メルセデスR129インマニ 本塗り

r12916 サフェーサーでは埋まりきらなかった巣穴などもあるのでそこはスポットパテ(ラッカーパテ)で拾っています。

よく脱脂をしてエアーブローをしたら本塗り開始です。

r12917サフェーサーを研磨した際に素地のアルミが露出した箇所もあるのでそこはスポット的にプライマーを塗布しておきます。部分的にグレーになっているところがそうですね。

r12918 いきなり本塗り完了ですが、オレンジ系は隠ぺい力が弱いのでまず最初に隠蔽性の高い無機顔料(鉱物系です)のオキサイドレッドを入れて作った近似色で下塗をし、その上に今回採用したRALカラーの2004のオレンジを塗布しています。ベースコートが計4コート、クリアーはクリスタルクリアーでいつも通り2コートとなっています。

r12920 板で隠れた箇所は色が塗れていませんが装着されれば見えない部分なので問題無いと思います。そもそも裏側をここまで塗る予定も無かったですしね。

r12921こんな形ですから磨く事は想定していないのでとにかくクリアーは肌を荒らさないように注意し、塗り始めから塗り終わりまでは一度も止まらず一気に塗り上げます。一応塗る順番と言うのもあって、しかもそれは1コート目と2コート目とでは違う塗り方になるようにしています。最初に仕事を教えて頂いた上司曰く、自分の塗り方の癖は修整するのが難しいからわざと違うところから始めたり繋げたりして塗り方にムラが無いようにするんだ、との事でした。言われた事をその通りにやらないと大変お怒りになる方でしたから、むしろそのお陰で身に染みて覚えられているのだと思います。世間一般的にはその事を「トラウマ」と呼ぶみたいですけどね(笑)。いや、本当に感謝しています。

ちなみに物が物ですから梱包はかなりのストレスとなりますので発送までは少し長めに、大体一週間くらい御待ち頂ければと思います。完成次第改めて紹介もさせて頂きますね。もう少々御待ち下さいませ!

インプレッサインマニ結晶塗装 完成

imp36 大変お待たせしました!スバルインプレッサのインテークマニホールド、結晶塗装の赤(元の通り)で完成となります。

imp37 昨日業者さんからこれと同じ物を塗って欲しい旨のお問い合わせがありました。もう少し早ければ一緒に出来たんですけどね・・・。やはりと言うか元々塗ってあった赤い結晶塗装はボロボロなのだそうです。まあ当然ですよね(プライマー塗っていませんので)。

imp38実際に装着されると裏側は見えなくなるのかも知れませんが、万が一見えてしまったり、または見えなからといってこういった所がちゃんと塗られていないとちょっと残念な気がするので余計な事は考え無いで普通に塗るようにはしています。もしかしたら車には装着しないで部屋に飾るかも知れませんしね。天井からぶら下げられたりしましたら全方向から見られてしまいますので(そんな人は居ませんか・・)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度も御贔屓頂き有難う御座いました!

インプレッサインマニ 結晶塗装 本塗り

imp31 先日より溶剤槽に漬け込んでおいたインプレッサのインテークマニホールドです。旧塗膜を剥離して洗浄したらリン酸処理を施して再度よく洗浄し、水気をよく取ったらマスキングを行います。

インジェクター?が挿さる箇所は真円なので予め作成してあるマスキングシートから丁度よさそうなサイズを選んで使っています。エンジン周りのパーツを塗装する際には意外とこれの出番が多いんですよ。

imp32 そしてブースに持ち込んで本塗り開始です。今日は土曜日でしたので比較的のんびり作業をしていましたから、実質行った仕事はこれだけです。今日だけで見ると完全に赤字ですが(苦)、3月は色々塗らせて頂いたのでトータルでは黒字になっていると思います。そろそろ今月分の帳簿も付けないとですね・・・。

imp33 そしてプライマー塗布です。画像だと立った状態ですが最初は寝かした状態で裏から塗ってその後表側を塗っています。

imp34 この状態で撮影するのも珍しいのですが、今日はこれだけですしね(笑)。これだけを見ていると普通の塗装と変わり無いように見えますが、それにしてもかなり塗り込んでいるのが判ると思います。これが塗り足り無いと結晶目が細かくてはっきりとしないので、多少リスクはありますが一気に4~5コートくらいを塗り重ね、また全体が同じ膜厚になるように意識して塗ります。

imp35そして熱を掛けて焼き上がった状態です。熱が冷めるとテープが剥がし難くなるのでこの後直ぐに剥がせる箇所は剥がしておいてます。

結晶塗装用の塗料は確かに「塗って熱を掛けるだけで!」と言うところもあるのですが、実際の塗り方はスプレーガンのノズルパターンを一番細くした状態で(勿論最初から最後までです)、部品から出ているイボイボの突起を避けならが塗っています。いつかウェアラブルカメラを装着して塗る日が来ましたら動画でも紹介出来ればと思います。見ていて気が遠くなると言うか酔うと思いますが(笑)。

それでは完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。もう少し寝かして来週半ばまでには完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

インプレッサインマニ 洗浄槽→溶剤槽

subaru1先日より洗浄槽に入っていたインプレッサのインマニです。内部の汚れも綺麗になったので続けて溶剤槽に漬け込みます。

元々は全面が赤の結晶塗装に塗られていた物ですが現状は殆どの塗膜が剥がれおちています。こんな風になってしまった原因としては「プライマーが塗っていない」が一番の原因で、さらにアルミ素地へのエッチング処理も施されていないようなので、アンカー効果も得られず結果密着不良になったのだと思います。「塗装が悪い」と言う訳では無く「作業方法が悪い」と言うのが正解ですかね。下から出て来たアルミは輝き過ぎてますからこれでは塗装も食いつかないかと・・・。これを塗料のせいにしては可哀想過ぎますので。

と言う事でもう少々御待ちくださいませ!

インプレッサインマニ 結晶塗装承ってます

imp32 先日到着しておりましたインプレッサのインテークマニホールドです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

元々は赤く塗られていましたが経年劣化でこのような状態になっているようです。まあ塗装屋的に見ればプライマーを塗っていないのでこうなるのは当然と言うか判っていた事だと思いますが・・・。

imp33裏側には多少残っていますが逆にこれを残してその上に色を塗ってしまうと一緒に剥がれてしまうので全部剝がす必要があります。

ちなみにこちらのオーナー様には以前も同じインマニをご依頼頂いておりまして、今回は「第2弾」との事ですから二台目を購入したか乗り換えたのだと思います。その時の画像がありますのでちょっと紹介させて頂きますね。

imp34この画像は色の比較で並べて撮影した物で、今回ご希望されている色はこの時と同じくイタリアンレッドな結晶塗装で承っています。フェラーリのヘッドカバーに採用している赤と同じで比較的明るめのレッドです。

左右のロータスのエンジンカバーは日産系に採用している「ドス黒い赤」で、ちょっと落ち着いた風味の黒っぽい赤になっています。FJエンジンなどを塗る時はこちらが宜しいですかね(勿論好みで宜しいかと存じます)。

現在は内部のカーボンスラッジを取り除くべくアルカリ洗浄槽に浸け置きしています。それが終わったら溶剤槽に移して旧塗膜の剥離となります。

作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。この度もご贔屓頂き有難う御座います!