Kawasaki Z H2スクリーンパネル塗装 完成

大変お待たせしました!先日2回目の本塗りを終えていた、カワサキZ H2の純正スクリーンパネル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々薄っすらと青味の掛かったスクリーンパネルに、

全体に薄いスモーク塗装を施し、

さらにスクリーンパネル先端部分の、元々梨地になっていた形状に合わせてボディカラー同色のカワサキ「メタリックディアブロブラック」(カラーコード:17K)の塗装と、またこちらも元々あったKawasakiのロゴを、白色のデカールで施工しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

スモークの濃さは、以前施工したNISMOメーターパネル3枚の内の一番薄い物を参考に調整しています。

元々あったザラザラは最初の研磨と、一回目のスモーク塗装で埋めるようにして平滑に仕上げています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Kawasaki Z H2スクリーンパネル 本塗り②

先日スモーク塗装を行っていたたカワサキZ H2の純正スクリーンパネルです。その後60℃40分程の熱を二回程掛けて塗膜を完全硬化させておきました。

通常であればこの後磨き処理を行って完成となりますが、今回は部分的にボディカラーを塗る事と、元々あったKawasakiのロゴ入れを承っておりますので、今回はこれらの塗装作業を行います。

ゴミの着いている箇所は#800で、その後全体を#1500の水研ぎで肌を均します。

さらに#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン~オレンジ)で足付け処理を行い、よく脱脂清掃を行います。

予め作成しておいたマスキングシートを所定の位置に貼り付けます。こちらは位置決めの為のガイド用ですね。

それに合わせ、塗装時に使うメス型のマスキングシートを貼り付けます。

最初に貼ったガイド用のマスキングシートを剥がします。

最初からフチのマスキングシートを貼ろうとすると位置決めが難しい為、2段階に分けています。裏側にある梨地を覆う様にして隠しつつ、表側から見た状態で違和感の無い位置決めを行っています。

周りを養生し、脱脂清掃を行います。

ご指定頂いたボディカラー=カワサキ純正「メタリックディアブロブラック」(カラーコード:17K)を塗布します。

マスキングを剥がし、エアーブロー&タッククロスで埃を飛ばし、ベースクリアー(顔料の入っていないベースコート用塗料)を被塗面全体に塗布します。

場所を工場の二階に移します。

作成したKawasakiのデカールを木工用ボンドを溶かした水に浸けて台紙を剥がし、

専用の接着剤(マークセッター)を使い、元々あった位置に貼り付けます。

その後恒温機(乾燥炉)に入れて40℃15分程の熱を掛けて接着剤を乾燥(重合)させ、

クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

画像だとスモークが薄く見えますが、これは透過した向こう側に照明がある為で、実際に車体に装着されると想定していた濃さになりますのでご安心くださいませ(光が透過する色としない色との組み合わせで余計にそう見えます)。

また裏に貼った透明なフィルムにミストが着いているのでムラっぽく見えますが、実際には綺麗に仕上がっていますのでご安心ください。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、デカールや塗り分け部の段差を磨いて均します。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Kawasaki Z H2スクリーンパネル 本塗り

先日下準備を行っておいたKawasaki Z H2の純正スクリーンパネルです。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたらプラスチックプライマーを塗布します。

スモークの濃度は塗りながらでしか調整が出来ない為、極力光の透過を阻害しないようにして固定しています。

その後含有量を減らしたスモークベースコートを塗り重ねます。

今回はヤマハTMAXのテールランプと同時に本塗りを行っています。

濃さは以前施工したNISMOのメーターカバー3枚の内、一番左の物を参考にして濃度を調整しています。

濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

ただしこちらはこの後スクリーンの一部を透過しない塗装=ボディーカラーに、また元々あったKAWASAKIのロゴも入れますので、さらにもう一度本塗りを行う事となります。

なので塗り方としてはいつもより抑えめに、表面張力でフチに溜まらないように注意して塗っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を二度焼き以上行ってから本塗りに挑もうと思います(チヂレが生じると取り返しが付かない事態になる為、十分に熱を入れてから次の本塗りとします)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

次の透過性塗装のターンで本塗り予定のレンズパーツ2点です。


Kawasaki Z H2スクリーンパネル塗装承ってます

ヤマハTMAX560テールランプ塗装承ってます


H2のスクリーンは擦りガラス調になった箇所を塗り分けるようご指定を頂いている為、先日マスキングシートを作成しています

既存のザラザラは塗装する上で不要な為、#600→#800の水研ぎでこれを除去し、#1500でペーパー目を均しておきます。

その後よく清掃し、裏側をマスキングします。ここで通常の養生紙やマスキングテープを使うと光の透過を妨げてしってスモークの濃さが判らなくなってしまう為、透明な粘着シートを使ってマスキングを行います。

ヤマハTMAXのテールランプは裏側がガタガタとして養生し難い為、幅の広い150mmマスキングテープを使って一気に覆います。

その後は被塗面を当たりの柔らかい(ペーパー傷が深く入らない)布状研磨副資材#800~#1300(アシレックスレモン~オレンジ)を使って足付け処理を行います。フチまでしっかりとですね。

他にも透過性の塗装でご依頼頂いている案件はあるのですが、H2のスクリーンは二回に分けての塗装が必要な為、先にこちらを塗りたいと思い先行する事にしました。 ただ単品だと採算を合わすのが難しい為、せめてという事でTMAXを一緒に塗るようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Kawasaki Z H2スクリーンパネル 下準備

先日お預かりしておりましたKawasaki Z H2純正スクリーンパネルです。今回はスモークの他に、中央下部の曇りガラス風になった箇所への着色も承っておりますので、そのマスキング型を作成しておきます。

まずはマスキングテープでラインをトレースし、

それを補強するようにマスキングテープを重ね、

本体から剥がし、透明なフィルムに貼り付けます。

それをスキャナーで読み込み、輪郭をトレースして画像データを作成しました。3次元から二次元へ、またラスターからベクターへの変換です。尚、角のアールはこの時点では大体の形状で、これから修正していきます。

作成したデータを別のPCに移し、プロッターを使ってマスキングシートをカットします(この古いプロッターを動かせるドライバがWindows XP用しか無く、脆弱性をカバーする為にこれ専用のマシンとしています。少々面倒ですがデータのバックアップを兼ねるのでこれはこれで良いかと思っています)。

それを石鹸水で貼ってスクリーンに貼り、

光に透かして形の確認~修正を行います。

実際にカットして貼ってみないと細かい所が判らないのが難点ですが、この辺はアナログ的な作業でしか出来ないので仕方ありません。

曇りガラス風になっているのは裏表両面で、表は削り落しますが裏側はそのまま残る事となり、ただその位置が微妙にズレているので、それを覆うように少しサイズを大きくしておきました。

ちなみに実際に使うのは今貼っているマスキングシートでは無く、それの外側=メス型の方となります。先に全体にスモーク塗装を行い、その後このマスキングシートを使ってこの形状にボディ同色の「メタリックディアブロブラック」(カラーコード:17K)の塗装を行い、

さらにその下にKawasakiのロゴを白で入れます。なので今回は二回分(2個分)の塗装になる訳で、その分費用も高めとなっています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!