KORGキーボード塗装

仕事で行った塗装なので本来であれば日記の方での紹介となりますが、ちょっと特殊な内容だったので(通常の仕事としてはお受付しない方法)、こちらでの紹介となります。

最初の状態を紹介します。

状態としては新品で、色はシルバーの艶消し仕上げでした。恐らくですが、クリアーも塗っていない状態だと思います。

ご依頼内容としては、こちらのキーボード外装(筐体)をピンクに、

ただし各文字は残して欲しいとの事でした。

通常であればこれらの文字を残す事は出来なく、一旦違う色で塗装した上に新たに各文字を入れ直す(!)といった方法になりますが、各文字を一旦データ化しないといけないので、ビックリする程の金額となってしまいます。新聞が一部数百円で買えるのは一つの版で大量に刷るから出来る事で、これが一部だけの為となると数億円になってしまうのと同じ様に考えて頂ければと思います。

また分解についてもネックとなっていて、ご依頼頂く方が行うのは難しく、また当方としても見た事も無い物を作業するのは中々にリスクのある事ですが、

以前テスト的に行ったローランドのMIDIキーボードの分解経験があったので、その辺は心強かったです。Twitterで見る制作物とかで、一見すると「凄い!」と思う物でも、それが個人の物か(趣味の物か)、依頼品なのか(失敗が出来ない物なのか)という事で、全く別の見え方になりますので。

と言う訳で分解完了です。

各キーの配列は、途中何度も撮影を行って記録を行い(そして違う場所にもコピーを保存しておき)、また必要であればメモ等も残しておきます。自身記憶力が良く無い方なので、組み付ける時はすべての記憶を失っていても何とかなるようにとしています。

土台は塗らず、上側のカバーのみとなります。

マニュアルに沿った作業では出来ない所もあるので詳細は控えさせて頂きますが、まあ塗装屋さんならなんとなく判るのでは、と思います。

そして塗装完了後、組付け作業を行います。

組付ける時も一応撮影をしておきます。お納めした後に何かトラブルがあった際、画像を見て「コネクターを繋げていなかった・・・!」なんて事が判れば安心ですので。

そして完成です!

色は透過性のマゼンタ=キャンディーピンクとなります。

下地のシルバーや文字が透けているので、それらを残したまま色だけを変更できました。

仕事として行うにはかなり特殊な内容で、まず「完全な新品」と言う事が必須条件となります。

液晶パネル周りのアクリル板は恐らく両面テープでくっ付いていると思われ、外そうと思えば外せない事は無いと思いましたが、万が一割れるともう一台同じキーボードを用意しないといけない為、マスキングでの対応としておきました。

各文字も視認可能です。

「ピンク」の色味についてはお任せ頂いていたので、蛍光ピンクを使おうかとも考えたのですが、ダマが目立つのは避けたかったので、いつもの慣れたキャンディーカラーのマゼンタを採用しました。

ACアダプターが付属されていたので最後に一応動作テストも行い、ただ「音が出ない・・・!!」と思ったら、どうやらスピーカーは内臓されていなく、ヘッドフォンを挿して無地動作確認出来ました。スピーカー、着けないのが普通なんですか・・・。

以前は趣味で塗装したこちらのRolandのキーボードですが、ようやく仕事に繫がったという事で嬉しく思いました。

もう一台同型で塗装していないキーボードがあるので、そちらもいずれ仕事に繫がるよう何かしらの色で塗ってみようかと思います。今度は白い鍵盤を塗ってみたいですね!

BLACKRABBiTピアス作製Ⅱ

先日に引き続き、GUNさんから頂いたデータを基に、アクリル板をレーザー加工機でカットしたBLACKRABBiTです。今月末に開催されるデザフェスで販売を予定しているピアスの素材となります。

今回はスプラッシュ塗装を行うのを前提に、先にクリアーだけを塗っておく事にしました。

またそれだけだと寂しいので、見る角度で色が変わる光干渉型のパールも使いました。通常は黒に塗った下地に重ねて色の変化を楽しむ為の物ですが、種類によっては粒子が見えない透明性の高いタイプがあるので、今回はそれを使います。当店規定のNo.19ですね。

挿したヒートンのネジが見えないよう耳の部分にはシルバーを塗り、続けてキャンディーブルー、最後にクリアーを塗っています。

やめておけば良いのに結局色々な種類を作ってしまっています。

GUNさんお勧めのスプラッターなのも増産しました。デザフェスではこういうのが好きな方が多いようです。大丈夫ですかね・・・。

その後60分40℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。意外に手間が掛かっています。PRO_Fitが崩壊し兼ねないので程ほどにしておかないとですね。

一応「24時間以内なら足付け処理無しで再塗装が可」と言う事に倣って、スプラッシュ塗装を行いました。

最初の仕様は先にスプラッシュ塗装を行ってからクリアーを塗りましたが、やはりこちらの方が盛り上がりがハッキリしていて良い感じです。

こちらは顔の部分に光干渉型パールを塗った物で、この状態だと顔の部分が水色に見えますが、

見る角度によってはこのように透明に見えます。まあでも思った程のアピールが無いので(そして凄く面倒なので)もうしないと思います。

今回やってみて判りましたが、私の性格上同じ事を繰り返すのは余り(と言うかかなり)好きでは無いようでして、今の仕事が凄く楽しいのは、オーダーメイド的な内容を、毎回違う形(被塗物)で出来ているのが大きな理由だと感じました。採算性の面で良く無いのは判っていますが、ある程度のスリルとリスクを伴いながらの方がどうしても面白く感じてしまうんですよね。

と言う訳でその後それらを自宅に持ち帰り、休日を利用して金具を取り付けました。

あとこれとは別に、キャンディーカラーの色相環と、光干渉型パールをふんだんに使った色見本キーホルダーも作成しました。

それぞれ仕様が違っていて、個別に撮影&説明分を書くのはもう無理だと思い、こういった物は今後デザフェス等で直接販売をしようかと考えています。ズラーと並べて動画を撮影し、当方のサーバーを全く圧迫させないで済むSNSに投稿し、それを見て後は実物を見て頂くか、DM=ダイレクトメールのみで対応すれば楽だと思った次第です。

後はキャンディーカラーの色相環壁時計も持って行きたいので、それを何とかしないとですね。

BMW ALPINA B3Sエンブレムの両面テープ作成②

先日に引き続き、BMW ALPINA B3Sの文字エンブレムを貼る為の両面テープと、それを車体に貼る為の転写用台紙の作成となります。

ロゴの字間については、オーナー様より頂いた画像を参考に位置を決めています。

オーナー様にもご確認をして頂き、これで各文字の位置が決まりました。

そのデータを基にしてサイズを0.5mm大きくし、位置決め用のマスキングシートを作成します。

枠を残し、エンブレムを貼る部分を剥がします。

古い両面テープを剥がしたエンブレムと、それを一回り小さくカットした両面テープ、そしてそれを車体に貼る為の転写用の台紙が全て揃いました。

今回のエンブレムは枠に一段高くなった壁があり、その内側に両面テープを貼る必要があります。横から除いた時に両面テープの側面が出来るだけ隠れるようにですね。

そこに、レーザー加工機でカットした両面テープを貼り付けます。

そして台紙を剥がします。

外枠の壁の内側に両面テープが収まっているのが判ると思います。

それを、位置決め用の台紙に貼り付けていきます。

所定の位置に貼ったら、台紙のマスキングシートを剥がします。

マスキングシートは位置決め用のガイドだけなのでそちらは廃棄し、台紙を残します。

横から見ると少しだけ隙間が空いていて、両面テープが被着面(車体)に当たるのが判ると思います(ここに隙間が無いと車体に両面テープが届かず剥がれてしまう恐れがあるのでNGです)。

そして転写用のアプリケーションシートをカットします。

エンブレムを清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばします。

そして転写用のアプリケーションシートを貼って完成です。

自分自身で貼るのならば通常のマスキングシートでも良いのですが、見えるという点で透明な粘着シートを使用しています。アプリケーションシートは糊残りがしないので今回のような使用に適しています。

  今回のような両面テープ作成だけの作業は受け付けていなかったのですが、いずれ今の工場を返して自宅または郊外など極小規模で仕事を続ける際、こういった仕事もやっていこうと考え、承らせて頂く事にしました。または今の工場のスペースを間貸しする等した際、こういった事が得意なメンバーに依頼する事なども出来ますし。

ただ費用は決して低くは無いので、ご依頼に至る事は今後も極稀になると思います。

ピアス “ティファニーグリーン&蛍光グリーン”塗装 完成

先日塗装したイモリ(トカゲ)に金具を着け、ピアスにしました。

頭の部分をブガッティのティファニーグリーン(ブルー)に、

尻尾の部分は蛍光グリーンで透過するようになっています。

色とトーンが合っているせいか2色の組み合わせがとても良い感じで、

見る角度によっては翡翠のようにも見えてしまいます。

各画像はいつものようにサイズの縮小以外は未加工となります。

中々良さそうなので、こちらは量産品の一つに入れようと思います。