レスザンフューマンメガネ 本塗り

先日お預かりしておりましたless than human「一挙両得」のメガネフレームです。

実はその後一旦オーナー様に返却し、別のショップさんにてフロントの金属製フレームを艶消し黒で塗っていました。

ちなみに最初は蝶番のネジを外して取り外していましたが、その部分も一緒に塗られてネジが非常に硬く外れそうも無かったので、テンプルから芯のシャフトを抜いて取り外しています。挿したばかりのようだったので非常に簡単に抜けてくれて、むしろこの方が好都合でした。

固定方法としては、元々挿してあったテンプルの芯と同じくらいの厚みの金属板=ワイパーゴムに使われている金属板を、サンダーで削って幅を調整して挿しました。

被塗面は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理してあります。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

まずは下色として適当な白(具体的にはVWキャンディホワイト)を塗りました。

色に関しましては、こちらのマスタードの容器を一緒にお預かりしておりますので、そちらに似せて色を作成します。

使ったのはこちらの3色で、左からMIX575で鮮やかな黄色味を表現し、MIX580で赤味を調整して、MIX564で彩度と明度を落としています(まあそんな単純な話では無いのですが)。

ちなみに色は塗っている途中に作っている訳では無く、作業前に作成しています。ただ早い段階で作っても実際に使うまでに溶剤が揮発してしまう為、大抵は本塗り前日くらいに準備をし、一応溶剤が揮発し難いようにと蓋つきの紙コップホルダーで保管しています。

ベースコートを塗布します。

3コート程塗って完全隠蔽し、念のためもう1コート塗っておきました。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ちなみに去年までは作業中の画像は横幅1128pxで、完成画像を1200pxとしていましたが、今年から作業中の画像も1200pxにしてみました(元画像は3008pxです)。

さらに昔は968pxだったりしましたが、その後モニターが高解像度化してきて、今見ると小さく感じてしまうんですよね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!