スイフトフロントグリル&フォグカバー塗装 完成

swift51 こちらもお待たせしました!スイフト用のフロントグリル&ロアグリル、そして左右フォグランプカバーの塗装、艶消し黒で完成となります。

swift52 ちなみに手前のフォグカバーは背面はオーナー様自らカットして加工されていたりします。

swift53 また元々はもう少し長い物を途中でカットして、そこに新たにプラスチック製の板を貼って壁にしています。通常こういった接着加工がされた物やパテが塗られた物はお受け付けしていないので一旦剥がして削り落としてからの施工となるのですが(ですのでむしろ費用が高くなります・・・)、今回は事前に(かなり無理をした)テストをしても大丈夫だったのでそのまま塗装する事になりました。人のやる事を全く信用しない私としては結構稀な例なんですけどね(最低な性格ですが仕事の事ですので・・・)。

最初の状態も紹介したいと思います。

swift28 色的には最初から同じような感じなのですが、わざと梨地の質感を出す為かボディーシューツのミストが飛散したような仕上りになっていまして、触ると何とも言えないザラザラ感がオーナー様的には我慢できなかったのだと思われます。ウエスで拭くと毛埃が全部くっついてしまうような状態ですから多分誰でも嫌ですよね・・・。

swift29そして既に加工された状態のフォグカバーですが、もしかしたらオーナー様自らペーパーで梨地を削り落としているかも知れません。何にしてもお疲れ様でした・・・!

swift54今回の塗装でグリルの孔に指を入れてもザラザラする感じはしませんので気分良く洗車も出来ると思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スイフトフロント&ロアグリル&フォグカバー 本塗り

swift43 大変お待たせしました!スズキスイフトのフロントグリル&ロアグリル&フォグカバー、マットブラックで本塗り完了しております。

swift44 固定方法は色々悩んだのですが、通常のフロントグリルのように掴む場所が無いこと、またやはり裏からもしっかり塗りたかったのでこんな感じに支柱を3本立てて固定しています。とにかく塗り難いメッシュ状になっていますから極力ストレスを感じないようにして裏からアークあら塗れるようにしたいんですよね。

swift45 フォグカバーで一部加工されていて出来ていた隙間に関しては、これを埋めるのはシーラーでは無く巣穴を埋める為のスポットパテ(ラッカーパテ)を使う事にしました。茶色くなっている部分がそうです。

swift46 全体的に満遍なくプラスチックプライマーを塗布したら本塗り開始です。マットブラックの塗装方法はいつもの通りで、ベースコートの黒を塗ったら艶消し用のクリアーを塗ります。

swift47 こういった形状の部品は表からだけ塗ろうとしても塗料が奥まで入ってくれないので裏側からも(むしろ裏側からをメインに)スプレーをする必要があります。さらにこの形状ですから、縦横斜めと6方向×2(裏表)でスプレーしています。

swift48 その後1時間程はブースのファンを回しっぱなしにして自然乾燥させるとこんな感じで自然に艶が消えてくれています。こちらもやはり表からだけでは無く裏からも塗っています。

swift49 こちらも良い感じに艶が消えてくれました。

swift50ボディーシューツが飛び散って突起したようにザラザラになっていた肌はツルンとした艶消しになったと思います。お手元に届きましたら是非指を入れてみて質感を感じてみて下さい。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

スイフトフロントグリル 下準備

swift40 スイフトのフォグカバーの方はサフェーサーの塗布までが完了していますのでこちらのフロントグリル&ロアグリルの下準備を行います。

swift41 こちらのフロントグリルは新品ですが、どうも全体的にボディシューツのようなツブツブの黒が塗られていているのでそれを虱潰しに削り落としていきます。幸いだったのは素材自体はABS樹脂なので、この樹脂の特性としては塗装との相性は良いですから塗膜を完全に削り落とさなくてはいけない、と言う事ではありません。自動車の内装パーツで予め塗装されている製品にABS樹脂が多いのはそういう事ですね。まさか大量生産品で足付け処理をしている筈はありませんからね。

ちなみに竹棒に巻いた青い布状の物が研磨材で、これは#320程度のペーパー目に該当します。ただペーパーのそれに比べると傷の入り方が優しいのでこういった使い方には有効で、これがまだ無かった時代はそれはもう大変な作業でしたから、お陰で大抵の作業は楽しく出来ているのです。

swift42と言うわけで中途半端に塗られていた艶消し黒っぽい塗膜は大体綺麗に取り除けました。艶々しているのはABS樹脂の素地です。

ちなみに今回の部品は新品で、且つご依頼頂いているのは「艶消し黒」ですから、正直な所今回の塗装を行っても見た目の変化は殆ど無いのですが、恐らくオーナー様的には既存の状態が気に入らなかったのでそのままこれを着ける気にはならなかったんでしょうね。確かにそう言う方は多いような気がします。そう、何故か・・・(笑)。

スイフトフォグカバー 下準備

swift33 スイフトの自家加工済みフォグカバーも早速作業着手しておりますのでご安心下さい。別件のBMW MINIのエンブレムパーツでサフェーサーを入れるタイミングに合わせてこちらも作業しています。

こちらは先ほど紹介したように部品の一部をオーナー様自ら加工してあって、当初はそこもやり直さなければならないと思っていたのですが、一応こちらでテストをしてみても大丈夫だったのでそのままの状態で作業する事になりました。基本的に人の仕事は信用しないようにしていますが(嫌な感じですがそうでないと結局色々な所に迷惑が掛かりますので)、それも踏まえて想定以上のストレスを掛けていますが問題ありませんでしたので最後まで大丈夫な筈です。

画像のボトルはいつも使っているウォッシュコンパウンドで、これを#320程度のペーパー(画像にある青い布状のシート)と併用して足付け処理しています。ポリプロピレンのような塗装の密着性が悪い樹脂にはこれが有効で、要は被塗面を親水性にしたいんですよね。

swift34 プラスチックプライマーを塗布し、2液性のウレタンサフェーサーを塗布します。プラスチックプライマーは薄くが基本で、サフェーサーは厚めに6コートくらい塗っています。スタンドックスのシステムフィラーはフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)をしっかり取れば厚塗りしても大丈夫で、メーカーや製品によってこれが絶対駄目だって物もあったりします。今はあるか判りませんがD社のLEとか(苦)。

swift35 ちなみにピッタリ付いていたと思われる箇所も部品が白くなるとこんな感じで隙間が目立ちます。今回ご依頼頂いているのは艶消し黒なのでこのままでも目立たなくなりますがそういう事はしませんのでご安心下さい。本来サフェーサーの前に行っておくと良いのですが、今回は理由があって先にプライマー&サフェーサーを塗布しています。オーナー様には理由が分かりますよね(すいませんがここは伏せさせて下さい)。

swift36同じく他の部分もこんな感じに隙間が出来ていますが強度的に問題ありませんので気にしないで大丈夫です。嫌がらせと思うくらい無理矢理グイグイやったり熱を入れたりしていますが全く外れる気配はありませんでした。実際外そうと思ったくらいでやっていますがそれで外れなかったので大丈夫だと言うことです。

隙間は変成シリコンシーラーか(シリコンとは違って塗装の下地に使えるシーラーです)、或いはパテで埋めてサフェーサーと一緒に研いで均しておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させていただきますね。もう少々お待ち下さいませ!

スズキスイフト フロントグリル&フォグカバー塗装承ってます

swift27 先日到着しておりましたスズキスイフト用のフロントグリル&ロアグリル、そしてフォグカバー左右です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

swift28 ご依頼内容はこれらを「艶消し黒」での塗装で承っていまして、いつも通りこの網目全てを手作業で足付け処理をするのですが、ちょっとどうも様子が変だと思ってよく見てみるとどうやらボディーシューツのような塗料が全体にパラパラと吹かれています。見た目はホコリっぽいだけですが実はこれらはザラザラと突起していまして、これも全て研ぎ落とさなければなりません。素材がPP(ポリプロピレン)なら耐溶剤性は高いのでシンナーでさっと洗い流せば取れると思いましたが裏を見るとABSと記載ありますのでそれも出来ません(ABSは耐溶剤性が余り高くないのでそんな事をすると全体がタダれたようになり終わります)。

swift29フォグカバーはオーナー様自ら加工されていて、実はこれもちょっと難易度が高い内容なのですが内容(作業方法)については公にはしたく無い所もありまして詳しくは伏せさせて頂ければと思います。作業的には問題ありませんのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しまいたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!