インプレッサテールランプ(from東京) 下準備

imptokyo3 この型のテールランプは現在2セットをお預かりしておりまして、とりあえずは先にこちらの東京からご依頼のテールランプの本塗りとなります。福島県からご依頼頂いているもう1セットのテールランプはその次のターンでの塗装となりますのでもう少々お待ち下さいませ。

これと一緒に塗るパーツとしては、TOYOTA FT-86を2セット、そしてHONDA NBOXとなります。

その次のターンでは、福島県からご依頼のこちらと同型のテールランプ一式と、バイクスクーター(マグザム)のレンズ一式、そして先ほど紹介したインプレッサ「全面レッド仕様」、あと現在部品を取り寄せて頂いているホンダエリシオンのハイマウントストップランプ、そして既に部品はお預かりしておりますがご連絡待ちのロータスエリーゼのテールランプ一式となります。

これとは別に何とかサングラスフレームをどこかで塗りたいと思っておりますが、もしかしたらこちらは移転先の工場第一号になるかも知れません。メガネフレーム等の極小物の塗装は工場二階スペースで塗れる環境を構築したいんですよね。まあどうなるかは現段階では全く見当も付いていないのですが・・・。

imptokyo4純正部品は裏側を見ると大抵こういった素材名が記してあります。普通に見ても意味不明な記号ですがプラスチックを扱う仕事に従事していると判るようになりますし非常に助かります。

一応塗装屋としての見方としては、

「PMMA」・・・アクリルです。塗装との相性は悪くありませんが修理の際は溶着では難しいので接着での対応が良いと思います。ガラスに近い透明感を持ったプラスチックとしては有名で水族館の水槽などによく使われているようです。

「PC」・・・ポリカーボネート。アクリルに近いですが透明度は少し劣るように感じます。アクリルよりも割れにくく、コストが安く出来るメリットがありますよね。ヘッドライトはこのポリカを使う場合が多いですが、理由としては耐熱性または対人事故の時に被害を軽減させる為かと思われます(私的見解です)。塗装との相性は良いです。ラジコンボディなんか良く塗られているのを見かけますよね。

「ASA」・・・塗装屋的には「ABS」と同じものと考えています。塗装との相性はよく、修理もやり易く割れても溶着で直せます。ちょっと気になったのでちゃんと調べてみたら、やはりABSと同じような物ですがそれよりも耐候性に優れているようです。

と言った感じで、プラスチック(樹脂)といっても色々と種類があって、中には塗装と激しく相性が悪いもの(PE=ポリエチレン)もあるので作業前にはこれらを良く確認しておく事が必要です。自動車の部品だけを塗装しているだけならこういった事は特に気にしなくても良いのですが(実際気にしていませんでした)、それ以外の物を扱うとなるとこういった事も覚えておかないと本当に痛い目に合うのです(実際私は何度も・・・)。

さらに中には素材云々では無く、それに使われている染料によって起こる「激しいニジミ」など、心配事はそれだけに留まる訳では無かったりするのですが・・・。まあそれ故に塗装は飽きないと言うこともあるんですけどね。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!