「Surface3」塗装 完成

surface37 大変お待たせしました!マイクロソフト社のサーフェス3の塗装、本日完成となります。当初はどうなるかと思いましたが何とか良い感じに出来たと思います。

surface36 一応お断りしておきますと、基本的にこういった製品のお受付はしておりませんでして、もし可能だとしたら全部分解して被塗物を単体にした状態でのお受付となります。今回は分解が不可能な事、(分解のプロが行っても割れている模様です)、また作業する上で何かしら問題が生じても一切の責任が負えない事を御理解の上で作業しています。どうか御理解下さいませ。

surface39 ちなみにこのフリップ状になったスタンドくらいは外せると思っていたのですが、両端のトルクスネジを外してみても中央辺りで薄いプラスチック板が本体の内部に繋がっていて取れませんでした。ただ若干の遊びがあったのでもしかしたら無理に引っ張れば取れたかも知れません。ただその遊びは恐らく可変式の為のものだと思いますから、もししっかり固定されている物であれば全部(壊して)分解しなければ元に戻せないのでさすがに引っ張り出す勇気はありませんでした。是非チャレンジャーお待ちしています。

surface41 なのでフスタンドの内側はクリアー(艶消し)は塗らずベースコートのみの仕様になっています。ただ継ぎ目などどこにも違和感は感じられなく、塗装屋さんが見ても閉じて塗ったとは判らないと思いますからご安心下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

surface1元々のシルバーも塗装で、ちゃんと艶消しクリアーが塗られていました。シルバー剥き出しってケースも結構ありますからこれは真面目な商品だと思います。

surface42カメラの部分のマスキングも綺麗に対応出来たと思います。

surface38 各コネクターケーブルが挿さる内部のパーツが白なのでちょっと残念で、ただあの辺を塗ってしまうと通電しなくなるのでもうどうにもならないですかね。まあ一旦塗ってしまってコネクターを抜き差ししている内に通電!みたいな力技でも良いのかも知れませんが(さすがにそれはやれと言われても出来ませんが)。

surface40 ドッキングキーボードとの接点は良く見ると周りの白いプラスチックの側面部分には色が乗ってしまっていますが、多分気になる程でも無いと思います。ただ私が気になるだけでして・・・。

surface43表面は殆ど液晶なのですが、若干のフチでも赤が見えるとお洒落ですよね。ちなみに今回ご指定頂いた赤は比較的落ちついた色合いですが、もしかしたらキーボードの色に合わせられたのかも知れません。お貸し出しした色見本帳にはもっと他にも鮮やかな赤があって、その中からわざわざこちらを選びましたから、恐らくはそういう事なのかも知れません。他には青もあるみたいですね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Surface シール貼り付け

surface32 先日本塗を終えているSurfaceですが、最後の仕上げにWindowsのロゴ部分にシールを貼り付けます。

surface20ちなみにシールは普通の塩ビ製のカッティングシートをカットしたものです。Windowsの窓の部分は塗らないようにマスキングしています。

surface29それをホワイトゴールドに塗り、本体と同じく艶消しクリアーを塗っています。ちなみに艶消しクリアーは軟化剤配合なので柔らかい素材に塗っても割れません。実際貼り付ける時は普通に曲げちゃってます。

surface34 こんなサイズでも気泡が入ると格好悪いので一応水貼りします。と言っても余りジャブジャブ濡らす訳では無くシールの方に石鹸水を塗る程度です。

surface35そして無事貼り付け完了です!後は乾燥して水分が抜けてくれれば完成ですね。どうぞもう少々御待ちくださいませ!

Surface3 本塗り

surface21 そして台にセットして本塗り準備完了です。ちなみにこのスタンドも外す事が出来なかったのですが、オーナー様的にはやはりここも含めて全て赤に塗って欲しいとの事で、今回は少し変則的な方法にしました。

まずはフラップ状になったスタンドの内側をベースコートのみ塗布し、十分に乾燥させたらそれを閉じ、そして再度全体にベースコート、続けて艶消しクリアーを塗ります。スタンドの内側にはクリアーを塗らないのですが、代わりにベースコートに硬化剤を添加し、ただそのせいで(と言うか多分今回使った原色の特徴で)若干艶が出てしまうのでこちらも変則的にいつもは使わない艶消し剤(通常使っている主剤的な物では無くシンナーっぽい汎用品)を加えて艶を抑えます。

surface22 ちなみに色を作っていて「あれれ、随分と茶色が入るけど」と思って念のため色見本帳と照らし合わせたら大丈夫でした。今回ご指定頂いた赤は余り派手では無く彩度が控えめな感じだったのですね。

surface23 そしてスタンド内側のベースコート塗布が完了です。ベースコートだけなので本来の艶消し塗装に比べると強度はありませんが普段は見えない(触れない)内側なので問題無いと思います。

surface24 十分に自然乾燥させたらスタンドを閉じます。かなり精度よくピッタリ閉まるのでこの状態で塗装してスタンドの内側に色が入ると言うことは多分ありません。ただ問題なのはクリアーを塗って継ぎ目がくっ付いてしまう事で、ただそれはその他ボタンなどの部分でもそうなので今回はとにかくクリアーは薄膜で塗るようにします。

surface25 ベースコートを塗り、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。画像は塗り終わってから既に30分程度が経った状態で、十分に艶も消えた状態です。

surface26 画像だと赤と言うより茶色に見えますが、ブースの中の蛍光灯だと青味が強く写ってしまうので実際はちゃんと赤ですからご安心下さいませ。

surface27 通常スプレーガンは「被塗面に垂直」が基本ですが今回はスイッチなど可動部があるのでそこに塗料が乗り過ぎない様工夫して塗っています。

surface28 各ボタンや継ぎ目は問題無さそうで、良い感じに塗れたと思います。胃がひっくり返って口から出てくるかと思いましたよ(笑)。

surface29こちらはウィンドウズのロゴ部分に貼るカッティングシートで、色はホワイトゴールドでご指定頂いています。使うのは4枚ですが、まあこれだけあれば丁度良いのがあるかなと言う感じです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。上手くいけば来週中には完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

Surface3 マスキング

surface11 先日より準備を進めていたサーフェス3は無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。塗り直しが効かないので下準備にとても時間を掛けています。

surface12 通常は分解した状態でのお受付が基本ですが、サーフェス3自体が分解不可能な製品らしいので諸々御理解ご了承を頂いて今回はフルマスキングで挑んでいます。時々カメラのボディをそのままの状態で塗って欲しいといったお問い合わせがありますがあちらはとてもそのままでは塗れませんのでご注意下さいませ。

surface13 ここは鏡みたいになっているので塗らないようにマスキングし、これとは別に同じサイズの物を塩ビのカッティングシートで作成しているので、そちらはゴールドに塗って最後に貼り付けます。

surface14 端子部分はイヤホンジャックのみ挿し込み方式でその他は筐体の断面まで塗れるよう内側をマスキングしました。ちなみに足付け作業時に気がついたのですがスタンドを起こすとそこにSIMカードだかmicroSDだかが挿せる穴がありました。そこはカットした厚紙にマスキングテープを巻いて挿し込んでます。

surface18 ドッキングキーボードとの接点部分は丁度良いサイズにカットしたマスキングシートを貼るだけなのでこの作業は全然手間ではありません。このサイズを見つけるまでが手間が掛かりますかね(ノギスで測っただけではピッタリとした物は作れないのです)。

surface15これも足付け作業をしていた時に気が付いたのですが、スタンドを開いた根元付近に少し隙間があってそこにスポンジが詰まっています。内部へのホコリの混入の防止か、或いはここにスピーカーがあるとか?でしょうか。そのまま塗るとスポンジがボロボロになってしまうのでここもマスキングします。

surface16少し大きめに被せるようにして一緒に押し込む、みたいな感じですかね。ただ一度閉めて開くとまた出て来てしまうようで本塗り直前に修正しています。

surface19 表側は筐体と液晶ガラスとで若干の隙間があるのでマスキングは比較的容易です。塗る時は角材を固定して台にするので液晶の保護の為に養生しの上に厚紙を貼っておきます。

surface20ウィンドウズのロゴは念のため少し多めに用意し(多過ぎますか。笑)、予め足付け処理もしておきます。

長くなったので本塗りの方は別記事として紹介しますね。少々お待ち下さいませ。いやー、それにしても精神的にとても疲れました(笑)。

SurfaceⅢ 塗装 下準備

surface5 こちらもお待たせしました!サーフェス3も作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

まずはマスキングを行う部分を計測し、0.1mm刻みでサイズを前後3段階、合計5種類のマスキングシートを作って実際に貼ってみます。

surface6この部分はメッキだか鏡のようになっているので塗膜が密着しない可能性があるので今回ここは塗らない予定です。ただしオーナー様のご要望意としてはこの部分をゴールド色にされたいとの事ですので、対応方法としてはここにピッタリ貼れるシールを作成し、それを塗装した後に最後に貼り付ける予定です。ちなみに画像のグリーン色の物はマスキング用のシートなのでこれを塗る訳ではありません。

surface7 この部分はドッキングキーボードとの接点ですかね。

surface8 こちらはカメラのレンズ部分と、その横に小さなLEDがあります。これくらい小さくなるとノギスで測る時点で誤差が出るので、予め沢山の種類を作っておいてその中から丁度良い物を選ぶと言う方法が効率が良いです。

surface9 USBなどの穴は、要らなくなったコネクターなどを挿してそれで終わりと考えていましたが、そうなると筐体の断面部分が塗れないので何とかそこも色が乗るようマスキングをします。

surface10こんな感じで何とかなりそうです。ただこれらはまだ事前確認の段階で、まずは実際にマスキングをしてから全体の足付け処理を行い、よく脱脂清掃を行ったら今度は本番用のマスキングを行います。

surface3フラップ(スタンド)の内側についてはベースコート(色)は同じ様に塗装し、十分に乾燥させたらこれを閉じた状態にして艶消しクリアーを塗る予定です。フラップの内側にはクリアーは塗りませんが見た目は同じ様な艶消しの仕上がりになり、またベースコートには硬化剤を添加してクリアー無しの仕上がりでも塗膜の強度が上がるようにしておきます。注意する点はクリアーを塗り過ぎて継ぎ目を埋めないように、ですかね。

予定としては今週中に本塗りを行うつもりですが、先に業者さんのヘッドカバーなどを塗るので恐らく週末辺りになるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

pspちなみに本件とは関係ありませんが、今回と同じ様な感じで以前PSPをフルマスキングで塗装したケースがありまして、現在であれば分解方法などがネットで色々紹介されているのでわざわざマスキングで塗る必要なんてどこにも無いのですが、この時はそういった情報が無く、また分解するとメーカー保証も受けられないのでそのまま塗って欲しいと言うご要望になったのだと思います。ただこの時にしても大変なリスクになりますから通常はお受付はしておらず、基本的には分解して被塗物単体の状態でご依頼頂く形になります事を御理解下さいませ。