先日下準備を行っておいたER34日産スカイライン純正テールランプとフロントウィンカー、サイドマーカー一式です。
本塗り前日までにはブース内の清掃も行い、極力ゴミが着かないよう準備をしておきました。
最終脱脂処理を行ったらエアーブローを行い、
プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。
かなり真っ黒ですが、今回はテールランプの赤いレンズ部分を「標準濃度と濃い目の中間」、それ以外を「濃い目」で承っておりまして、普段では見られない程の黒さとなっています。
赤いレンズ部は黒くしつつ、光が当たると赤味が判る程度としています。
尚、一度に黒くしようとするとムラ・ダマが生じるので、塗り方としてはいつものようにコート毎の含有量を少なくし、5~6コートに塗り重ねて丁度良い濃さになるようにしています。
赤いレンズ部のスモークはここで完了で、
ここからはクリアーレンズ部をさらに濃くします。
この状態=「標準濃度と濃い目の中間」だと内部がまだ透けて見えますが、
それにさらにスモークを重ねる事で、通常の状態では殆ど見えない程にまで濃くします。
「濃い目」でのオーダーは殆ど無いので参考例が少ないのですが、一応以前施工した時の画像を見ながら微調整を行っています。
ちなみに標準の電球のままここまで黒くすると灯火も暗くなってしまいますが、今回御依頼頂いているパーツは全て加工されているので、恐らくはこういった濃いスモークをする事を前提に照度を高くされているのだと思います。
そしてスモーク=ベースコートが完了です。
少々判り難いですが、上の丸いブレーキランプ部=赤のレンズ部を「標準濃度と濃い目の中間」で、その下のウィンカー&バックランプのクリアーレンズ部を「濃い目」としています。
フロントウィンカーも「濃い目」で御指定を頂いていますので比較的真っ黒に、念の為テールランプのクリアーレンズ部に並べて濃さを確認しておきます。
サイドマーカーも同様に「濃い目」としています。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
この時期の本塗り時は、工場一階のクーラーをパワフルモードにしてブース内の雰囲気温度を30℃以下にしています。
またマスクと身体にはコンプレッサーからのエアーを繋いで、作業者にとっても涼しい環境で作業が出来るようにしています。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
ぱっと見は真っ黒にしか見えませんが、
明るい場所で見ると中が透き通っているのが判るかと思います。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
尚、今回は【標準コース プラス】での御依頼となっていますので、完全硬化後にはフルポリッシュも行います。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!