レガシィアウトバック内装パネル 本塗り

legacy101 こちらもお待たせしました!レガシィアウトバックの内装パーツ一式も無事本塗り完了しております。予定していたよりもちょっと早いですがアテンザの部品と並行して作業できたのでタイミングが良かったです。

legacy102 メーターフードは一部は塗装せずそのまま残しますのでマスキングして覆っておきます。塗ったら直ぐに剥がせるように順番を間違え無いように貼っておきます(見切り部は最後です)。

legacy103 そして本塗り完了です。お待たせしました!

色はソリッドの黒で、ただ1コートソリッドでは無く「ベースコート(黒)+クリアー」の2コートソリッドです。

ちなみに塗装料金でソリッドカラーとメタリックが違う場合がありますが、これは恐らく上記の「1コートソリッド」と「2コートソリッド」の違いだと思います。普通の方なら見ても余り気付きませんのでそんなに意識する事では無いのですが、品質としてはやはり違いますし、コスト面でも違うので一般的には1コートソリッドの方が安くなります。

特殊な例を除いて(DUPONTです・・・)、これらの塗料は全く別の物で、どちらも使うとなるとそれぞれのラインナップを揃える必要があります。当店でもそれぞれ用意していますが殆どの場合は今回のように違う色を同時に塗るので1コートソリッドで塗る場合は殆どありません。下色として使うか、或いは業務用の機器などを大量に塗る時くらいですかね。以前ちょっと社外記に登場しています。

legacy1041コートソリッドは無くても大丈夫なのですが、あればあったで便利と言うところですかね。私的には伸びが悪いので(それでもSTANDOXのは伸びる方です)やはり普通にクリアーを塗った方が楽です。ブースも汚れませんしね(単に透明で見えないだけと言う事でもありますが・・)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

レガシィアウトバック内装パーツ サフェ研ぎ

legacy46 先日塗っておいたサフェーサーが完全硬化したので今度はそれを研ぎ出します。

2液のウレタンサフェーサーは上塗り塗料にも侵されない強固な塗膜が特徴ですが、それ故に研ぐのも大変ではあります。特にこのような入り組んだ形の物はエアーツールが使えないので殆どの研ぎ作業を指とヘラで行わなければなりません。いきなり#600などでは歯が立ちませんので最初は#320の空研ぎから始めます。奥の部品が研ぐ前の状態で黒い点々は研ぎ忘れ防止の為に「ガイドコート」がされています(単に黒の缶スプレーをパラっと塗っただけです)。手前がある程度粗研ぎされた状態です。最初はペーパーを当て板(ただの木片)に当てて研ぎます。

legacy47その後は#600→#800で水研ぎ、最後に角の立たない布製の研磨材(業界では定番のアシレックスです)で目を均します。ちなみに冬は水が冷たいですが、お湯を使うと肌がさらに荒れるのでタブーです。何にしても塗装の作業では通年水を使うので夏でも手荒れは治りません。寝る前のハンドクリームはもう毎日の日課です。

この他アテンザの各小物部品やBMWの牽引フックカバーも同時に作業しています。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

レガシィアウトバック内装パーツ 素地調整

legacy96 レガシィアウトバックの内装パネルは全て梨地なのでこちらも並行してサフェーサー塗装の準備をしています(といってももう塗り終わっていますけどね)。画像はその他アテンザやらBMWの部品が混ざっています。ここにある殆どが梨地ですから、この後のサフェ研ぎ作業を想像するとちょっと吐き気が・・・(冗談です。サフェ研ぎは結構好きな作業ですので)。

legacy97 そしてこんな感じでセット完了です。

それぞれの部品についている「爪」の部分はそのまま塗ったりマスキングしておいたりケースバイケースですが、大抵の場合はサフェーサーの時にはマスキング、本塗りの時は一緒に塗るようなやり方にしています。サフェーサーはどうしても厚塗りをしますから念の為に、本塗りの時は一緒に塗ってしまった方が見た目が綺麗だからですかね。

legacy98 へラーラインが掘ってあったカップホルダーの蓋はダブルアクションサンダー#180で削り落としました。素材はABSなので切削性は良いですから削るのはそんなに大変ではありません。

逆に画像右側に写るアテンザのフェーエルキャップは恐らくPP(ポリプロプレン)かPA(ポリアミド)で、どちらも切削性が悪いのが特徴ですから削ろうとしても全然削れません。文字のプリントは梨地の奥にまで浸透しているようで全く取れる気配がありませんでした。確かに文字が消えたらマズイですからその辺はちゃんと出来ているんでしょうね。

legacy99 そしてサフェーサー塗布完了です。こちらのオーナー様は御自信で自家塗装を嗜むようですから、スイッチ部分の窪み箇所の処理については苦労が判ってくれているようで御心配を頂きました。お察しの通りここを綺麗に研ぐのは結構大変ですが、むしろこれしか出来ませんので(笑)大丈夫です。

サフェ研ぎは単に研ぐだけでは無くラインを崩さないように気をつけなければいけません。慣れてない最初の頃は指先にだけに力が入ったり、同じ動きを繰り返したりして局所的に低くしてしまう研ぎ方になってしまい、「研いでは塗って焼いてまた研いで」を何度も繰り返してしまう事がありました(皆通りますよね)。その日は上司が休みの日で、一日の内にこれを7回も繰り返しそれでも結局ラインは出てくれませんでした。もう半分泣きながら研いでいるような状況でしたが、どうやってその日を終わったのかはもう記憶にありません。当然翌日大変な目に遭う訳ですが、それも含めて辛過ぎた記憶は綺麗に消えてくれたようです。人間の体は本当によく出来ていますよね(壊)。

legacy100それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

レガシィアウトバック内装パーツ 塗装承ってます

legacy92 すっかり紹介が遅れて失礼しました。またこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

こちらはレガシィアウトバックの内装パーツ一式で、ピアノブラック(艶有り黒)で御依頼承っております。既に他の内装の一部はオーナー様自信で塗装されているとの事で、今回の塗装でさらに全体の統一感を出そうといった感じかと思われます(違っていたらすいません・・)。

legacy93 ネックなのはやはりと言うかプラスチック素地にあるザラザラとした「梨地」で、これをこのまま塗ってもピアノのような艶々には仕上がりません。「だったら磨けば」なんて思うかも知れませんが、そんな事をする塗装屋さんは見たことが無いので多分余計面倒なのだと思います。そもそも私の場合、「磨く手間を掛けるよりも出来るだけ磨かなくて済む仕上がりにする努力をしろ」といった事なのでそういった考えが思い付きませんでして・・・。と言うかどの塗装屋さんも普通は磨き作業は好きでは無いですからね。勿論私もそうです(と言いつつ今日の訪問販売で新しいポリッシャーを買ってしまいましたが・・・苦笑)。

legacy94そして小物入れ(カップホルダー)の蓋です。こちらは梨地では無いのですが表面にヘアーラインを模った溝加工が施されています。加工技術としては素晴らしいのですが、塗装をするとなるとこれも結構厄介なのでやはり「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が必要となります。ちなみにこの蓋は何度も施工例がありますが、もしかしたらレガシィだけでは無く他のスバル車にも共通で使われているのかも知れません。以前行ったのは何の車種だか忘れてしまいまして・・・(最近は車名が全然判りません)。なので分解は比較的手馴れています。

legacy95実は既に作業は着手しておりまして、別に御依頼頂いている案件の「アテンザ」の内装部品と並行して作業しています。またその他BMWの牽引フックカバーなど、「サフェーサー」を塗る必要がある製品については同時に作業しています。どうぞ今しばらくお待ち下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!