ベンツ樹脂製エンジンカバーが装着されたようです

amg10 こちらは先日ご依頼頂きましたメルセデスのプラスチック製エンジンカバーで、フェラーリのような鮮やかな赤の結晶塗装でご依頼頂きました。

benz147 こちらは完成時の画像で、ちょっとノッペリとしていますが頂いた画像ではエンブレム等が貼り付けられているので全然イメージが変わっているのが判ると思います。

amg11オーナー様からご感想も頂いていますので紹介させて頂きますね。

「エンジンカバーありがとうございました。すばらしいできなので、リビングに飾ってありましたのでご連絡が遅くなりました。(変な人なので・・)
ドリンクホルダーとかいろいろ使用し、堪能いたしましたのでエンジンルームに奉納いたしました。笑
ありがとうございました。」

との事です。当店にご依頼頂く方は恐らく普通の感覚とはちょっと違う方が多いのではと私も最近になってようやく気付きましたので(笑)、むしろそれくらいは普通だと思いますから全然大丈夫です。しかしまさかドリンクホルダーとして使うとは・・・!(笑)。

この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

メルセデスベンツ樹脂製エンジンカバー結晶塗装 完成

benz145そしてお待たせしました!メルセデスベンツのプラスチック製エンジンカバーはイタリアンレッドの結晶塗装で完成となります。撮影は昼間に済ませておいたのですが現場作業がバタバタしていてすっかり紹介が遅れてしまいました。大変お待たせしました!

benz146今日はちょっと天気が悪かったので少し暗く見えてしまいますが、明るいところで見ると鮮やかな赤に見えますので御安心下さいませ。

benz147 一見すると普通のサイズに見えますが実際は一般的な四気筒エンジンの倍くらいの多きさです。BMWもそうですが樹脂製のエンジンカバーは大抵大きめのサイズになっているみたいですね。まあ確かに大きい方が偉そうな気がしないでも無いですし(笑。しかし値段が・・・)。

benz148ちかくで見るとこんな感じにチヂレ目を見ることが出来ます。単なるザラザラとした塗装では無いのが判りますよね。結晶塗装用の塗料は塗って熱を入れれば勝手にこの模様になってくれるのですが、ただそれを全体にムラ無く綺麗にとなると結構難しくて、今回のように一度目は結晶目が上手く並ばずもう一度塗り直し、と言うケースは少なくありません。これが単なる売り物だったら一回目に塗った時の仕上がりでも問題は無いのですが、依頼品となると全く違う内容なのは当然ですからね。それなりの費用を頂く分ハイプレッシャーな仕事になるのはやむを得ないのです(苦)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

メルセデスベンツ樹脂製エンジンカバー 組み付け

benz149 すっかり紹介が遅れてしまいましたが本日無事完成しておりまして、完成時の撮影も昼の内に済ませておきましたので御安心ください。そちらは後ほど紹介しますね。

こちらは昨夜に行った作業で、最初に外しておいたスリーポインテッドスター(ベンツマーク)を取り付けているところです。嵌め込みでは差し込んだ足を溶かして固定されていたので同じ様に溶着で取り付けておきます。ちなみに熱くなるところなのでホットボンドとか瞬間接着剤とかだとあっという間に外れてしまいます。使うならせめて2液のウレタン系かエポキシ接着剤ですが、次に外す時の事も考えるとやはり溶着が良いかも知れません。

benz150そして遮熱用のアルミ板をエポキシ接着剤で固定します。これも元々は溶着で付いていたのですが、こちらはABSではなくPA(ポリアミド=ナイロン)なので溶着では無く接着にしています。融点が高いので半田ごて程度では多分上手くいかないんですよね。そもそも溶棒がありませんし(笑。まあその辺のを拾って使っても良いでしょうが多分PP(ポリプロピレン)と同じく上手く着けるのは難しいと思います)。

ちなみに写っているリモコンは単なる重しです。軽いとちゃんとした位置に固定できませんし、逆に重いとアルミ板が凹んでしまうので何か丁度良いものを・・・と探したら近くにこれがあっただけですので。

それでは続けて完成画像も紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ。

ベンツ樹脂製エンジンカバー結晶塗装 本塗り

benz139 こちらも大変お待たせしました!無事結晶塗装本塗り完了しておりますので御安心ください。

実は他のヘッドカバーと一緒に塗る予定だったのですが、現在お預かりしている他のヘッドカバーは結構古い物ばかりで、洗浄や下地処理でまだまだ時間が掛かりそうですからこちらを先に塗ってしまう事にしました。画像は先日の作業でサンドブラスト処理を行う前の状態です。ちなみに周囲のフチは断面が鋭利に尖っていたのでそちらを面取りし、裏側の断熱シート部はマスキングしてあります。

benz140 こんな感じでブラスト作業が完了です。ちなみにこの作業は塗料の密着性が良くなる為の足付け処理です。

benz141 そして洗浄後カバーの裏側全体をマスキングします。ちょっと画像では失敗してしまっていて、オイル注入口も一緒に貼ってしまっています。この後ひっくり返して気付いたのでやり直しました。

benz142 よく脱脂をしてエアーブローをしたらプラスチックプライマーを塗布して本塗り開始です。

が、実は本塗り自体は昨日行っていて、どうもチヂレ目が綺麗に出なかったので本日改めて塗り直しています。どうやらちょっと塗り足りなかったようで結晶目がいつもより細かく、一般的に見れば多分普通の仕上がりだとは思いますが他にも気になるところがあったので結局本日朝から塗り直す事にしました。まあ結晶塗装は意外と塗りなおすケースは多く、結構塗る機会は多いのですが未だに難しい塗装なのです。

benz143 という事で変形も無く無事良い感じに仕上がったと思います。さすがに二回目の塗装ですから塗る順番も悩まずに出来て(これが多分原因でしょう)、かなり大きなサイズですが全体的にムラも少なく綺麗に結晶目が並んでくれたと思います。

benz144いずれはこんな風にプラスチック製のエンジンカバーが主流となって来ると思いますから、今のうちに色々ノウハウを掴んでおきたいと思います。いやはや大変でした・・・(笑)。

それでは後日スリーポインテッドスターと遮熱板を貼り付けて改めて完成の紹介をさせて頂きますね。予定としては来週半ば~末辺りになるかと思います。もう少々御待ちくださいませ!

ベンツ樹脂製エンジンカバー 結晶塗装承ってます

benz135 すっかり紹介が遅れてしまい失礼しました。そしてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

ご依頼内容はこちらを結晶塗装で、色は鮮やかなフェラーリレッドで承っています。

benz136 ちなみに結晶塗装はメラミン系の焼付け型塗料ですので硬化させる時は140℃程度の熱を掛けます。

今回のエンジンカバーは比較的耐熱性のある樹脂の為大丈夫ですが、エンジンルーム内に使われている部品でもそこまで耐熱性が無い物が殆どですので基本的にはプラスチック部品に結晶塗装は難しいです(大抵は不可能とお考え頂ければと思います)。

ちなみにスカイラインGT-RのRB26エンジンのタイミングベルトカバーですが、最初の方はアルミ製だったので結晶塗装は問題無かったのですが途中から(R34からでしょうか)樹脂製に変わり、確か素材がPP(ポリプロピレン)製ですからこの場合耐熱性はありませんので結晶塗装は不可能です。塗装は出来ますが焼付け時に変形してしまいますのでどうにもなりません。ご了承下さいませ。

benz137 メッキのスリーポインテッドスターは素材がABSの筈なのでこれも耐熱性がありませんから外しておきます。わざわざ裏側に遮熱板が貼ってあるのが耐熱性が無いと言う証拠ですかね。

benz138と言う事で無事外れましたので御安心下さい。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!