フェラーリF348サージタンク&インマニ結晶塗装 完成

ferrari14 こちらもお待たせしました!フェラーリF348のサージタンクとインテークマニホールド、グレーシルバーの結晶塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

ferrari 画像だと比較的塗装が残っていますが、既に密着していないのでこの後洗浄しただけで半分くらいは剥がれて無くなってしまいました。フェラーリのエンジンパーツに限る事では無いのですが、どうも化成処理が甘く、またプライマーが塗っていないので10年くらい経つと一気に剥がれ始めるようです。

ferrari1また熱?による変色でかなり黒ずんでもいたりします。今回は色見本として一緒にお預かりしたスロットルの、比較的綺麗な裏面?の色を参考にしての再塗装としました。

ferrari15 ちなみにフィンの上部は赤くなっていましたが、今回は何もせずという事でこのままで完成となります。そもそも赤くは塗っていないみたいですね。

ferrari16インマニはしっかり固定して塗ったお陰で、全体的にムラも無く良い感じに出来たと思います。

ferrari17 結構巣穴があったのでよく見ると多少なりその跡が判る箇所もありますがパッと見は問題無いと思います。まあこれだけ画像出していれば判りますよね。

ferrari18 色に関しては、以前施工した時のグレーシルバーよりもかなりメタリック感が強くなりました。最初は色板に合わせて作ったのですがどうも黒味が強かったのでかなり調整しています。

ferrari19 向きが上下逆かも知れませんが、一応綺麗な面でスロットルと合わせてみました。

右が今回塗装したサージタンクで、スロットルの方は塗装していませんので新車時の塗装だと思います。

ferrari20結晶目を近くで見るとこんな感じで、メタリックと言うよりかはやはりグレーといった感じですかね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

フェラーリF348サージタンク&インマニ結晶塗装 本塗り

ferrari2 いきなりの紹介になりますが、フェラーリ348のサージタンクとインテークマニホールドは本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。ちなみに一度塗り直しました。詳しくは後ほど・・・。

ferrari3 今回は腐食も無かったのでサンドブラストを行う予定は無かったのですが、サージタンクの方にオイルシール(ゴムパッキン)が二箇所圧入されていて、出来れば再利用されたいとの事で溶剤浸け置きは止めてサンドブラストにて旧塗膜の剥離を行う事にしました。

ferrari4 インテークマニホールドの方は溶剤浸け置き&ワイヤーブラシで旧塗膜は剥がせました。

その後リン酸処理を行い、綺麗に洗浄してマスキングをして台に固定します。吊るして塗った方が手っ取り早いのですが、スプレーしている時にフラフラするのが嫌なんですよね。

ferrari5 こちらもサンドブラスト後にリン酸処理を行い、マスキングを行います。ただしこちらは後に全部やり直す事になりますが・・・(苦)。

ferrari6 インマニはとにかく裏表や隙間など塗り難い形をしているので、本塗りの際はこんな風に裏返して塗っています。

ferrari7 こちらも同じようにプライマーを塗布します。

ferrari8 ちなみにプライマーを塗っている途中、何かゴミでも着いたのかと思いきや、どうやら結構巣穴があるようです。黒い点々は全てそうですね。

ferrari9 そして本塗り完了です。

ferrari10 こちらは既に塗り直した物で、実は最初に塗った結晶塗装の目が思ったよりも細かく、フェラーリの結晶塗装にありがちな荒々しさ(目の粗さ)が足りなかったんですよね。細かい結晶目はそれはそれで綺麗なのかも知れませんが、どうもフェラーリらしくないなぁ・・・と思いまして、全部シンナーで洗い流して塗り直しました。

ferrari11 ちなみにインマニの方は一度で無事良い感じになりました。

ferrari12色はグレーシルバーといった感じです。

ferrari13こちらは見本として一緒にお預かりしたスロットルで、一応今回の色見本として塗装したダースベイダーと並べて比べてみました。ちなみにスロットルはこちら側の面は比較的綺麗なグレーシルバーですが、裏側はもっと色が焼けて黄ばんだような感じになっています。一応元の色に近い方にと言う事でこちら側に色を合わせています。スロットルの既存の塗膜を見ても判るように、結晶目が荒々しいのが判ると思います。

ちなみに今回はサージタンクにあった赤いラインは再現しませんので、後はマスキングした箇所のチェック&調整をして数日寝かしたら完成となります。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フェラーリ348サージタンク&インマ二結晶塗装承ってます

ferrari 先日到着しておりましたフェラーリF348のサージタンンクとインテークマニホールド一式です。この度も当店をご利用頂き有難うございます!

今回ご依頼頂いたのは、以前とある業者さんにお勤めしていた時に当店をご指定頂いていた担当者様で、この度新たに独立されたとの事で今回も当店をご利用頂きました。開業おめでとう御座います!

尚、今回のご依頼についてはこちらの日記で紹介させて頂けるご承諾も頂きましたので、メールでご質問頂いていた「色」についても詳しく紹介させて頂きたいと思います。

ferrari1上の画像の右下にあるスロットルは今回「色見本」としてお預かりした物で、表側は他の部品と同様に黄ばんで黒ずんでいるのですが、裏側は画像のように比較的綺麗なシルバー色が残っているので今回はここの色を参考にしたいと思います。それにしても全然色が違いますよね。

ferrari2手前にある色板は以前フェラーリのサージタンクを塗装する時に作成した色見本で、今回のスロットルと比べてみると少し黒いですが、概ね良い感じになっていると思います。

ferrari3 先方様から伺っている事としては、

「今回はスロットル部はそのままで行こうと思うので、色見本として1ヶ送る予定です。明るいシルバーで再塗装されている物をよく見ますが、本来は少し緑がかっている様な気がするのですが、汚れのせいでしょうか?」

といった事があるですが、恐らくそれは普通にシルバーを塗ってしまっているからで、通常フェラーリのサージタンクやインマ二に塗られている色は単なるシルバーでは無く、白と黒が混ざったグレーっぽいシルバーにして色を作成しています。

ferrari5以前のプロ・フィット(自動車板金塗装)では、各案件ごとに先程のような色板(色見本)を作製し、その時のコンディションや気になった事などを逐一記録していました。ご依頼頂いた車一台一台の為に作成したカルテのような物で、今見返してみると気分が悪くなるくらい色々な事を書いてあります(恐)。

ferrari4塗装は大抵後から問題が起きるので、その時に気になった事を書いておけば何かあった時に対処し易いと思うのです。記憶だけに頼ると大抵自分の都合の良いように解釈してしまいがちですからね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼誠に有難うございます!