DATSUN2400ヘッドカバー 結晶塗装本塗り

datsun大変お待たせしました!ダットサンのヘッドカバーは予定通り無事本塗り完了しております。結局土曜日もフル稼働になってしまっていますね。週休二日どころか隔週すら怪しいです(苦)。

画像はリン酸処理を終えてマスキングを終えた状態です。部品自体は新品で、上面の凸状部もかなり綺麗な状態です。ただ塗装する場合はここをマスキングするなんて事は物理的に難しいので、一旦は塗装してしまって後からここを削り出す方法となります。せめて直線的なフィンだけなら何とかなると思いますが文字は・・・ですよね。

datsun1 そしてプライマーの塗布です。特に厚塗りはせず(むしろNGです)、全体的に薄っすらと塗れればそれでOKです。プライマーの塗装自体はそんなに手間では無くコストもそんなに大きくないのですが焼き付け塗装だと何故かこれを省かれてしまうケースが多いです。理由としては、焼き付け型塗装はそれ単体でも(初期の)密着性は比較的良く、プライマー無しでも最初の数年は意外と剥がれずに付いているのでそれで十分と考えてコストを削減しているのだと思います。金属に直接上塗りしたらいずれ剥がれるのは判っている筈なんですけどね・・・。

datsun2 と言う事で黒の結晶塗料を塗り、150℃程度で一時間程熱を掛けて硬化させたら本塗り完了です。と言うほど今回は簡単では無く実は二回塗っています。

datsun3このヘッドカバー、元々の素地表面のザラ付きが強く、焼き付けて出て来た結晶目がその凸凹(まさに梨地)に埋まってしまいはっきりとしなかったのです。何だかまるでボディシューツ(車体の下側に塗るアンダーコート)のような仕上がりに見えてしまいまして・・・。

と言う事で今回は一旦焼き付けた後にもう一度結晶塗装を施しています。そんなに気にする程でも無かったのかも知れませんが、どうも一旦気になると悶々としてしまうので悩むならさっさともう一度塗ってしまった方が早い、と言う感じですかね。

ただ傍から見たら何故塗り直しているのかは理解出来ないかも知れなく(失敗と言う訳ではありませんので)、もし私が雇われの身でこれを社長が見たら理解して貰えないかも知れませんので・・・。まあこの辺が一人でやっていると気楽で良いところだと思います。残業代を出す必要も無いですし(雇っていたら完全にブラックですよ。笑)。

それでは来週には凸部を面研し、最後にクリアーを筆で塗ったら完成となります。木曜日辺りを予定しております。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

ダットサンヘッドカバー 結晶塗装承ってます

datsun こちらも紹介が遅れました。未だに時々やってくる根強い人気の日産L型ヘッドカバーです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

datsun1ご依頼内容としては「結晶塗装の黒」で、天面の文字やフィンの部分も同じ様に塗装後に面研して光らせます。現状よりも光った状態になるかと思います。

同じ様な施工例がありますのでちょっと紹介させて頂きますね。

datsun2 こちらが今回の完成イメージです。部品としては同型ですが排気量を表記する箇所の数字が違うタイプのようですね。

datsun3こちらが今回の依頼品と全く同じ製品だと思いますが、この時は赤と黒のツートンカラーでご依頼頂いてます。他にも青と黒の組み合わせとかこのタイプのヘッドカバーは色々な仕様でご依頼頂いていますかね。それぞれの時代にあった限定仕様などと自らの車を重ね合わせたりするのでしょうか。そう言えば以前のお客様でランチアデルタの車体をカッティングシートでマルティニ仕様にされてしまった猛者も居ましたし・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!