スカイラインクロスオーバー内装パネル 本塗り

skyline15こちらはスカイラインクロスオーバー内装のモニター枠パネルで、元々は素地がザラザラとした梨地だった物をボディ同様「艶々」にする為に「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の下地処理を行っています。黒い点々は缶スプレーの黒をパラっと振り掛けたもので、これによりサフェーサーの研ぎ残しを防止します。研ぎ忘れてしまった所があった場合はそこだけ肌が荒れたような酷い仕上がりになりますので。

skyline16 空研ぎ#320である程度のラインを出したらその後は#600→#800の水研ぎを行います。#600よりも細かい番手はやはり水研ぎの方が研磨力が強く(絡み難く)シャープな研ぎが出来ます。しかもコストもこの方が何倍も低いのです(#600より細かい空研ぎ用のペーパーは非常に高くなるのです。故に自家塗装では余り使われていないかと)。

skyline17 そして本塗りのセッティングです。ダンボールからは少し浮いたような感じで固定します。くっ付いた状態で塗ると表面張力によりそこにクリアーが溜まってしまうからですね。スプレーによる塗膜自体はそんなに膜厚が付く訳では無く、この「表面張力」によって一箇所に溜まってしまったりするのです。極小さな毛ホコリが塗装面に付くと巨大なブツになってしまうのはこのせいなのですよ。

skyline18そして本塗り完了です。お待たせしました!色的には先ほど紹介したポルシェの色と似ていますがこちらはブルーパールの他にレッドパールが二種類入っています。「ガーネットブラックパール」(カラーコード:GAC)なる色らしいですがスカイラインでは無く「フーガ」の純正色との事です。これは良さそうな色ですね。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

クロモリMTBフレーム 本塗り

mtb6 大変お待たせしました!クロモリ製のMTBフレームは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

mtb7 下地に塗ってあるサフェーサーの上には一旦黒のスプレーで全体にスプレーをしてますが(ガイドコートの為)、しっかり研ぎ作業が行われるとこんな感じで黒の点々も殆ど無くなります。下地が平滑になった証拠ですね。

mtb8 そして本塗り完了です。今回の塗色はポルシェの「ATLAS GRAU」(アトラスグレー)で、カラーコードは「E7」となります。メタリックの他にブルーパール・ホワイトパールも入っていて光の当り具合によっては金属的な質感にも見えます。

mtb9パールは光源が被塗面に反射した時に効果が現れます。青いのが解かりますよね。

mtb10対して光源が弱くなるとパール感は静まり返って黒さが増します。メタリックの場合はこの差はそんなに大きくないのですがパールはそもそも粒子のサイズが小さいので光量が小さい時には目立たなくなるのです。特に今回使われているブルーパール原色(サファイアブルー:STANDOX MIX839)はブルーパールの中でも一番細かい物なので通常は目立ち難いのです。ちなみにSTANDOXの原色だとブルーパールは4種類あります。何故か年々増えていくんですよね・・・。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。今週は移転先の工場にも行かないといけないのでちょっとバタバタしていますから完成は来週になるかも知れません。 どうぞもう少々お待ち下さいませ!