FIAT500のテールランプ マスキング~本塗り

fiat そしてこちらもお待たせしております。フィアットのテールランプも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

こちらのテールランプはウィンカーとバックランプ部分をクリアー抜きで承っておりますので、最初にそこをマスキングします。今回のような被塗面に直接マスキングをする場合は長時間貼ったままだとトラブルが生じますので、このマスキングは本塗り当日に行うのが基本となります。なのでクリアー抜きがあるテールランプを塗る日は朝からかなり忙しくなります。

fiat1 一個だけをマスキングするならそんなに苦では無いのですが、テールランプの場合は「左右対称」が基本となるのでこれを揃えるのが難しくなります。頻繁に依頼のある製品であれば型紙を作ってしまった方が後々楽になりますかね。

fiat2 そしてクリアー抜き部分をマスキングテープで塞いだらいよいよ本塗り開始です。レンズは足付け処理がされて表面は曇っていますが、この番手(傷)は#1200相当の細かい目になっているのでクリアーを塗れば元の透明に戻ります。

fiat3 レッドキャンディーが塗り終わった状態で、このままクリアーを塗れば純正っぽく仕上がりますが、ちょっと赤が鮮やか過ぎるのでこの上に薄くスモークを掛けて一段落ち着かせるようにします。

fiat4そして本塗り完了です。大変お待たせしました!画像だと地味に見えますが実物はもっと深みと立体感があるので御安心下さい。

こちらも来週半ばくらいに完成予定です。もう少々お待ち下さいませ!

Z34テールランプ 本塗り

34z 大変お待たせしました!Z34の純正テールランプはたった今本塗り完了した所です。塗装ブースのタイミングでちょっと予定より遅れてしまいましたね。失礼しました。

画像は本塗り前の状態で、今回は特にクリアー抜きなどはありませんので、よく脱脂清掃したらプラスチックプライマーを塗布して本塗り開始です。

34z1

z34そして本塗り後の状態です。濃度は「薄めと標準濃度の間」で、クリアーは「クリスタルクリアー」をご指定頂いてますのでそちらを採用しています。私が言うと営業的になってしまいますがこのクリアーはレべリング性能も良いのでテロンと綺麗に塗り易いですね。

明日には熱を掛けて強制乾燥させ、来週の火曜日くらいに磨き処理を行い、完成は週半ばくらいを予定しております。もう少々お待ち下さいませ!

SPENGLEカーボンホイール 下塗り②

spengle6先日塗っておいたエポキシサフェーサーが硬化した状態です。

ひび割れていたパテは全て削り落としていますが、それによってラインはかなり崩れてしまっていますからここからはパテで整えていきます。スポークの根元部分は特にひどくなっているのが解かると思います。

ただホイール全体にパテをヘラで付けるとなると今度は研ぎの作業が大変な事になりますので、今回のような場合は「スプレーパテ」が有効です。これはその名の通りスプレーで吹き付けるパテの事ですね。

spengle4 全体的に表面を軽く研磨して足付け処理をしておいたらマスキングをし直してスプレーパテの準備をします。もちろん良く脱脂もですね。

spengle5そして全体にパテをスプレーします。見た目はサフェーサーと変わりありませんがそれとは全く違って、これは純粋にパテですので樹脂分もポリエステルになります。スタンドックスはこういったスプレーパテも補修システムの中に入っているのです。材料はちょっと高価ですがこれの便利さは一度使うと手放せません。

画像は既に塗り終わった状態でリム部のマスキングテープも剥がしてあります。ちなみにこういった下地の塗装時には見切りラインギリギリでマスキングをするのでは無く、丁度良さそうな「山」のライン部分で見切るのが基本です。この時点でマスキングの段差が出来ても山になったラインの頂点なら研いで平滑にするのが楽ですからね。塗装の基本です。

これで下地の塗装は二回目ですが、まだサフェーサーを塗っていませんのでここからまだもう一回同じような作業があります。その都度「研ぎ」の作業もありますし(これを研ぐのが一番大変です・・・)マスキングも張り直す必要もありますから、下地作業は地味な上に結構大変な作業になります。

が、塗装作業の殆どはこういった下地作業ばかりなので実際にはそんなに苦では無かったりします。手を掛ければ掛ける程良くなっていくのが目で見て解かるので、その点は本塗りよりもこういった下地作業の方が実は楽しかったりするのです。