フェアレディZ32 インマニカバー 下準備

z321 先日凸文字部分のマスキングシートを作成していたZ32の樹脂性インマニカバーです。作業進行しておりますのでご安心くださいませ。

z322 樹脂表面はザラザラとした梨地で、今回はこれを艶々仕上げで承っていますので、下地処理としては「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を行います。凸文字付近はその処理が出来ないので、だったらパーティングラインに沿って綺麗に残そう!と言う作戦ですね(実はとんでも無く手間が掛かるのですが・・・)。

z323 凸文字の天面もザラザラだったのでそこも平滑に研いでおきます。

z3214 全体を綺麗に脱脂洗浄し、再度凸文字部分をマスキングします。見切りのラインはかろうじて目視出来る(か出来ないか)のパーティングラインに合わせます。

z3215 プラスチックプライマーを塗布し、サフェーサーを塗布します。

z3216 使っているサフェーサーは2液のウレタンタイプで(と言うかラッカーを使う機会はもう殆どありませんので)、かなりの膜厚を確保出来ますが、今回は凸文字周りでブツ切りのマスキングがあるので塗り込みは抑え気味に、そして素早くマスキングを剥がします。

z3217 こんな感じで元々あったパーティングラインを利用してサフェーサーを塗り分けてます。

サフェを塗っていない文字の隙間などを見てみると、素地がザラザラとしているのが判ると思います。あそこを綺麗な平滑にするのは物理的に難しく、もしやるとしたら一旦凸文字を複製し、既存の物は削り落として平滑に下地を整えた後に新たに貼り付ける、って方法になると思います。まあそこまでやるなら以前施工したロータスのヘッドカバーみたいに、凸文字は金属製にして鋳造で作ってしまいますけどね(笑)。

z32ちなみに前回ご依頼頂いた同型のインマニカバーは、一部浮いてしまっていたフィンを修正し、全体を清掃した後に文字入れ塗装を施したアルミプレートを磨き処理しておきました。また画像では養生紙で見えませんが、アルミフィンもクリアー筆塗りしなおしておきましたのでご安心くださいませ!

今回のご依頼ではこのアルミプレート部分をカーボン板で承っておりまして、そちらも作業進行していますので後ほど紹介しますね。

フェアレディZ32インマニカバー 作業前準備

z3236こちらもお待たせしております。フェアレディZ32の樹脂性インマニカバーですね。

ご依頼内容としては艶々の仕上がりなので、まずはザラザラとした梨地を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にしなければならないのですが、今回ネックなのはこの「NISSAN」の凸文字がある事です。

z3237 ただ凸文字の周りには微かにパーティングラインが存在して(普通に見ても気付かないレベルですが・・・)、今回はそこを利用して梨地(サフェーサー)を見切ろう!と言う作戦です。簡単に言っていますが凄く手間が掛かるので多分普通はやりません。

z3238 そもそも研ぐ時点からそこをピッタリと避けて作業しなければならないのでどの工程でもマスキングが必要だったんですよね。なのでパーティングラインを計測してデータ化し、それを元にマスキングシートを作製します。

画像だと単に貼っただけですが実際は内側にもう一本オフセットされたカットラインが存在しています。

z3239 こんな感じで凸文字は避けるのでパーティングラインピッタリにマスキングが可能となります。

z3240一度剥がした真ん中の部分を凸文字に貼り付け、空いた段差の部分をマスキングテープで塞ぎます。これでようやく梨地の研ぎの作業が可能となり、さらにサフェーサーを塗る時にもう一度貼り直します。

文字の周りに残った梨地は最後に少しずつ消えていくような感じにするか、或いはパーティングラインでピッタリ残すか、この辺は作業しながら仕上がりの良さそうな方向を考えていきたいと思います。

本体色とカーボンプレートの文字色については現在オーナー様にご検討頂いているところですが、先に下地処理とカーボンプレートの作製を行いますのでそちらはまだごゆっくりで大丈夫です。

では作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次の作業はさすがに年明けになるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フェアレディZ32インマニカバー 作業前準備

z3233 こちらも大変お待たせしております。フェアレディZ32の純正インテークマニホールドカバーも作業着手しておりますので御安心下さいませ(と言っても実作業はまだこれからですが)。

今回の御依頼ではインマニのカバーに貼ってある赤い帯状のシールを「カーボン」で作製するよう承っておりまして、先日その材料も到着しております。

z3234 当初は自分で作ろうとも思ったのですが、流石にそれだとコストが見合わないと言う事で、今回は専門でやっている方に作って頂きました。厚みは約2.2mmとなります。

z3235 既存のシール(と言うかモール)を剝がし、それをスキャナーで読み込んで既存のロゴをデータ化します。

z3232画面の一番上にあるのがスキャナーで読み込んだ画像で、その下が今回新たに作製したデータです。文字の色については伺っていなかったので先に数色のパターンを作ってみました。宜しければどうぞご検討下さいませ。

z3237インマニカバー本体の色については「シルバーの上にスモーク」を予定していたのですが、先日行ったテストではこれの結果が芳しくなく(と言うかかなり悪い)、現在オーナー様に確認しているところです。予想ではもっと金属っぽい仕上がりになると思っていたんですけどね。黒だろうがスモーク塗装だろうが結局「単なるガンメタ」にしかなりませんでした。

ちなみに同じくこれを採用しようとしてたBMW X5 M “50d”→”40e”のエンブレムですが、これに関してはオーナー様にご了承を頂き、通常は取り扱いをしていない金属感のある塗料「モトクローム」を採用する事にしました。少し前に施工したエッティンガーのホイールセンターキャップに使った塗料です。

これについての検証も既に済んでおりますので後日改めて紹介したいと思います。

それにしても週初めから戦場のような一日でした・・・。

フェアレディZ32インマニカバー塗装承ってます

z3226 結構前に到着しておりましたフェアレディZ32のインテークマニホールドカバーとなります。この度も当店をご利用頂き有難う御座います!

ご依頼品は手前の未塗装純正品で、奥にあるのは以前当店で施工した完成品です。一部のアルミ品で浮いた部分があるのでそちらはそれの補修のみで承りました。

z3227 ご依頼内容は前回とは全く違って、今回は結晶塗装では無く「艶々」の仕上がりを目指してのご依頼となります。内容を紹介させて頂きますね。

■インマニカバー

・「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」で素地を平滑に

・「NISSAN」凸文字の部分とその周りは現状のまま残し

・塗色は「金属感の強いシルバーを塗ってその上にスモーク塗装」で、これを全面にクリスタルクリアー仕上げ。

■カーボンプレート作製

・既存の赤いシールと同じデザインでこれをカーボン板に変更。厚みは2ミリ程度で両端はボルト固定。

・ロゴデザインは現状と同じ様に。尚、文字色は「赤」で宜しいでしょうか?後ほどご確認させて頂きます。クリスタルクリアー仕上げ

といった感じになります。

z3228ちなみに以前ご依頼頂いたカバーのフィンはカットしたアルミ板を貼り付けた物で、中央の黒いところも同じくアルミ板を貼って塗装で表現しています。以前の施工画像がありましたのでちょっと紹介させて頂きますね。

z3230ザラザラだった素地と、右上方にあった「NISSAN」の凸文字はサンダーで削り落とし、カットしたアルミ板をエポキシ接着剤で固定していきます。

z3229こんな感じでフィンを接着固定してから結晶塗装を施し、中央のプレートに文字入れ(と文字抜き)の塗装を施しました。今回はこの内の一本で端が浮いてしまったのでそれを接着して直しておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!