ホンダシビックZCエンジンヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたホンダシビックのZCエンジンヘッドカバーです。その後恒温器(乾燥炉)にて120℃30分程の二度焼きを行いました。

凸部の周りを養生し、#120→#180→#240→#320→#400→#500→#800の順番で空研ぎを行ってアルミ素地を光らせます。

その後腐食の進行を遅らせられるよう、クリアーを筆で塗っておきます。

その後さらに60℃40分程の熱を掛けたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物を、

旧塗膜を全て剥離し、

サンドブラストで腐食を除去し、

リン酸処理とプライマーの塗装で防錆処理を行い、

黒の結晶塗装を施しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

プラグキャップ取り付け部は塗膜が厚くならないよう結晶塗装は塗らず、プライマーとベースコートの黒を薄膜で塗装しています。

近接画像です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

尚、その後お預かりしております同社CR-Xのヘッドカバーは現在まだ旧塗膜剥離の為に溶剤槽に浸け置きとなっておりまして、まだ数か月は掛かる予定です。お待たせして申し訳ございませんが何卒ご了承くださいませ。

ホンダシビックZCエンジンヘッドカバー 本塗り

先日サンドブラストを行っておいたホンダシビックのZCエンジンヘッドカバーです。その後リン酸処理を行っておき、恒温機の中で保管をしつつ熱を入れてよく乾燥させておきました。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装を塗らない箇所(塗膜厚を着けたくない箇所)にベースコートの黒を塗布します。ホースパイプやボルト取り付け部、プラグキャップ装着部ですね。

その後よく乾燥させたらマスキングを行います。

まずはテスト的に私物(趣味の物)を塗装して様子を見ます。使用する塗料は結晶塗装用のリンターで、こちらは1液の熱硬化型タイプ=所謂「焼き付け塗装」と呼ばれる物ですね。塗り方が足りないと結晶目が出なく、塗り過ぎると汚い仕上がりになってしまうので、丁度良い塩梅を探します。

問題無ければヘッドカバーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

スプレーガンで車体を塗る場合は「被塗面に垂直」が基本ですが、今回のような形状でそれを行うのは物理的に難しく、なので敢えて角度を着けた状態でスプレーしています。とにかく全体が均一な膜厚になるようにイメージして塗っています。

その後120℃程の熱を掛けると結晶目が現れます。

今回もスマホでタイムプラス撮影をしたので紹介します。縦長画像だとshortになってしまうようなので切り抜いて強引に横長動画にしました。

画像だとグレーっぽく見えますが、実際には真っ黒の結晶塗装となります。

この後は恒温機で120℃30分程の二度焼きを行います。

その後「H」と凸文字を研磨して鏡面状に光らせます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダシビックZCエンジンヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりましたホンダシビックのZCエンジンヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽への浸け置きで旧塗膜を剥離しておきました。ホンダの結晶塗装は密着していないので剥がすのも比較的楽だったりします(逆に大変なのはISUZUのヘッドカバーですね…)。尚、その後お預かりしております同社CR-Xのヘッドカバーはアルカリ洗浄後、現在は旧塗膜剥離の為に溶剤槽に浸け置きとなっております。

通常ならそのままサンドブラスト処理ですが、素地の表面にオルゴールのシリンダーピンのような突起が無数にあるので、

それらを#120で研磨して均しておきました。今回は結晶塗装なので完全に取る必要は無いですが、タオル等で拭き取った時に繊維が引っかかるのは嫌ですからね。

裏側のバッフルプレート部を養生し。

サンドブラストを行います。

当店で行うサンドブラストは全て「軽め」で、これは吸い上げ式で行う事によるものとなります。腐食が酷かったり再発し易いマグネシウム合金の場合は専門の業者さんで強力な直圧ブラストを行って貰っていて、本来ならそちらに全部任してしまいたい所なのですが、往復送料だけで¥4,000くらい掛かってしまうので、今回程度の腐食なら当店で行うようにしています。ちなみに通勤途中にもブラスト屋さんはあるのですが、当店のような小口の依頼を受けてくれるところは少ないようで、この辺はまあ仕方ないですかね。

この後はリン酸処理を行い、いよいよ本塗りとなります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダシビックZCエンジンヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダシビックのZCエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状は黒の結晶塗装が施してあって、

ただ一部に腐食が見られる為、一旦塗膜を全部剥がし、サンドブラスト処理を行った上で、現状と同じ様な結晶塗装の黒塗装を施すよう承っております。ホンダの凸文字部も同様に削り出し、こちらは腐食の進行を遅らせられるようクリアーで筆塗りをしておくようにします。金属素地が露出したところから腐食が進行していく典型的な一例みたいな感じですね。

ボルト固定部とプラグキャップ周りは塗装がされていなくアルミ素地が露出した状態ですが、こちらはプライマーと、ベースコートの黒のみにして薄い塗膜にするように(結晶塗装は塗らないように)します。

参考に以前施工した時の画像で紹介しますね。

この時のような感じで、ボルト当たり面とプラグホール周り・ホースパイプ取り付け部はプライマーを塗った上でベースコートの黒を塗っておくようにします。その他スターレットのヘッドカバーの本塗り時の記事も参考になるかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ホンダシビックヘッドカバー結晶塗装 完成

先日本塗りを終えていたホンダシビックのヘッドカバーです。その後120℃30分程の熱で二度焼きを行っておきました。

凸文字部は#120から始めて#180→#240→#320→#400→#500→#800の順番で研磨してアルミ地を光らせ、

腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆で塗ったら最後に60℃40分程の熱を掛けておきます。

そしてお待たせしました!ホンダシビックのワンカムD15Bエンジン用ヘッドカバー結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々の状態としては全体に腐食が出ていたのでサンドブラストを行い、

黒の結晶塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ボルト取り付け部も一緒にサンドブラストを行っているので、その部分にもプライマーを塗っていて、

ただしそこは結晶塗装では無く、ベースコートの黒を塗っています(結晶塗装で塗ってしまっても問題は無いかと思いますが見た目的にこちらの方が格好良いので)。

プラグキャップ取り付け部も同じように結晶塗装にはせず、プライマーとベースコートの黒塗装で膜厚を薄くするようにしています。ここの場合はプラグキャップの取り付け不良が起こらないようにですね。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!