ER34スカイラインテールランプ等6点塗装 完成

先日本塗りを終えていたER34日産スカイライン純正テールランプとフロントウィンカー、サイドマーカー一式です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ゴミが着いた箇所や肌を調整したい部分などを#1500~#3000で研ぎます。

車体を磨く場合は径の大きいバフと電動ポリッシャーがメインでしたが、小物の場合は片手で被塗物を持ってもう片方の手でバフ作業を行う必要があるので、重量が軽くサイズの小さいエアーポリッシャーがメインとなっています。またポリッシャーによって駆動方式が違っていたり、その都度バフやパッドを交換するのも面倒なので色々な種類を着け替えるようにしています。エアーホースも常に2本以上を使っています。

最初のうちは蛍光灯で、最後の方は投光器を使ってバフ目を見ながら仕上げていきます。

その後さらに数日寝かしたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態だった物に、

比較的濃い目のスモーク塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

テールランプは赤いレンズ部を「標準濃度と濃い目の中間」に、

その下の横長の長方形部分のレンズは「濃い目」としています。

こちらのフロントウィンカーレンズも「濃い目」となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

サイドマーカーも同じく「濃い目」となります。

ゴム部分は接着剤で付いていましたが、フチを捲った状態で固定する事で外して塗った場合と遜色無く仕上がったと思います。

見る環境によっては上の丸いレンズも下の四角いレンズも同じくらいの濃さに見えますが、光に当たるとそれぞれ濃さが違うのが判るかと思います。

真っ黒に見えるこれらのレンズも、

よく見ると透過しているのが判るかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ER34スカイラインテールランプ等6点 本塗り

先日下準備を行っておいたER34日産スカイライン純正テールランプとフロントウィンカー、サイドマーカー一式です。

本塗り前日までにはブース内の清掃も行い、極力ゴミが着かないよう準備をしておきました。

最終脱脂処理を行ったらエアーブローを行い、

プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

かなり真っ黒ですが、今回はテールランプの赤いレンズ部分を「標準濃度と濃い目の中間」、それ以外を「濃い目」で承っておりまして、普段では見られない程の黒さとなっています。

赤いレンズ部は黒くしつつ、光が当たると赤味が判る程度としています。

尚、一度に黒くしようとするとムラ・ダマが生じるので、塗り方としてはいつものようにコート毎の含有量を少なくし、5~6コートに塗り重ねて丁度良い濃さになるようにしています。

赤いレンズ部のスモークはここで完了で、

ここからはクリアーレンズ部をさらに濃くします。

この状態=「標準濃度と濃い目の中間」だと内部がまだ透けて見えますが、

それにさらにスモークを重ねる事で、通常の状態では殆ど見えない程にまで濃くします。

「濃い目」でのオーダーは殆ど無いので参考例が少ないのですが、一応以前施工した時の画像を見ながら微調整を行っています。

ちなみに標準の電球のままここまで黒くすると灯火も暗くなってしまいますが、今回御依頼頂いているパーツは全て加工されているので、恐らくはこういった濃いスモークをする事を前提に照度を高くされているのだと思います。

そしてスモーク=ベースコートが完了です。

少々判り難いですが、上の丸いブレーキランプ部=赤のレンズ部を「標準濃度と濃い目の中間」で、その下のウィンカー&バックランプのクリアーレンズ部を「濃い目」としています。

フロントウィンカーも「濃い目」で御指定を頂いていますので比較的真っ黒に、念の為テールランプのクリアーレンズ部に並べて濃さを確認しておきます。

サイドマーカーも同様に「濃い目」としています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この時期の本塗り時は、工場一階のクーラーをパワフルモードにしてブース内の雰囲気温度を30℃以下にしています。

またマスクと身体にはコンプレッサーからのエアーを繋いで、作業者にとっても涼しい環境で作業が出来るようにしています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ぱっと見は真っ黒にしか見えませんが、

明るい場所で見ると中が透き通っているのが判るかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

尚、今回は【標準コース プラス】での御依頼となっていますので、完全硬化後にはフルポリッシュも行います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ER34スカイラインテールランプ等 下準備

先日お預かりしておりましたER34日産スカイライン純正テールランプとフロントウィンカー、サイドマーカー一式です。

製品は新品部品を加工されたような状態で、汚れ等はありませんから軽くエアーブローを行い、

まずは被塗面以外の部分をマスキングします。

スカイライン系のテールランプは大きな土台の上にレンズがくっ付いているといった構造が多く、なのでマスキングに少々手間が掛かります。「装着すれば見えないんだから一緒に塗ってしまえば良いのでは?」と思うかも知れませんが(むしろ塗装屋さんでこの考えをする方は多いです)、お渡しする時はパーツ単体なのでそんな訳には行かないんですよね。

今回はテールレンズにある凸文字の除去も承っていますので、

こちらを#320と当て板を使って研磨して平滑にし、

その後#320→#400→#500→#800でペーパー傷を均しました。巣穴や凹みなど無く綺麗に仕上がりました。

その後被塗面を#800→#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン→オレンジ)で足付け処理を行います。

フロントウィンカーとサイドマーカーは手で持って塗れるよう芯棒を固定しておきました。

テールランプ等のレンズ系塗装はある程度の数を纏めて塗っていましたが、この暑さと湿度では集中力と体力が持たないので、現在は1セットずつでの作業とさせて頂いております。お待たせして申し訳御座いませんが何卒御理解を頂ければ幸いです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ER34スカイラインテールランプ等レンズ塗装承ってます

先日到着しておりましたER34日産スカイライン純正テールランプとフロントウィンカー、サイドマーカー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はスモーク塗装ベタ塗りで、ただしテールランプはそのユニット内の中で違う濃度を御指定頂いています。

テールランプは赤いレンズ部を「標準濃度と濃い目の中間」とし、その下のクリアーレンズは「濃い目」で承っています。

NISMO社製のサイドマーカー(サイドウィンカー)は「濃い目」のベタ塗りで承っています。

セドリックのサイドマーカーと同様、周りのゴムは接着剤で固定されて取れない構造ですが、フチ部分は捲れるようになているので問題無いかと思います。

うっかりバックフォグかと勘違いしていたこちらの製品はフロントウィンカーで、

こちらも「濃い目」のスモークベタ塗りで、いずれもクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

スモーク濃度については、以前施工した画像がありますのでそちらを紹介させて頂きます。

こちらはアベンシスのテールランプで、「標準濃度と濃いめの中間」となりますから、今回のテールランプ赤いレンズ部はこちらを参考に濃度を調整しようと思います。

他にはこちらのメルセデスベンツのテールランプも「標準濃度と濃いめの中間」となります。ほぼ黒ですが、光に当たると色味(赤味)が判る程度ですね。

そして「濃い目」ですが、こちらは殆ど御依頼が無いので(黒過ぎる為)余り施工事例が無いのですが、この時のホンダNS-1のスクリーンや、

この時のHELLAのサイドマーカーを参考にしようと思います。

また今回は追加で、

テールランプの赤いレンズ表面にあるこちらの「TOP」の凸文字や、

「KOITO~」の文字群全てを削り落として平滑にする作業も承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度の御依頼、誠に有り難うございます!