メルセデス500Eエアークリーナーボックス 作業内容

benz1こちらもお待たせしております。色々考えた結果、各ロゴは全てマスキングで対応しようと検討しています。まさに苦行のような作業になりそうですが・・・(恐)。

ご依頼内容としては、

「各文字の上面とスリーポインテッドスター(ベンツマーク)をシルバーに」

と言う一見すると単純な内容なのですが、実はそうでは無いのは塗装屋さんなら解かると思います。私的にこれは塗装屋の仕事では無く印刷屋さんの仕事だと思いましたが、どうもそっち方面でも対応してくれそうな所は無く、またどの道スリースターは印刷じゃ無理ですから結局塗装は必要なので、だったら色は合った方が良いですから一緒に塗った方が間違いは無いと言う事になりました。それ以上にオーナー様の熱意が凄いのですが(笑)。

そもそもこの部品に関しては、

「シルバーに塗装されているエアークリーナーはずっと昔に供給終了になってしまっていて、現在では今回の(コストダウンした)真っ黒なものしか手に入らなくなってしまっています。」

との事で、オーナー様のご希望としてはこれを

「1992年新車当時の銀ロゴにしたい、」

と言う事なのです。それにしてはお金を掛けすぎじゃ・・・って心配にもなりますが・・・。

benzちなみに当初予定していた(今も想定はしています)作業内容としては

①凸文字周り一帯をシルバーで塗装

②凸文字上面をマスキング

③艶消し黒を塗装

といった方法なのですが、これだとやはり本物とは違うので出来れば凸部上面だけを塗れればと思っています。側面の幅は一ミリ未満に見受けられますが、やってみれば何とか出来るんじゃ・・・と多少イメージが出て来たのです。イメージと言うか覚悟ですかね。

とりあえずは自転車のカーボンフレーム&フォークの大掛かりな案件がありますので、そちらがある程度進んだらこちらも作業着手出来ると思います。もう少々お待ち下さいませ!

サーモスケータイマグ イメージイラスト

pizzaこちらもお待たせしております。ちょっと時間があったので先にイメージイラストを作成してみました。

ご依頼内容としてはサーモス社のケータイマグ×3本で、これをベンツの純正色「ミスティックホワイト」に塗装し、ご指定頂いたロゴをボディに塗装で入れるよう承っております。

が、ロゴの位置や大きさなどは全く伺っていませんでしたので、とりあえず何パターンか作ってみましたからご確認いただきご希望をお聞かせ頂ければと思います。

また色については、ロゴデータと一緒に記載されて記号から調べてみたらどうやらそれの色見本帳が存在するらしいので現在メーカーにサンプルをお願いしている所です。実物が手に入れば色のイメージは近づけられますからね。私的にかなり期待しています。

thermos一応イメージが湧き易いように実物の画像も掲載しておきます。以前アップした画像ですがサーバー上にあるファイルを使いまわしているのでサーバー負荷は無いのです。これは助かります。

恐らくは上記ロゴにあるショップさんへのプレゼント用だと思いますが、こういうのを貰ったらちょっとヤバイですよね。嬉し過ぎて逆に使えなさそうです(笑)。

FIAT500 テールランプ「レッドキャンディー+スモーク」塗装 完成

fiat5こちらもお待たせしました!FIAT500のテールランプも本日完成となります。

元々はクリアーのレンズで、内部にあるレンズのみが赤くなっていた物を外側のレンズカバーの殆どをレッドキャンディーに、そして全体に薄くスモークを掛けた仕様になります。

fiat7クリアーで抜いた箇所はストレートでは無く内部の反射板の形状に合わせて一部は曲線になっています(と承っていますので)。違和感無く仕上がっているかと思いますのでご安心ください。

fiat6元の状態としてはフチ部分の内部に白いプラスチック素材が使われていて、見た感じちょっとチープなデザインだったのですが、今回のレッド+スモークでその部分も払拭されたと思います。と言うかそこが元々白かったなんて解らないですね。

先ほどのZ34のテールランプ同様、使っているのはSTANDOX社のクリスタルクリアーですから質感も元とは断然良くなっているかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Z34テールランプスモーク塗装 完成

34z_1 大変お待たせしました!Z34のテールランプはスモーク塗装で遂に完成となります。随分と長くなってしまいすいせんでした。

34z2 濃度は「薄めと標準の間」という事で承っています。Z34テールランプは中の反射板の構造の為か濃淡がついて良い感じに立体感が出ています。

34z3雨天時での撮影なのでちょっと暗く写ってしまっていますが透明感はしっかり残っていますのでご安心下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SPENGLEカーボンホイール サフェ入れ

本件とは全く関係ありませんが「超伝導」がいよいよ実用化されるみたいです。マイナス200℃の低温じゃないと成り立たないなんてとても使い物にならないんじゃ無いかと思っていましたが、まさか車のエンジンルーム内でこれを実現するなんて・・・。是非今後に期待したいところです。

spengle7 で、問題の(笑)カーボンホイールです。ようやく形が整って来ました。

再度マスキングをし直していよいよ下地塗装の最後「サフェーサー」の塗布となります。

spengle8ここまでの工程を整理しますと、

旧塗膜(割れたパテ)研磨除去→エポキシサフェーサー塗布→完全硬化→研磨→スプレーパテ(ポリパテ)塗布→完全硬化→研磨→ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化

といった内容で、どれも下地用の塗料となりますが使用している「樹脂」はどれも違う種類の物なのが解かると思います。

「エポキシ」→「ポリエステル」→「ウレタン」

といった感じで、それぞれの樹脂の特徴を活用した下地のお手本通りの使い方ですかね。ちなみにエポキシの特徴としてはまさに強固な塗膜形成(結合)ではありますが、一般的なエポキシ樹脂は紫外線に非常に弱いという性質があるので実は下地での使用しか向きません。

これに似た樹脂としては日本に古来からある天然樹脂の「漆」で、とても丈夫な樹脂である反面エポキシ同様紫外線に弱いので紫外線下では劣化が早いです。長い間土の中に埋まっていた漆器が当時のままの形や色で残っていたりするのはこういう事ですね。酸やアルカリ、熱や湿気には強いのです。