そう言えばこんな事を・・・

mini10

こちらは以前のプロフィットの時に行った仕事の一つで、私的な趣味とかではなくちゃんとしたご依頼で承った業務の一つです。ROVER MINIの車体を「シマウマのようにして欲しい」といったご要望だったんですよね。

費用としては基本的なオールペン+αなのでその分大目に頂いていますが、やはりと言うかやってみると全く商売にはならなかったような仕事ではありました。ただ実はそういった事が一番面白いという事も確かで、私の場合はこの辺でちょっと違う方向へとズレて行ったのです(爆)。

ただこういった「車体」を扱うとなるとそれなりの工場構えが必要になりますが、それを維持しようとするとどうしても固定経費は大きくなり、体力がある内はまだ良いのですが自分が歳を取った時に今のやり方を続けていられるかと考えると無理だと思っていました。この頃の帰宅時間は明け方が普通でしたので・・・(朝刊を運ぶトラックと毎日競争していました)。

さらに自動車業界の将来性を考えるとどうやっても不安材料しか残らなく、ここが潮時かと言う事で工場の売却先を探していました。工場自体は勿論賃貸ですが、設備諸々を丸ごと買い取ってくれる会社を探していたのです。

結果、丁度良いタイミングで良い値段で工場を引き継いでくれる企業さんが見つかり、その後は知人の会社で勤め人となりまして、ある程度業績が上がったらその会社の中で「小物塗装」を専門でやらせて貰う約束をしていたのです。

が!長い間の無理が生じた為か、その後普通には歩けない程の腰痛になってしまいまいて、実際には腰の痛みと言うよりは下肢(特に臀部)の痺れが納まらず、原因不明のままその後半年間を過ごし結局そのまま自動車塗装屋を引退する事になりました。まあモティベーションが下がってしまったのが一番の原因だった気がしますが。

で、実はその後は建築の内装塗装屋になろうとしていたのですが、丁度その頃は建築業界も長い低迷に陥っていて、面接を御願いした担当の方からは「こっちに来るのは辞めておいた方が良い」と言うアドヴァイスを頂いたのです。

ちなみにその担当の方というのが実は私が「小物塗装」と言うカテゴリーを知るきっかけになった方でして、まだISDN回線だった時代に私がネットサーフィン(笑)で偶然見つけた「牛の柄」をパソコンケースに塗ったまさにその人だったのです。そもそもその会社に問い合わせた時の内容が「数年前に見たあの仕事に感銘を受けまして」と言う事でしたから、それでは到底仕事としては成り立たないのは判っていたんでしょうね。「折角の技術をうちで埋もれさせる必要は無い」、みたいな事を言って頂けて改めて考え直す事になったのです。

という事を踏まえて懲りずにまた起業~独立した訳ですが(笑)、結果的には今の形が本当によかったと思います。そもそも勤め人というのは向いていないんでしょうね。デメリットは勿論ありますが(国民年金の受給額が酷過ぎるくらい低いとか)、私的にはメリットの方が多かったと思います。本当はこれについて紹介するつもりだったのですが大きく話がズレてしまいました・・・。ネタになる画像が無かったので昔のものを探していたらうっかりこれを見つけてしまったのです。大変な仕事でしたが面白くもあったんですよね。二度とやりたく無い仕事ではありますが・・・w