ランチアヘッドカバー オイルキャップ装着完了

lancia サンドブラストまで完了していたヘッドカバーですが、その後オーナー様から「オイルキャップをネジ式にしたい」との事でして、ただ当店は塗装専門ですのでそういった事は出来ませんから知り合いの方に御願いしていました。先日無事戻って来まして良い感じに出来ておりましたので紹介させて頂きますね。一応判り易いようにまずは固定前の画像を紹介します。

lancia4恐らく純正のキャップは四角いゴム状のもので、それについた丸い突起を穴に押し込んで蓋をするような感じだと思います。以前施工したフィアットパンダのヘッドカバーと同じ様な感じでしょうか。

ただアレは私も外して取り付けてみましたが結構硬く大変で、これではオイル交換時にも周りが汚れ易いのではないかと思われます。なのでこういった汎用のネジ式アルミキャップに変更したくなるんでしょうね。

lancia5ただしこのランチアヘッドカバーでは、穴の周りが一段下がっていて周りが塀のようになっていますから、溶接する為のトーチがこれでは入りませんから溶接では対応出来ない、との事だったのです。まあこれを見れば当然誰しもそう思いますよね。

lancia1と言う事でしたが、丁度知り合いのブレーキ屋さんにこの実物を見て貰う機会がありまして、対応策として「アルミパイプをそれぞれの内径に合わせて切削し、それを中に通せば」といった事を提案して貰いそれをオーナー様にお話しました。結果これでOKとの事でしたので昨年末頃にこのヘッドカバーとキャップを送り、昨日完成して無事戻って来た訳です。中にパイプが入っているのが判るでしょうか?

ちなみに黒く食み出ているのはエポキシ接着剤で、これは最後に私が塗ろうと思っていたのですが、丁度作業に立ち会ったゴトー氏(以前間借りしていた会社の社長で板金塗装屋さんです)が「どうせなら塗っておいた方が良い」との事で圧入する前に隙間に塗っておいてくれたそうです。いやはや至れり尽くせりで有り難い限りです。

とりあえず追加でサージタンクもご検討頂いているとの事ですから(大丈夫でしょうか・・・笑)、こちらはまだ塗りませんので一旦浸け置き洗浄槽に沈めておく事にします。

それではサージタンクが決まりましたらご連絡頂ければ幸いです。どうぞ宜しく御願い致します!

 

ランチアヘッドカバー オイル注入口について

lancia3 こちらもお待たせしております。ランチアのヘッドカバーですね。当初は腐食が激しかったのでブラスト専門店に送って直圧ブラストを掛けて貰いました。腐食は根こそぎ除去して頂けたと思います。

lancia5 そして追加で御相談を頂いていたオイル注入口なのですが、どうも想定していたより難易度が難しいようです。オーナー様からは汎用のネジ式オイル注入口を既存のヘッドカバーに溶接して欲しい旨を御相談頂いていたのですが、戻ってきたヘッドカバーを見てみるとその部分は周りが壁になっていて、これではトーチが入る隙間がありませんからちょっと想像していたような溶接方法は難しいのでは・・・と思う次第です。まさか穴の内側を付ける訳にもいきませんしね。

lancia4で、丁度別件で来ていたブレーキ屋さんにこれを見て貰った所、穴のサイズがほぼ同じなのでだったらこれにあったアダプターを旋盤で作り、それをそれぞれの中に通して溶接で点付けすればいいんじゃ?との事です。ただし穴のサイズは若干違うので(0.5mmくらい)、単にパイプを入れると言うだけでは済まなそうですから当初想定していた予算よりは高くなるかと思います。それ以前にこれをやってくれる所を探さないといけないんですけどね(苦)。

まずはゴトー氏にこの画像を見て貰い、対応が可能なようなら見積もりを出して貰おうと思います。ちなみに対応の可否は技術的問題では無く時間が空いているかどうかが肝ですかね。

どうぞご確認の程宜しくお願い致します。

 

ランチアデルタヘッドカバー 結晶塗装承ってます

lancia1 先日到着しましたランチアのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

この型のヘッドカバー、施工例は結構多いのですがここの所は久しぶりな気がします。車体数が少なくなったのか、或いは皆さんもう全てやりきってしまったんですかね(好きな人は本当に好きですよね)。

lancia2状態としては見ての通りで、多少自然に還りたがっている気がしないでも無いですが、一皮剥けば問題ありませんので、今回はいつものサンドブラスト専門店で直圧ブラストを御願いする事にしました。腐食を根こそぎ取ってもらう事にします。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!