BOMAカーボンフレーム&フォーク 下準備

boma13  お預かりしてからあっという間に数ヶ月が掛かってしまいましたが、ようやく先も見えて来たBOMAのカーボンフレーム&フォークです。

画像はライン入れの為の準備と練習です。単なる丸パイプなら問題無いのですがこのカーボンフレームはかなりイビツな形をしているのでラインを真っ直ぐにする事ですら難儀だったりします(実際真っ直ぐが一番難しいんですけどね)。

boma15そして色の作成です。上の画像はベースカラーとなるネイビーです。画像で見ると結構青いですが実際にはもっと濁っています。原色の配合としてはブルーをホワイトとブラックの三色で構成されています。

boma14フレーム下部に走る二本のストライプラインはグレーとレッドとなります。これはトップチューブに入る滑走路のイラストにも使われる色ですね。

pop-navy5各ロゴはそれぞれ実際のサイズに調整し、カッティングプロッターでマスキングシートを作成します。seiran(飛行機の名称)が二機あるのはマスキングで使う部分が二箇所あるからです。実際には一機ですので御安心下さい。

pop-navy6そしてこちらが実際のマスキングシートです。まだ剥がしていないものもありますが、そちらは塗装時に色々順番があるのでこの時点ではまだ剥がしてはいけないのです。

今回のフレームはクリアーよりもこのベースコートで相当時間が掛かると思いますからまさに一日仕事になると思います。恐らく今週には塗れると思いますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

BOMA イメージイラスト4.0

pop-navy4

色々と見直しまして、現時点でのご依頼内容はこんな感じです。「何が変わったの?」的ではありますが、例えば「i-400」のアイが小文字になったり、「POP NAVY」の字間が狭まったり、「seiran」のフォントを変更し、機体の日の丸のフチの白を細くしたり等々です。

ご確認の程宜しくお願い致します!

 

BOMAカーボンフレーム 色々確認

pop3作業がちょっと止まっておりましたが、この度無事オーナー様(と言うかお取引のある自転車屋さんの店長、と言うか社長様)に色の確認をして頂けましたので作業は再稼動となりました。POP NAVY号になります。

pop4 ベースカラーのネイビーは以前選んでいただけていたのですが、今回のご依頼では色は全部で4色のご指定となったので、それぞれの色のバランスも考えて改めてベースカラーから見直すことになりました。

で!実はこの時非常に良いタイミングで、先日ここでも紹介したcannondale F400が丁度塗りあがっいましたのでその仕上がりを見て貰いました。

先日紹介したこれです↓cannondale18BOMAのオーナー様もこの赤と艶具合がとても気に入って頂けたようで、当初BOMAのフレームは「艶消し」を想定していたのですが、この仕上がりを見て頂いて「艶有り」への変更となりました。「艶有りならワックスも掛けられるし」と言う事も理由の一つですけどね。ただ私的にもトップチューブに入る滑走路(笑)やseiran(飛行機)のイラストなどは艶有りの方が映えると思ったのでお勧めだと思います。

各色の配色やロゴ位置・サイズについては後日内容を纏めたら改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

これを待っていました

pop5上の画像は先日紹介したBOMAのフレームで、これの両側面に入れるラインストライプですが、それをどうやって綺麗に入れるかを色々悩んでいました。真っ直ぐ貼ろうにもチューブの形がイビツなのでウネってしまうからです。さらにそれを二色(二本)ずつって・・・。

nichiban という事で今回用意したのが、いつも使っているニチバンクリアーラインテープの「5mm」と「10mm」です。

いつもは2ミリと3ミリをメインで使っていますが、稀に5ミリを使う事があったので違うサイズがあるのは知っていましたが、10ミリって言うのがあるのは知らなかったのです・・・。何故だか判りませんがこれがTACさんの所にあったのを覚えていて、今回それを思い出して取り寄せてみる事にしました。

実際にこれが使えるかどうかはまだ判らないのですが、イメージしてみたやり方としては最初に「水糸」(苦笑)を張って2次元的な直線を出し、フレーム側面を垂直に見てそのライン通りにこのテープを貼っていこうと言う作戦です。このテープなら通常のマスキングテープと違って伸縮性があるのでフレーム本体の歪みは気にせずに(見た目だけを)真っ直ぐにラインを引けるのでは、と思った次第です。

ただ自転車を真横から見るって言うのは余り無いですからそう簡単には行かないんでしょうけどね・・・。とにかくまた色々イメージしてみる事にします。

BOMA ストライプライン

pop5各部に入れるロゴマークやトップチューブ上に描かれる滑走路とは別に、今回のBOMAではフレームの両側に「ストライプライン」が入ります。しかも二本も・・・。

普通に考えると「単にラインを入れるだけでしょ?」と思われがちですが、自動車補修塗装をやってきた人間の場合は何でも「カッチリ」とした仕上がりにしようとする傾向があるので、単純そうに見えるこういったライン入れの方が余程大変な作業になるのです。しかもそれを左右対称に入れるなんて、車体を完全に垂直水平に固定してレーザー墨出し器当てないと無理なんじゃないかと思いますよ・・・。

ちなみに画像は仮貼りです。とりあえずテープを貼るイメージだけでも掴んでおいて、後は頭の中で色々イメージして一番上手く行く方法を考えておきます。

pop6作業してみて気が付きましたが、ストライプテープ貼る箇所にあるワイヤーガイドも邪魔でしたね。リベットの破片が回収出来そうなのでこれも外す事にしました(既に外しました)。結局破片が回収出来ない箇所(フレーム内が袋工事になってます)以外は外す事になりましたね。

pop7そして実際に立ててみました。ダウンチューブは中央付近が上下に膨らんでいるのが判ると思います。この形状に合わせてストライプラインを決めると変ですよね。なので強制的にストライプラインは真っ直ぐ引くようにするつもりです。ただしフレーム自体が3次元に歪んでいるので真っ直ぐ貼ったつもりでも歪んでしまうのです。何か良い方法考えなくては・・・ですかね。

フォークの魚雷発射口はトップチューブに対して水平にしようかと思っていましたが、少し上を向いていた方が格好良いと思います。ただそれぞれをもう少し密に詰めた方が良さそうですかね。ご意見・ご感想頂ければと思います。

pop8ストライプラインの色については、トップチューブ上にある「滑走路のグレー」と、その縁の「濁った赤」とお揃いの2色となります。せめて印刷した紙がカラーだったら良かったんですけどね。実はカラープリンター、持っていないんですよ・・・(苦)。

ちなみにこの「グレー」と「赤」はまだ決まっておりませんので、後日改めてオーナー様に選んで頂く予定です。もう少々お待ち下さいませ!