FIATリモコンキー フック部作成

fiat21フィアットのリモコンキーは塗装以外に割れてしまったフック部分の再生も御依頼頂いています。本来はカバーパネルと一体になったリング状の部分があるらしいのですが、このタイプのリモコンキーはここが割れてしまうのは宿命らしいです。

fiat27 最初はアクリル板をレーザーでカットして差し込もうと考えていたのですが、中はかなりピッタリな造りでそんな余裕は全くありません。なので結局ABS板で作成して外側に溶着&接着かなと思いましたが、気付いたら無くなってた!なんて事になったら悲し過ぎますので、何とか内部に貫通したタイプにして造りたいと思ったのです。いやはや大変でした・・・。

fiat33と言う事で考えたのがスナップリングです。真鍮棒を曲げて新たにフックを造り、それを中に貫通させこのリングを使って固定しよう、と言う作戦ですね。ちなみに真鍮棒は丁度良いサイズが無かったのでステンレス棒に変更し、スナップリングもっと小さいタイプを使います。上の画像にある物で2mm用の物ですが、中はこれが入るスペースすら無いと言う事です(苦)。

fiat29 スナップリングはどの道色々な用途で使えますし、丁度スプレーガンのグリップで一個無くしてしまったのがあったのでそれに合う物があればと下から上まで各サイズを買っておきました。しかし1.2mmの上がいきなり2.0mmって言うのがちょっと辛かったです(その間が欲しかったのですが・・・)。

fiat30 固定方法はこんな感じでステンレス棒の途中に切り込みを入れてあげれあそこにスポっと刺さります。うーん、段々楽しくなって来ました・・・(病)。

fiat28 ただリモコンキーの内部は基盤とその周りにアンテナ?の為の金属棒があって、その辺の加工は全く出来ない状況ですから、こうなるともうモックアップの製作よろしく各部位を計測して何とか無理やり隙間を見つけている感じです。うーん、何か吐き気が・・・。

fiat31 と言う事で仮止めしてみました。ただ実際はヤスリで作った溝はちょっと広過ぎてスナップリングが直ぐに外れてしまうのでフック部分はこの後新たに最初から作り直しています。ニッパーで切ろうとして切れなかった切込みが良い感じに鋭角な切り込みになっていたのでそれをスナップリングの固定に使う事にしました。余分な部分も削り、内部の付属品は無加工で取り付けられています。

fiat32一応最終的には脱落&防水の事も考えてスナップリング周りはエポキシ接着剤で固定しておこうと考えています。とにかくこれでようやく塗装工程に進めますので、近々手が空いたら徐々に進めていきたいと思います。いやはやこういうのはそろそろ辞めておきましょう(笑)。

FIATリモコンキーカバー 下準備

fiat25 こちらもお待たせしました!フィアットのリモコンキーカバーも作業着手しておりますので御安心下さいませ。

こちらは塗装作業の前に割れてしまったフック部分の修整を行います。奥が作業前の状態で手前がそれを削り取ったところですね。この後これの代わりとなるフックを取り付けます。

fiat26ただ作業していて気が付いたのですが、コインを差し込んで蓋を抉じ開ける部分に亀裂が入っていまして、このままだと塗っても割れが出てしますので先にそこを修理しておく事にしました。画像には写っていませんが表側は半田ゴテで溶着し、裏側は画像に写るエポキシ接着剤で補強しています。

表面は全体にサフェーサーを塗布しますが、その前にフックをどうにかしたいと思います。もう少々お待ち下さいませ!

FIATリモコンキー塗装承ってます

fiat21先日はわざわざ御足労頂き有り難う御座いました。またこの度も当店を御利用頂き誠に有り難う御座います!

こちらは以前BRABUSのヘッドカバーを結晶塗装で御依頼頂いた方で、今回はFIATのリモコンキーカバーの修理塗装を御依頼頂きました。色についてはイタリアのアッズーリのブルーとの事でして、参考画像を頂いたのですがこちらでも少し調べてみたら一応ウェブ上の色見本が見つかったのでこちらを利用しようかと考えております。または以前インプレッサのフェーエルキャップのデカールを作成する時に利用したiPadのアプリからRGBで色見本を表示してそれに合わせるかも知れません。さらにはもしかして・・・と思ってSTANDOXのサイトからカラー検索をしてみたらFIATで「Azzurri」なる配合データが見つかりました。ただこちらはちょっと濁ったようなブルーで、2KエナメルかSTANDBLUEの配合データしか無いので気にしない事にしました(後者は水性塗料のデータで前者は可能ですがクリアー仕上げでは無いのでパスです)。何にしても便利な時代になったものです。

fiat23 で、早速分解してみました。今回は折れたフックの部分もどうにかして欲しいとの事でして、当初はアクリル板をレーザーでカットして埋め込み固定しようかと考えておりましたが、中にはどこにもそんなスペースは無く、またアクリル樹脂は衝撃に弱く割れ易いので考えてみれば今回のような用途には向いていないのです。一番折れて欲しくない箇所ですし。

fiat24またはABS板をカットして残った部分を利用して溶着&接着と言う手も考えましたが、一体成型で無い以上やはりまた割れる恐れがあるので出来れば内部に貫通し内側で何かが引っ掛かる構造にしたいと考えています。今のところ考えている事としては残ったフックを削り落としてそこに穴を開け、1ミリ~2ミリ径の真鍮棒を通して中でカシメるか溝を掘ってCリングで固定しようと考えています。一応極小のCリングの存在も確保しましたし、それなら内部の加工も極小範囲で済むと思います。まあ何にしても凄く面倒な作業になりそうな気はしますが(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もごひいき頂き有り難う御座います!