エッティンガー用センターキャップ 下準備

benz202  ベンツに装着予定のエッティンガーのホイールが届きました。色の確認と、今回新たに作成しているスリーポインテッドスター(ベンツマークのエンブレム)のセンターキャップの装着具合を確認します。お手配お手数を頂き有り難う御座います!

benz203 センターキャップ×4個も無事到着しておりまして、一応仮合わせをしてみました。ホイールが艶消し黒になってしまったのでここだけ艶があるのでちょっと浮いてしまった感じですかね。ただアクセントカラーの赤はホイールリムとお揃いでよい感じだと思います。多分そういう事からして新たな追加項目が増えたのではと・・・(恐)。

benz204 とりあえず複製してサフェーサーを塗ったベンツマークを合わせてみます。下には円形にカットしたアクリル板を置いてありますが、これがちょっと厚過ぎたようでベンツマークが若干飛び出て少し格好悪い感じです。

benz205 と言う事でもう少し薄いアクリル板でカットし直してみました。最初のが2ミリで、新たに作ったのが1.5ミリです。

benz206 そのまま合わせてみると良い感じだったのですが、今回新たに御用命頂いた内容としては「 ホイールがマットブラックにレッドラインになっているので、厚みがある程度あるならベース部分のサイド部分(厚みの部分)を赤くしていただくのはどうかな?と考えています。」との事でして、ただこの辺は実際にやってみないと判らない所があるので、アクリル板は艶消し黒に塗って、フチを赤いカッティングシートをカットして貼ってみる事にしました。

benz207 それぞれ仮作成したキャップのベースをホイールに合わせてみると、当初厚過ぎて野暮ったかった方がどうやら良い感じの模様です。やっぱり実際に装着してみて且つ色が付いてみないと判らない物ですね。ちなみにこれ以上飛び出るとさすがに変ですのでこれが丁度良いと思います。

benz208気になる点としては、キャップの一番土台となる部品のベージュ色が隙間から見えてしまうのでここも黒く塗っておく事にします。2ミリ厚のアクリル板側面の赤が隙間からチラッと見える感じが良いですよね。

ちなみにホイールリムの赤は塗装では無くアルマイトの赤で、だったらこれに似せてベンツマークをキャンディーレッドに!なんて事も出来なくはありません。まあ普通はしないと思いますが(笑)。

ではご確認の程宜しくお願い致します!

エッティンガーホイール用ベンツエンブレム 下準備

benz199 先日作製したシリコン型から複製したポリエステル樹脂製のスリーポインテッドスターです。表面に離型剤がタップリ残っているので洗浄槽に浸け置きしておきました。

benz200水研ぎでバリなどを削りつつ全体をチェックし、多分そのまま塗っても大丈夫なのでは?と思いましたが、如何せん素材が透明なので粗が見え難く、念のため当初予定していた通り一旦サフェーサーを塗って下地を整える事にしました。

benz201ただタップリ塗り過ぎてシャープなラインが損なわれるのは嫌なので、サフェは少量のシンナーで希釈し、スプレーガンも通常使う口径1.3mmを1.0mmのガンにして薄膜で塗っています。

状態としては良好で、そのまま塗っても大丈夫そうなくらいでしたからサフェは2コート程度で止めておき、後日これを研いでいよいよ本塗りを行う予定です。

色については耐久性を考えると通常のシルバーが良いのですが、純正のようなメッキ感も欲しいところではあるので、その間を取ってSTANDOXの高輝度メタリックを使おうかと思っています。昔の画像ですが紹介致しますね。

lotus7 ちょっと塗り過ぎている感があるのでボテっとしてしまっていますが、これに限らず金属感のある塗装は一旦「艶々の黒」で仕上げ、その上にさらにもう一回塗装を行うようになるので仕方無い部分はあります。下に塗る黒を控えめにすると肌目が出てしまいますし、かと言って磨きも出来ないですしね(出来ない事は無く実際磨いて塗ったりもしていましたが色々厄介なのです)。

lotus6ちなみに先ほどのシルバーの下はこんな感じで一旦黒に仕上げています。要は「2回分」の塗装と、さらに高輝度メタリックは材料が高額なので塗装費用は倍程度になります。

darth9またはこんな感じにかなりメッキ感の高い表現の塗装も出来るのですが、いかんせん著しく(あり得無い程)耐久性が無く、納品のその日に剥がれたりもした事もあるので現在は仕事としてはお受付していません。アクリルケースの中に飾っておくのであればこういった塗装も可能ですが、実用としては難しいと感じます。そもそもどうしてもメッキ感を出したければ塗装では無く本物のクロムメッキを掛けた方が確実です(通電するサフェーサーを塗れば素材がFRPでもメッキは可能です)。

と言う事で、いよいよ本塗り可能な段階に入りますので、スリーポインテッドスターの塗色についてご検討頂ければと思います。

ベンツ用ワンオフホイールキャップ 下準備

benz27エッティンガーのホイールに装着する為の68mm径メルセデスエンブレム(風?)ホイールセンターキャップです。先日シリコン型が完成し、その後ポリエステル樹脂を使って順調に量産体勢に入っています。ちなみに原型~シリコン型の製作についてはこちらの日記では紹介しておりませんでして、きちんと費用は頂いていていますので勿論仕事で行っていますが、塗装屋の本分とは少し離れていますのでこちらの社外記の方で紹介しております。

尚、樹脂の表面には離型剤がタップリ付いていますのでまずはそちらを綺麗に除去し、そのまま本塗りを行うか、或いは一旦サフェーサーで下地を作っておこうかと思います。自分で作っているだけにここは帯をギュッと締めておこうかと思いまして(笑)。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ベンツ用トランクバッジ&ワンオフセンターキャップ 下準備

benz183こちらもお待たせしております。エッティンガーのホイールに取り付けるホイールキャップをベンツのスリーポインテッドスター仕様で作製している案件で、上の画像に写るのはそれの見本として御預かりしたトランクバッジです。元々オーナー様がマットブラックで自家塗装されていたようですが、メッキ素地にはやはり塗装が密着しませんので、こちらも今回一緒に塗装をご依頼頂きました。

ちなみに先日新たに用意した純正ホイールキャップのメッキエンブレムは、エッチング剤で表面のメッキを剝がす事に成功しましたが、こちらのトランクバッジのメッキは剝がさず、いつもの様にメッキ素地用の下地処理を施してその上からプライマー→プライマーサフェーサーを塗布しています。実はこちらもメッキを剝がしてしまおうと考えたのですが、メッキが無くなってしまったホイールキャップは強度が無くなってしまった為かフニャフニャしてしまったので、やはりこちらはいつものようにメッキは活かしたまま塗装を行う事にしました。なるほどメッキを剝がすとそういった弊害もある訳ですね。実際に検証してみてよかったです。

benz23こちらはちょっと前の画像で、こちらがエッティンガーのホイールに取り付け予定のスリーポインテッドスターの枠部分のマスター型になります。ポリパテで形を整えた後に巣穴をラッカーパテで埋めてあります。土台に使っていたアクリル板から取り外したのでサフェーサーを塗布します。

benz182 右手前がベンツ純正のホイールキャップで、先日エッチング剤で表面のメッキを剝がしてあります。左奥が今回新たに作っているエッティンがー用のホイールキャップです。前者の径が74ミリ、後者が68ミリです。遠近感もありますがたった6mmでこれだけ違うのか!と言うのが良く判ると思います(いや、まさか作った物が縮んだか、メッキを剝がしたのが膨張したかと今ちょっと不安になっています・・・)。

次の段階としては、右手前の純正ホイールキャップから中央の★をカットし、それを新たに作製した左奥の68mm径の枠に取り付けます。ちなみにそこでの強度は必要無く、それを元にしてシリコン樹脂でメス型を作ったらそこに樹脂を流し込んでしっかりとしたスリーポインテッドスターを量産するといった手筈です。上手くいけば、の話なのですが・・・(と言うか上手くいくまでやります)。

ベンツ用ワンオフセンターキャップ ★部分

benz169 昨日は円周の外枠を作製しましたので今日はその内側の星と言うかまきびしみたいな部分を作製していました。上の画像はアクリル板をその形にレーザーでカットしているところです。

benz170昨日作製した円周の枠を裏返して★を上に乗せた状態です。一度に一緒に作るのは非常に大変なのでだったらそれぞれを別に作り、最後に合致させてシリコンを流し込んじゃおうと言う作戦です。原型自体に強度は必要無いですからこういったやり方も有りな訳ですね。フフフフフ(壊)。

benz172星の部分については円周と同じくポリパテで成型する事にしました。ただ今思えばこここそ造形用のエポキシパテを使えば良かったんじゃと今更ながらに後悔していまして・・・。

benz171 と言う事で途中工程が随分省かれてしまいましたが(パテを盛るのが結構大変でした・・・)、ポリパテを削るとこんな感じになります。と言ってもこれはまだ粗研ぎの段階で、ここからの成型が本当に時間が掛かるところですかね。ちなみに上の画像では外側先端を削り過ぎてしまったので、この上には既にパテを塗ってあって続きはまた後日となります。

作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!