スクーターナックルガード塗装 完成

yamaha8 大変お待たせしました!ヤマハのスクーター様のナックルガードは先程磨き処理を行いまして遂に完成となります。

yamaha9 ちょっとうろ覚えではあるのですが確か部品自体は純正品で、ただ国内ではこれの設定が無いとの事なので普通には売られていないとの事です。日本だと法的に何か問題があるのでしょうか。

yamaha10車体色はホワイトパールで当初はボディ同色仕様で検討されていましたが、実際に装着した具合を見てみるとトータル的に艶有りブラックの方が引き締まって見えるのでは、という事で今回はこの仕様となりました。全体でこれだけが黒だったら浮いてしまいますが、その他の付属品では黒やカーボン柄が使われていたので装着する場所からするとむしろ黒の方が引き締まって見えるんですよね(勿論好みにもよりますが)。お値段も3コートパールに比べればこちらの方が安いですし(こっちが安いというよりは3コート塗装は割増があると言うことです)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

スクーターナックルガード 本塗り

yamaha4こちらもお待たせしました。スクーターのグリップ部分を風から守るナックルガードなる部品です。お預かりしたのは暑い時期でしたがもうすっかり寒くなってしまいましたね。何とか冬の間にお渡し出来ればと思う次第です(いやもう時間の問題ですね)。

上の画像は先日塗っておいたサフェーサーを研いでいる作業で、ただ見た目以上に巣穴が多かったのでサフェの筆挿しで埋まりきらなかった箇所はラッカーパテで拾っておきます。

yamaha5サフェ研ぎは空研ぎ#320から始め、最後は#600~#800の水研ぎで仕上げます。今回のサフェーサーは軟化仕様なので研ぎ難いところが難点ですかね。

yamaha6そして本塗り完了です。素材が柔らかいのでクリアーはやはり軟化剤を入れてのフレキシブル仕様となっています。

yamaha7比較的塗り難い形をしているのですが、これも固定した柄を持てば台から離す事が出来るようにしているので、左手で持って右手でスプレーしますから360度全方向からストレス無く塗装出来るようになっています。そうでもしないとこういったオーバーハングで入り組んだ形をしている物を綺麗に塗るのは大変ですので・・・。

それではこちらも年明けには完成出来ると思います。何とか春になる前には取り付け出来そうですね(笑)。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スクーターナックルガード サフェ入れ

yamaha6大変お待たせしました!9月からお預かりしていたスクーターのナックルガード(ハンドル部分に付く風防)は作業着手しましたので御安心下さい。

部品自体は3ヶ月前からお預かりしていて、具体的な御依頼内容については後から御連絡頂くとの事でご連絡をお待ちしていたのですが、その間に工場の移転などがあって今日まで手付かずとなってしまっておりました。オーナー様曰く、「いやー忙しそうだったので催促するのも悪いかと思って」との事でしたが、いやいやもう大分前から通常営業出来ていましたよ!気を遣わせてしまい申し訳御座いませんでした。

御依頼内容については実は直前まで「ボディ同色のホワイトパール」を考えていたらしいのですが、バイクの車体色はデータが無いのと、例え配合データがあったとしても装着される部位からして色ブレがあるとちょっとこれだけ浮いてしまい「いかにも後から着けました」感が出てしまうので、だったらと言う事で他のボディパーツに合わせて「艶有りブラック」になりました。

確かにボディ同色だと全体的なボリュームが大きくなるのですが、時と場合では「敢えて違う色」にした方が効果的な事もあります。昔は自動車でボディカラーに合わせてアウターハンドルやワイパーまで全部一色で統一してしまうようなオールペンが流行ったりした事がありましたが、やはりピラーやワイパーは黒のままの方が良かったりしますよね。2トーン配色は絶対の安定性なのです(と以前読んだ本に書いてありました)。

bike18素材は恐らくポリウレタンで、押すと凹んだり曲がったりするような柔らかさがあります。昔のBMWの付いていたリヤスポイラーやサイドスカートみたいな感じですかね。塗装ではちょっと厄介です。

素地表面はザラザラとした梨地で、成型時の継ぎ目もバッチリ残っているのでサフェーサーで下地を作る事にします。研いでも柔らかいので削れないんですよ・・・。

bike16ちなみに妙に油っぽかったのでアルカリ洗浄液に数日浸けておきました。サフェーサー前の下地処理としてはスコッチブライト#320とウォッシュコンパウンドを使います。足付け処理をしつつ油分を取り除く、といった感じですね。ちなみに「ウォッシュコンパウンド」は洗浄剤と研磨粒子が混ざったようなものです。カネヨと同じ感じですかね。

bike17 良く乾かしたら最初にプラスチックプライマーを塗布し、続けてサフェーサーを塗ります。

先程紹介したように素材はかなり柔らかいのでサフェーサーには軟化剤を入れてフレキシブル仕様にしておきます。メリットはお察しの通り「塗膜を柔らかくする」事で、デメリットとしては「わざわざ軟化剤を入れるのが面倒」「硬化が遅い」「垂れ易い」「非常に研ぎ難い」などが挙げられ、そのせいで塗装屋さんとしては余り歓迎しない仕様ではありますかね。

bike19先程紹介したように硬化も乾燥も遅くなるのでコート毎でのフラッシュオフタイム(待ち時間)が非常に長くなります。一回塗っては15分放置なんて事になりますから塗り終わるまでは一時間くらい掛かります(掛けます)。ちなみに赤外線ヒーターを当てながらなら時間を短縮出来ますが、一歩間違えると取り返しの付かないトラブル(激しいブリスター)が生じたりもするので、他にやる事があればそちらをやりながら忘れた頃にこちらを塗る、といったやり方が基本になりました。無駄にエネルギーも使いませんし、急いでもロクな事がありませんからね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!