オーディオテクニカ ワイヤレスマイク塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたオーディオテクニカのワイヤレスコードレスマイク(ATW-TS63)の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介をさせていただきますね。

同型のマイクで黒に塗装されている物もあって、そちらはいつものように足付け処理のみで塗装が出来るのですが、今回ご依頼頂いたこちらのシルバーのマイクは塗装では無くアルマイト処理が施されている為、別途下地処理を行ってからの塗装となりました。

 色はキャンディーレッドで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 実は簡単な方法があって、アルマイトの上に密着剤を塗ってそのまま(プライマーもシルバーも塗らず)クリアーレッドを塗るだけで綺麗に仕上がるのですが、金属の、しかもアルマイト処理された上に直接上塗りを行っても塗装は密着しませんので、当店ではそういった作業はお受付をしておりません。メッキの場合も同様です。

 使用している塗料材料や作業自体は自動車のボディを塗装する内容と変わりありませんので、強度もそれと同様とお考えいただければと思います。

 スイッチ部分は外れてくれたのでその周りも綺麗に仕上がっているかと思います。パイロットランプの灯火も確認出来ましたのでご安心下さいませ。

 こちらは自然光下で撮影した画像で、実物はどの画像よりも美しい透明感&色の発色(彩度)を感じられるかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

オーディオテクニカ ワイヤレスマイク 本塗り

 先日下地処理を行っていたオーディオテクニカ ワイヤレスコードレスマイク(ATW-TS63)です。

それぞれ分割にした状態で塗った方が作業的には楽なのですが、今回は塗り方(膜厚)で色が変わるキャンディー塗装となる為、組み付けた状態での塗装とします。

 最初に隠蔽力の高いシルバー(具体的にはVWのリフレックスシルバー)を塗り、その後輝きの強いシルバー(STANDOX MIX598)を塗ります。

 続けて透過性の赤=キャンディーレッドを塗布します。一度に塗ると濃淡でムラになってしまう為、3~4コートに別けて塗っています。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

今回使用した透過性の赤=キャンディーレッドはいつものテールランプに使っている塗料では無く、一般的なハウスオブカラーのレッドを使っています。

画像だと上手く表現出来ないのですが、いつもテールランプの塗装に使っている赤は若干青黒く、こちらの方が朱色気味で明るめの赤となります。マイクの場合は車のように屋外で保管するような事は無いと想定しているので、発色よいこちらを採用するようにしています。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マイク アルマイト被膜 下地処理

 先日お預りしておりましたSHURE QLXD2ワイヤレスマイクです。

ヘッド部分は別体(別売り)のTELEFUNKEN M80Wが装着されていて、こちらは塗装では無くアルミアルマイト処理が施されている為、そのまま上塗りをしても塗料は密着せず剥がれてしまいますので、#180で足付け処理を行い、この後プライマーを塗装します。

 本体(と元々着いていた筈のヘッド部分)は黒い塗装で、こちらはいつも通り足付け処理のみで大丈夫です。グリップ部のバッテリーカバーとなる部分は製造時の旋盤の跡が残っていますので、#500相当(アシレックススカイ中目)でヘアーライン目を均してから#800相当(アシレックスレモン)で仕上げておきます。

 アルマイト被膜についている色は塗装では無くアルミ素地(気孔)に染み込んでいる物で、無理に剥がす必要はありません。この後に塗るプライマーが密着する為の足付け処理が施されていれば大丈夫です。

良く脱脂し、プライマーを塗布します。

 こちらは先ほどのSHUREとは別件で、先日よりお預りしておりますオーディオテクニカのワイヤレスコードレスマイク(ATW-TS63)です。こちらも同じくアルミアルマイト処理が施されているので下地処理を行ってからの上塗りとなります。

ちなみにこれと同じ型のマイクで黒い仕様の物があるのですが、そちらは恐らく塗装での仕上げで、それであれば足付け処理のみで塗れますから、塗装するのが前提であればその方が安く済みます(ただしグリルも黒くなってしまうので、メッキを御希望であれば今回のような選択になるかと思います)。

先ほどのSHUREと同じく#180のダブルアクションサンダーで全体に満遍なく傷を付けておきます。

 サンダーが使えない(当たらない)谷の角や溝の部分は、ヘラにペーパーを当てて足付け処理を行います。ただしペーパーの当たり方が一方向だけだとどうしても密着性(アンカー効果)が弱くなる恐れがある為、ペーパーを掛ける際には方向を変えて、またケースバイケースで火炎処理や密着剤などを併用したりもします。

 マスキングをし、よく脱脂処理をしておきます。

そう言えば少し前、知り合いの塗装屋さんが「パテの時には脱脂はしない」と言っていましたが、私もディーラー在籍時にはそこまで脱脂に拘っていなくて(当時の私も含め意外と普通です)、ただ独りで仕事をするようになってからはそういった些細な事も気にするようになりました。

こちらもプライマーを塗布しておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オーディオテクニカ ワイヤレスマイク塗装承ってます

 先日到着しておりましたオーディオテクニカ ワイヤレスコードレスマイク(ATW-TS63)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容はキャンディーレッドでの塗装で、この型のマイクは初めて施工するので早速分解して構造を確認しておきました。

塗装するのは手前にある2部品のみで、素材はアルミに、アルマイト加工が施されいます。そのまま上塗りをしても塗料は密着しませんので、被塗面を#180~#240程で足付け処理を行い、プライマーを塗ってからの塗装となります。スイッチ周りが不安でしたが、外れてくれたので不安要素は殆ど無くなりました。安易に密着剤を使って塗ったりするなら気にしなくても良いかも知れませんが、一旦素地を荒らす下地処理を行う場合では、付属部品があるととても厄介なのです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!