レガシィ(from滋賀)内装パネル 完成

legacy15 大変お待たせしました!レガシィの内装パネル4点(組み付けた状態では3点)、「半艶ブラック」で本日完成です。

legacy16 小物入れのパネルは当初もう少し艶があるような状態で、ただどうも違和感のある変な艶具合でしたが、今回の塗装でシットリとした上品な半艶具合に仕上がったかと思います。元の状態とは全然違いますよね。

legacy17エアコンパネルは塗装時は勿論分解していますが、これくらいの分解~組み付けは殆どサービスで対応しております。当然分解出来そうも無い場合(破損する可能性が著しく高い場合)はお断りするか別途専門の方にお願いする事(勿論有償)になりますが、自動車部品であれば比較的分解はし易い構造になっているので大抵は無料で対応出来ます。ただしそれによって生じる破損や紛失、故障などには一切の責任が負えませんのでその点は何卒ご了承下さいませ。

まあ何も経験が無い方に比べれば少しはトラブルが生じる可能性も少ないとは思いますから、そういったくらいにお考え頂ければ大きな問題は無いかと思います。どうぞお気軽にご利用下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

レガシィ内装パーツ(from滋賀) 本塗り

legacy9 こちらもお待たせしました!丁度ボリュームツマミで半艶クリアーを塗るタイミングだったのでそれに合わせてこちらの「半艶黒」も一緒に本塗りと致します。

semi-clear白く濁っていますが実はこれが「半艶クリアー」です。いつものクリアー同様、主剤と硬化剤を混ぜて使う2液ウレタンクリアーです。比率も同じく2:1ですね。ちなみに上記の画像は以前撮影した物を再利用してます。

使っているガンはいつもと同じくIWATAの低圧ガンで、小物塗装になってからはこれが調子良いです。塗着効率も良く周りに飛ぶミストも少ないので無駄に塗料を使わないんですよね。口径は1.3ミリが常用です。

legacy10半艶黒の場合でもベースコートの黒自体はいつもと同じで、違うのはクリアーだけです。所謂「2コートソリッド」が基本ですね。画像だとちょっと艶が消え始めた状態で微妙な感じですが、ここから徐々に綺麗に艶が引けていって最終的には良い感じの半艶具合になります。

以前使っていた半艶クリアーは安定性がイマイチだったのですが、今採用している塗装システムは非常に安定していて塗装屋としては凄く楽です。以前はちゃんと艶が消えるか本当に心配なケースが多かったので・・・(塗り方で大きく変わり過ぎるのです)。

塗装は信用出来る材料と、お金の掛かった設備(苦)、そして基本的な技術です。応用は経験が無いと出来ませんがこれは最後で大丈夫です。時間を掛ければある程度はカバー出来ますからね。小手先だけのテクニックより実直な仕事の方が結局は良い塗膜が作れると思います。

逆に長く塗装をやっていると変に型が固まって来てしまうので時々は無理やりにでも修整してあげないとなりません。無難な方に行くと致命的なミスは無くなりますが気付かない内に仕上がりのレベルが落ちてしまう気がします。色々な事に気が付かなくなるとか、勘違いをするのとかが一番怖いんですよね・・・。

と言う事で、こちらは完全硬化後に組み付けの作業があるので完成は来週半ばくらいですかね。もう少々お待ち下さいませ!

レガシィ内装パーツ(from滋賀) 下準備

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こちらは「半艶黒」でご依頼頂いているレガシィの内装パーツ4点です。同じく「半艶仕様」でご依頼頂いているフォレスターのツマミと一緒に塗れるように準備をしておきます。

ちなみに画像左側の部品二つは新品で、元々は「艶消し黒」だったものを「半艶黒」に塗りなおします。

これを見たブレーキ屋さん曰く、「どっちも同じように感じるけどそれは意味があるの?」との事ですが、オーナー様としては全然違うんですよね。気にするところは人それぞれなのです。

ちなみに私が今読んでいるクリスアンダーソン氏の著書「メーカース」の文中で、「人はみな、異なる欲求とニーズを持つ、唯一無二の存在だ。インターネットには、物理的な市場にはない、僕達全員の居場所がある」、と書かれています。

さらにそれに続けて、「いま、物質的なモノにも、同じことが起きている。」とも記載されています。何かここで紹介している事に似ていますよね。

一昔前であれば、今回のような「半艶黒」で統一された製品が売っていなければ諦めるしか無かったのですが、現在であればインターネットを使ってそれを実現出来る店舗を探す事は難しく無く、しかも個人レベルでそれを形にする事も可能になりました。昔はどこも個人じゃ全くと言って良いほど相手にもしてくれませんでしたよね。私も何度も苦い思いをしました・・・。

ちょっとした事でも自分好みに出来る小物塗装はかなりニッチな市場ではありますが、これからもこういったご依頼はもっと増えて行く気がします。

ちなみに塗装屋の見解としては「艶消し」と「半艶」は全然違いますよ(笑)。

レガシィ インパネ(エアコンパネル) 分解

legacy1 偶然ですが現在お二人の方から同じ部品をご依頼頂いていたりします。以前やった事があるような無いようなちょっと記憶が曖昧なのですが、何だか勝手に手が動くような感じなので多分以前にも分解した事があるような気がします。

パネルには液晶部分のクリアーパネルと、その両側には「TEMP」なる文字がプリントされた小さなプレートが貼ってあります。マスキングでも出来ない事は無いかも知れませんが仕上がりの事を考えると付いたまま塗るなんてあり得無いですよね。

legacy2 「TEMP」のプレートを裏側を見てみると穴が開いています。イルミネーション照明と連動してここが光るっぽいですね。透過するように穴が開いているのだと思われます。または外し易いようにと気を利かせてくれているのかも知れませんね(そんな訳ありませんか・・・)。

legacy3両面テープなどの粘着面は温度が上がると接着力が落ちるといった性質があるので、熱量の高い工業用ドライヤーで十分に暖めたら裏側の穴からプラスチック製のヘラなどで押してあげると比較的簡単に剥がれます。これが照明を透過するとしたら裏側を傷付けるとマズイので(傷が見えてしまう場合があります)ドライバーなどは使いません。

貼られていた両面テープは素手で触ったりホコリを付けたりしないように気をつけ、そのままテープ用の台紙に貼っておきます。こうすれば両面テープは貼り直さないで再利用が可能です。何かを分解する時は組みつけの時の事も考えておくのは基本ですかね。

ちなみに上の三つの画像、一番上は滋賀県の方からのご依頼品で、下の二つは北海道の方からのご依頼品で、同時に作業している訳ではありませんがそれぞれ良い画像を組み合わせて使っています。

アクリルプレートも同じように両面テープで固定されていますので、触って傷をつけないよう予めマスキングテープを貼っておいてから慎重に外しておきます。

レガシィ内装部品 塗装承ってます

legacy こちらも紹介が遅れてすいません。偶然ですが今回は同時期に同じレガシィの内装部品をご依頼頂いていたりします。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

先ほど紹介した方のご依頼では「艶有りブラック」でしたが、こちらは「半艶黒」でご依頼頂いています。理由としては「ツヤの統一と傷がつきにくい方がいいです」との事からです。確かに傷が一番目立たないのは「半艶黒」ですかね。なるほど、です。

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こちらは小物入れで、上の画像とはちょっと写り方が違いますがこれは届いた時期が違ったからですね。艶有りでは無く、半艶にしては変な艶の感じがします。ポテトチップスを食べた手で触った時ような不自然な光り方といった感じですかね・・・。今回の塗装で全て払拭したいと思います。

それではこちらも作業進行しまいたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!