出来ました。

これの良い点は、ソフト上ではフリーハンドで行なうよりも確実に美しい曲線が描ける事と(ベジェ曲線です)、完全な左右対称の形が作れる事です。勿論貼る位置やテールランプの形状、さらには車体に組み付けた時のチリが合わなければいくらここを気にしても意味はありませんが、それでも精神的にはとても気持ちが良いのです。

bmw124 こちらはBMW 850CSiのテールランプで、それぞれの部品はマスキングをする前にある程度の泥汚れなどは洗っておきます。ちなみにBMWの場合は(何故か)土台部分に穴や大きな隙間が空いている事が多いので派手に水を掛けたりすると中に入ってしまうので注意が必要です。

smoke5次のターンで本塗り予定なのがこちらのレンズ類で、ただその前に塗装ブース内の清掃(壁のビニールの張替え)を行いますので、本塗りは来週半ばくらいを予定しています。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW E31テールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

bmw107先日到着しておりましたBMW 850CSiの純正テールランプ一式です。この度のご依頼、誠に有難うございます!

ご依頼内容としてはテールランプ下部を透過性のレッドで、そしてテール全体に薄くスモークで承っています。尚オーナー様としては「車体の色がシトリンブラックなので、あまりスモークを濃くするといかつくなりすぎるのかな」との事ですので、スモークは濃くなり過ぎないように注意します。

一応イメージ画像を頂いていますのでそちらを紹介しますね。

golfこちらは以前施工したゴルフのテールランプで、今回のテールとは構造が全く違いますからこうはならないのですが、一応色味の目安と言うか目標のような感じでこれを目指したいと思います。

bmw108尚、テールランプの上部は透明では無い赤の層に粒粒の穴が開いていて、そこから電球色が見えるといった構造になっています。ここを透過性のレッドで塗るとバックランプが赤くなってしまいますから、これら上段のレンズについてはレッドキャンディーは塗らず「スモークのみ」と致します。

以前同じような内容でW124のテールランプを施工していますのでそちらを参考に紹介させて頂きますね。

benz48こちらのテールランプも、元々赤いレンズだった上にさらに透過性の赤を塗って色の深みを出しつつ、さらに全体にスモークを塗ってコントラストを強くしています。ただし今回はここまでスモークは塗らない予定なのでもっと赤は明るくなる予定です。

bmw109 そして今回はレンズとは別に黒い枠部分の塗装も承っています。良くありがちなのですが、谷の部分には水垢が付いてくすんでいてしまっていて、中央部分は長年の洗車やワックス掛けなどの摩擦で艶が出てしまっています。

ただこの部分、見た目は別体なのですが実はレンズと一体(溶着)となっていて隙間が全くありません。先にレンズ部分をブツ切りマスキングをして、さらに後に黒い部分を塗装するとなると同じ個所でマスキング際が重なりますから、ここを綺麗に仕上げる為にはどうしたら良いかと模索中です。

ちなみに以前同じような内容の塗装はしていますのでそちらも紹介いたしますね。

bmw14こちらもBMWのテールランプで、この時は枠の黒い部分を艶消し黒(激安コース)で塗装しています。

ただ今回はこの時よりも枠の形が複雑な為、そう一筋縄では行かないんですよね。何とか綺麗に仕上げられるようにしたいと思います。ちなみに今回はここまでスモークを塗る事はありませんのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!