スターバックスタンブラー 下準備

starbucks13先日お預かりしておりましたスターバックスのステンレス製タンブラーです。

思った通り表面にはクリアーはコーティングされていなかったので塗膜の剥離作業は必要無く、足付け処理のみの作業で大丈夫でした。

starbucks4最初はダブルアクションサンダー#180で全体を研磨し、その後窪んだ個所は手掛け#320で足付け処理をします。

starbucks5この後一応リン酸処理も行いましたが、ステンレスには効きが悪く(SUSの場合はクロム酸系かと)、なので火炎処理(実際は恐らくCFS処理=火炎による化学的性質を利用した表面改質処理)も行っておきました。

starbucks6 画像だと見えないのですが、上の底部分には円形にカットしたマスキングシートを貼ってあります。

starbucks7そしてプライマー塗布完了です。

この後一旦熱を掛けて完全硬化させ、再度全体を足付け処理をしたらいよいよ本塗りです。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スターバックスタンブラー塗装承ってます

starbucks2 先日到着しておりましたスターバックスのステンレス製タンブラーです。こちらは以前インプレッサのシフトパネルの塗装をご依頼頂いた方で、この度もご贔屓頂き有難う御座います!

スターバックスのタンブラーとしては初めての製品で、まるで錫の叩き模様のような意匠になっています。

starbucks13 今回のご依頼内容としては、タンブラー全体をスバル純正色の「プラズマブルーシリカ」(カラーコード:F9T)で、そしてSTARBUCKSのロゴを「STI Performance」への変更で承っています。

尚、ロゴの色先日新たに導入したSTANDOXの新色「JLM-906 」のシルバーでご指定頂き、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

starbucks1 ロゴに関しては元のSTARBUCKSの高さ5ミリを基準に、これらのロゴを高さ5ミリ~8ミリまで0.5ミリ刻みで幾つか用意しました。

starbucks それらを実際にプリントアウトし、良さそうなサイズを選びます。今回は高さが6.5ミリの物が丁度良さそうと言う事でこちらを採用する事になります。

starbucks3底の部分の塗装範囲に関しては、本来なら溝の部分で見切れば作業的には楽なのですが、それだと恐らく使っている内にフチに塗った塗装が欠けていってしまうので、今回は外側外周の「山」のプレスライン、エッジの部分で見切るように致します。方法としては多少オーバーコート気味に塗装するような感じで、最後に底面をポリッシュする事によって塗膜の段差を滑らかに仕上げます。これなら固いテーブルに置いても塗膜が接触すること無いので見た目も悪くならないと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!

スターバックスステンレスボトル塗装 完成

star12 大変お待たせしました!スターバックスの「さくらハンディーステンレスタンブラー」はクリアー(のみ)の塗装で完成となります。

star13 柄自体はそのままで、今回はクリアーだけの塗装を行いました。

star14 状態としては新品では無く、既にプリント柄が剥がれてしまっている個所もありますが、これ以上酷くなる前にと言う事で今回クリアーのみの塗装を承りました。最初の状態~本塗りについてはこちらで紹介しています。

star15 「クリアーだけ」となると一般的には楽そうな仕事に感じますが、実は塗装屋にとってはこの方が厄介です。しかも今回は新品では無いので傷や汚れなどは当然あって、それらを極力残さないようにしてとなるとかなり神経を使います。ちょっとした汚れを残したままその上にクリアーを塗ったらもうお終いですからね。

これは車の塗装を行っていた頃も何回かお問合せを頂きましたが、正直な所現実的ではありません。単に色を塗るよりも神経を使いますから費用は倍増で、当然付属部品は全て外しますからその際に傷を付ける事は許されず、それが着いていた跡も残す訳にはいきません。となると現実的に新車以外では不可能に近く、もし快く引き受けてくれる方が居たら疑った方が良いかも知れません(色々な意味で)。

star16その点今回は面積が極小範囲であった事と、そもそも塗装する理由が「これ以上酷くならないように」と言う事だったのでそこまで神経は使っていません。ただ結果的にはかなり上手く行っていると思いますので、今後普通に使っていてプリント柄のデカールが剥がれるといった事も少ないと思います。

star17底面に付いていた浅い傷は削り落とし、欠けていた個所は似た色でタッチアップしてその後のクリアー塗装でほどんと判らないように出来ていると思います(と言うかすっかり忘れていたくらいですので)。

ちなみに良くみるとデカールの個所は若干クリアーが引けたような感じがして(普通に見ても判らないと思いますが)、やはりと言うか既存のデカールはチヂレ予備軍っぽい感じがしました。通常クリアーだけの塗装でもベースクリアー(色の着いていないベースコート)は塗りますが、もしそれを塗っていたら大変な事になっていたかも知れません。

尚今回は上手くいきましたが、状態や製品によってはお受付出来ない場合もありますので、その場合はどうかご容赦下さいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スターバックスステンレスボトル クリアー塗装

star 少し前にお預かりしておりましたスターバックスの「さくらハンディーステンレスタンブラー」です。

star1 限定品らしく大切に扱っていたとの事ですが、既存の塗装が剥がれて来てしまったとの事で、これ以上酷くならないようにとご相談を承りました。

star2 良く見てみるとこれらの柄は白い塗装の上にデカールの様な物が貼られているようで、使っている内にこれが擦り切れてしまうようです。

star3下側には一部塗装が剥がれて素地のステンレスが見えている個所もあります。ただ毎日使っていてこれくらいで済んでいるのであればかなり大事にされているのでしょうね。

ちなみにデカールを含む塗膜は既に劣化していますから、今回この上に塗装をして余計に状態が酷くなる可能性もあったので(チヂレです)、そちらもご了承頂いてのお受付となっております。尚どうにもならなくなっていたらここでの紹介もありませんでした。

star4 ペーパーはこれ以上掛けられないので、少し使い古したスコッチといつものウォッシュコンパウンドで優しく足付け処理を行います。

star5 下回りにあった擦り傷はペーパーで削り落とし、塗装が欠けた個所には似た色をタッチアップしておきます。

star6 タッチアップには別件で業者様からご依頼頂いていた機械設備のハンドルに採用した色( 日産ホワイト2SでカラーコードはQM1)が似ていたのでそちらを使いました。

star7 こんな感じでタッチアップ完了です。マスキングテープは筆の具合を見る為の練習用です。傷のあった個所はテープの左側部分です。

star9 念の為全体に密着剤を塗り、クリアーはいつものように2コート塗って本塗り完了です。

star10 クリアーは耐擦り傷性も高いクリスタルクリアーです。

star11画面中央手前が傷のあった部分です。多分言われても探すのは見つけるのは難しいと思います。

幸いにして今回のクリアー塗装でデカールがチヂレたり浮いたりする個所は無く、元以上の高美観で耐久性も向上出来たと思います。

後日改めて撮影して紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

STARBUCKS Tumbler

star27以前ご依頼頂いた案件で、作業内容と画像を纏めて再編集して紹介しています。

こちらは以前スターバックスのタンブラーに人魚のロゴとネーム入れを塗装で御依頼頂いた案件です。ベースカラーは黒に見えますがその上にホワイトパールを乗せた3層で承りました。

star21 いつもの様に剥がれ易いクリアー塗装を剝がしプライマーを塗布します。

star29ロゴはこちらの人魚様で、「黒」「グリーン」と「白」の3色で構成されます。

star22 データからマスキングシートをカットします。カット自体は機械がやってくれますが、余分な箇所を剥がすのは人力で、それが結構大変です。

star23一番難しかったのがこのマスキングシートの貼り付けで、ロゴを入れる位置は若干の曲面になっているのですがたったこれくらいでさえ綺麗にシートを貼るのは至難の作業です。何とかして歪んだ円をそう見えないように修整しています。

star24こんな感じでロゴ部分の塗装が出来上がります。ベースカラーのブラック+ホワイトパールはこれからですね。

star33パールは単体で使い、先に黒を塗ってからバインダー(樹脂)で薄めたホワイトパールを塗布します。

star20こんな感じでほぼ全体的なデザインが完了し、最後にオーナー様のネームをゴールドで塗装していよいよクリアー塗装です。

star32そして完成です。ステッカーでは無いので表面はとても滑らかで、洗っていて剥がれるなんて事も当然ありません。

star31室内だと黒いですが光に当たるとパールの輝きが判ります。メタリックに比べて上品な感じですかね。

star30今回はスターバックスのロゴそのままですが、贈呈品用にと企業ロゴを入れた仕様など多く御依頼頂いています。社交辞令かも知れませんが、オリジナルのタンブラーを持ってショップに行くとどこで塗ったのかとか声を掛けられるらしいので、貰った人はきっと嬉しいでしょうね。