RB25エンジンパーツ 下準備

rb2529 先日下塗りを終えていた日産ER34のRB25タペットカバーです。塗っておいたエポキシプライマー(サフェーサー)と、その上に重ねた1コートソリッド(STANDOX 2Kエナメル)が完全硬化したので全体を軽く研磨しておきました。

rb2530 上面は綺麗に見せたいのでサフェーサーの時と同様に#320→#400の空研ぎで肌を落としておきます。

rb2531その後は全体を含め#600→#800の水研ぎでペーパー目の目消しと足付け処理を行います。塗ってあるのがサフェーサーでは無いのである程度の作業は簡略化出来ていますが、それにしても結構な時間は掛かってしまいました。

honda7ちなみにその他の作業としては、先日本塗りを終えていたヘッドカバー関係の凸部面研~クリアー筆塗り(ロータスはシルバーを筆塗り)も完了しておりますので、こちらは週末には完成出来る予定です。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

RB25エンジンパーツ 下塗り

rb2519 先日サンドブラストを掛けておいたER34スカイラインのヘッドカバーです。一緒にブラストを行ったヘッドカバーの方は結晶塗装で別物なので、先にこちらの下塗りを行う事にしました。

rb2520 プラスチックパーツ類は綺麗に洗浄し、全体をペーパーで足付け処理をしてあります。

こういったエンジンルーム内に使われるプラスチックパーツは、耐熱性の面からPP(ポリプロピレン)やPA(ポリアミド)など、塗装との相性(密着性)が悪い素材が使われていて、本来であればサンドブラストを掛けて素地を荒らし投錨効果を期待したいところなのですが、今回は結晶塗装では無く「艶有り仕上げ」となっていますので、極力素地の毛羽立ちを抑えるべく、ペーパーでの足付け処理となっています。

rb2521ただこういった細かいところにはペーパーが当て難く、プラスチックプライマーだけに頼るのは中々不安な面があります。

rb2522という所で使うのがこの火炎処理で、これを素地を炙る事で表面を溶かし、さらに専用のガスボンベ内に入っている成分を被塗面に付着させる事により、足付け処理と同じような効果を得られるという算段です。

ただこれだけに頼ると(足付け処理を何もしないとなると)結局不安要素が出来てしまうので、下地処理自体は今まで通りに行い、それにこれをプラスする使い方にしています。任意保険を二重に掛ける感じですかね(こうやってキリが無くなってしまう訳なのですが・・・)。

rb2523 そしてプライマーを塗布します。ヘッドカバーは思ったよりも腐食が強かったので重防錆仕様として耐食性の高い浸透型エポキシプライマーとしました。

rb2527そして本来であればここでサフェーサーを塗布するのですが、これらの部品全てを研ぐとなると大変な高コストになってしまうので、今回はトップコートを二回分行う「2度塗り」で対応する事にしました。

rb2525 塗っているのは白に近いグレーで、所謂「1コートソリッド」となります。クリアーに顔料分が入ったような塗料で、仕上がり自体は普通の艶有り塗装と同じです。クリアーと同じく硬化剤も50%入ってます。

rb2526 パッと見は綺麗に見えますが、プラスチックパーツはやはりペーパーが深く入った箇所には筋状の毛羽立ちがあり(PPはもう仕方がありません)、またアルミ製のヘッドカバーは腐食による侵食で、多少なり表面は凸凹しています。タイミングベルトカバーは部品自体の形がボコボコで、これはもう仕方の無い物と御理解頂ければと思います。

2度塗りで対応するメリットとしては、研ぎの工程を省いて大幅なコストカットを出来る事で、デメリットとしては全体を研げませんからある程度の粗が残ってしまう事、シャープ感が損なわれるといった事があります。

ただ今回の製品はエンジンルーム内のパーツで、鏡のようなシャープ感も必要無いとは思うのでこの方法で十分だと思います。前回行った時もこれと同じ仕様ですし、以前施工したアテンザのフロントグリルなどもこの方法でオーナー様にもご満足頂けていますのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。まずは熱を入れて少し寝かしてからの作業になるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

RB25エンジンパーツ 下準備

rb2518アルミ製のヘッドカバーは先日サンドブラストを掛けておいたので、並行してこちらのプラスチックパーツも作業を進行させておきます。

上塗りの塗装が結晶塗装であればある程度素地が粗くても構わないのでこちらもサンドブラストを掛けてしまいたいのですが、今回のRB25のエンジンパーツは全て艶々仕上げで承っていますので、極力素地を荒らさないよう通常通りペーパー掛けによる足付け処理を行っています。

ただ素材はどれもポリプロピレンで塗料との相性(密着性)が悪いですから、プラスチックプライマーを塗る前に火炎処理(その名の通りで専用のバーナーで炙ります)を行う予定です。

尚各パーツはいきなり本塗りでは無く、まずは下塗りとして1コートソリッドを塗装予定です。通常は「サフェーサー塗布→研磨」で平滑な下地を作りますが、今回はこの「研ぎ」の作業を省く「2度塗り」と言う方法を行います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

RB25プラグカバー 塗り分けライン確認

rb25 先日到着しておりました日産スカイラインER34のエンジンパーツ一式です。油汚れがあったのでアルカリ洗浄槽に浸け置きをして洗浄していました。

rb2510 ちなみにこれは洗浄前の状態で、赤いラインはオーナー様が塗り分けの目印にと貼っておいてくれた物です。予め何枚も撮影はしておいたのですが、浸け置きしている間に剥がれたらマズイと思ったので先にトレースをしておく事にしました。

rb2511自転車フレームの塗装などでもそうなのですが、 もう一つ同じ見本がある訳では無いのでとにかく形になる物に残すと言う癖がついています。ただし今回は途中でラインの位置が変更となったのでこの作業は無駄に終わったりもしたのですが(笑)。

rb2512 と言う訳で浸け置き洗浄の終わったプラグカバーです。赤いラインテープを剥がし、この画像をパソコンに読み込んだら今度はIllustratorなるソフトでイメージイラストを作成します。

rb259元々貼ってあった赤いラインはプレスラインの外側でしたが、ネジ穴などの上に掛かってしまうので、今回新たに赤いラインをプレスラインの内側に移動しました。幅は同じく10ミリを予定しています。ついでにプラグカバー本体の色をご指定頂いている「クリスタルホワイトパール」(カラーコード:QAA)な感じにしてみました。参考前に元となるイメージ画像も紹介しますね。

rb2513今回ご依頼頂いているパーツはこちらの車両に装着予定で、先ほどの赤いラインはこの女の子の襟のカラーをイメージされています。タペットカバーとタイミングベルトカバーの「ベイサイドブルー」(カラーコード:TV2)もこのブルーをイメージされての事なのでしょうね。

それでは赤いラインのご確認、どうぞ宜しく御願い致します!

ER34スカイラインRB25エンジンパーツ塗装承ってます

rb25 先日到着しておりました日産ER34スカイラインのRB25エンジンパーツ塗装一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては今回は結晶塗装では無く「艶々仕上げ」の仕様で、各パーツによって色も違うのでそれぞれ紹介していきますね。

rb251 タペットカバーとタイミングベルトカバーは「日産ベイサイドブルー」(カラーコード:TV2)で、こちらはR34の純正色でも設定のあるキャンディーブルーです。

タペットカバーは現状腐食が出ていますので全体に軽めのサンドブラストを行い、また今回は結晶塗装では無く「艶々仕様」なので別途下地処理を行います。以前同じ部品を、同じく艶々仕様で施工した時の画像がありますのでそちらを紹介しますね。

rb256こちらは6年くらい前に行った案件で、やはり全体に腐食が出ていましたが、サンドブラストを行い、下塗り(2度塗り)を行っての艶々仕様としました。

rb252 こちらのタイミングベルトカバーもタペットカバーと同じくキャンディーブルーで、ただ素地はザラザラとした梨地ですから通常であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理が必要ですが、今回は全体的にボリュームがあるので(艶々仕様は大変な額になります・・・)、「2度塗り」の方法で対応します。詳しい工程はまた改めて紹介しますね。

rb253] こちらのプラグカバーは、日産純正色の「クリスタルホワイトパール」(カラーコード:QAA)で塗装し、また画像のように「真ん中の凹みの枠に沿って幅1cmのライン」を、日産「ラディアンレッド」(カラーコード:NAH)で承っております。

こちらのラインは後日イメージイラストを作成しますのでその時にまたご確認頂ければと思います。穴の所をどうするかがちょっと難しそうですね。

rb255 ちなみにこちらが今回ご依頼頂いたオーナー様の愛機ER34スカイラインで、最近当フェイスブックページにも登場している方ですね。今までの当店のお客様層とは少し路線が違うので最初はビックリしましたよ!(笑)。

rb254今回ご依頼頂いているカラーリングのイメージとなっているのがこちらのイラストで、赤いラインは彼女の襟のところに当たる訳ですね。

ちなみにこれらの画像はオーナー様が撮影された物では無く、こちらの「痛車ビジョン」で掲載されていた画像をオーナー様からご承諾の許可を取って頂いて使わせて貰っています。中々衝撃的な内容でビックリしたのですが(笑)、画像が凄く綺麗ですし、皆さんとても楽しそうで羨ましい限りです。

尚、オーナー様の車体画像はこちらから色々と見られまして、採用されているキャラクターは富山を舞台にしたアニメらしいです。「この車で富山に行ったらめちゃくちゃ歓迎されましたw」との事で地域の活性とかにも一役買っているみたいです。素晴らしいですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!