フェラーリ430リモコンキー塗装 完成

先日本塗りを終えていたフェラーリ430のリモコンキーです。その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、電池を新しい物に入れ替えて組み付けを行います。

 また今回はキーリング取り付け部の傷付き防止に、フレアー加工を施したステンレス製リングの取り付けも承っていますので、そちらを透明なエポキシ接着剤で固定します。

傷付き防止ステンレスリングの制作については以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/04/22/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/

 接着剤が硬化したらカバーを取り付けて完成となります。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介させて頂きますね。

この型のリモコンキーは塗膜の密着が弱い(下地処理が悪い)為、傷が付き易くまた塗装も剥がれ易いのが特徴です。

 跳ね馬の七宝焼きエンブレム部を外す際に開けた穴は、裏側からアルミテープで塞いでありますのでご安心下さいませ。

 色はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 また今回は鍵本体部分の黒い部分も同色の赤にしてあります。

 反対側です。

 黒い部分はゴム製で、ここがスイッチになっています。

 シャフトのメッキ部分もコンパウンドで磨いておきました。

 自然光下でも撮影してみました。

七宝エンブレムもコンパウンドで磨いておきました。ちなみに七宝焼きは塗装とは違って表面はガラスになります(なので傷が付き難いです)。

尚今回はテスト的にストロボを使った撮影も試みておりまして、後程社外記の方でも紹介したいと思います(紹介しました→撮影デスク改⑥ ストロボ実践

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フェラーリ430リモコンキー 本塗り

 先日サフェーサーを塗っておいたフェラーリ430のリモコンキー本体とカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、全体に黒をパラパラと塗ってガイドコートをしてあります。

 #600の耐水ペーパーと当て板を使ってラインを形成し、#800で均し、入り組んだ個所は布状の研磨副資材(アシレックスレモン)を使って足付け&目消しを行います。

 良く脱脂清掃し、台にセットします。

 ボタン部分は隙間が狭くなるとゴムカバーが嵌らなくなる恐れがあるので、中央部分は塗らないようにします。

 鍵本体には黒いラバー被膜がコーティングされていますが、劣化してボロボロだった為それらは剥がし、今回はカバーと同様艶々の赤に塗装するよう承っております。

 裏側も含め、一部プラスチック素地が見えている個所もあったので、最初にプラスチックプライマーを塗布し、続けてベースコートを塗ります。色はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)です。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 鍵の本体側面は平らでは無く、逆アールのラインになっています。元々の艶消し黒だと目立ちませんでしたが、艶ありの塗装になるとこれが目立って格好良く見えるようになります。

裏からも塗って穴の内側までしっかり艶々に仕上げておきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、数日寝かした後に傷付き防止リングの取り付けを行います。

傷付き防止のリングについては以下のページで紹介しておりますので宜しければどうぞご参照下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/04/22/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリ430リモコンキー サフェ入れ

 先日お預りしておりましたフェラーリ430のリモコンキーです。旧塗膜をペーパーで削って剥がします。

 今回は裏表のカバーだけでなく、鍵本体の黒い部分の塗装も承っていますので、そこに塗られていたラバー状の被膜も削り落としています。

ここまでの研磨は空研ぎで、最終番手は#240となります。

 ペーパーを当てなかった個所にも足付け処理を行う為、ウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って処理します。

 カバー表面には跳ね馬の七宝エンブレムが嵌るようになっていますが、ここのサイズはギリギリなので膜厚をつけたくは無く、熱可塑性樹脂を使ってサフェーサー用のマスク型を作製する事にしました。以前行ったF458のリモコンキーカバーの時と同じような方法ですね。

 100℃のお湯にカバーと樹脂粘土を入れ、熱い内に押し込んで型に合わせます。

 冷えて固まったら一旦取り外し、後で外し易いよう中央に切り込みを入れておきます。

 その後マスキングを行い、台にセットして脱脂清掃を行います。

 樹脂素材は不明ですが、ペーパーを掛けた時の毛羽立ち方からして恐らくPP等のオレフィン系樹脂と思われ、塗料の密着性が悪い方(と言っても車体塗装では普通の素材ではありますが)なので念の為火炎処理も行っておきます。

火炎処理については以下の記事が判り易いと思いますので宜しければご参照下さいませ。フューエルキャップはこちらも樹脂素材は不明ですが、恐らくナイロン(PA=ポリアミド)だと思います。

Mazda Diesel Fuel Cap

 火炎処理後、プラスチックプライマーを塗布し、

 続けてサフェーサーを塗装します。

サフェを5コート程塗ったら凹み部に嵌めたマスク型を取り外し、最後に全体にもう1コートサフェーサーを塗っておきます。

この後一晩は自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリ430リモコンキー塗装承ってます

 先日到着しておりましたフェラーリ430のリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状は両面のカバーの赤い塗装が全体的に剥がれていて、また鍵本体の黒い部分に塗られたらラバー状の被膜も剥がれています。

 跳ね馬のエンブレムは表側から外そうとすると傷を付けてしまう恐れがある為(と言うかこれを無傷で外せるとは思えません)、裏側に穴を開けて熱し、両面テープの粘着力が弱まった所でポンチを使って押し出します。尚、いつもはドライヤーで熱を掛けていますが、今回は熱湯を使ってみました。工業用ドライヤーだと温度が高くなり過ぎて樹脂を溶かしてしまう恐れがあるので、不慣れな方はこちらの方が安全だと思います。

と言う訳で分解完了です。今回は鍵本体とカバー両面の3部品を、フェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)で、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を、さらにキーリング取り付け部周りの穴には傷防止の為のステンレスリングの制作・取り付けも承っております。また電池も新品に交換しておきます。

塗装については以前同じ内容で行った施工例がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。今回と同じく黒い部分もロッソコルサに塗装しています。

Ferrari 430 Remoto Key

キーリング取り付け部の傷防止ステンレスリングについては、以下の記事が判り易いかと思います。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/19/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E7%94%A8%E5%82%B7%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/

念の為ですが、こういった制作物に関しては塗装の付帯作業と言う事で、単体ではお受付はしておりませんのでご了承下さいませ(カッティングシートの作成・販売なども対応しておりません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

フェラーリ鍵塗装 完成

ferrari132 大変お待たせしました!フェラーリ F430 F1のリモコンキー塗装、本日完成となります。

色はROSSO SCUDERIA(カラーコード:323)でご指定頂いておりまして、画像中央にあるカバーの真ん中部分には元の色が残っていますが、それと見比べると今回の色はかなり鮮やかな赤になっているのが判ると思います。

ferrari133 エンブレムを外す為に開けた穴は裏側からアルミシールで、表面からは両面テープで塞いでいますのでご安心下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

ferrari115旧塗膜の密着性は良好だったのですが、やはりと言うか小傷は多い状態でした。

ferrari134 下地処理は「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で、新品同様に仕上がっていると思います。

ferrari119うっかり紹介していませんでしたが、鍵のシャフト部分は予めコンパウンドとブラシで磨いていて、フェラーリの七宝焼きエンブレムもポリッシュしてあります。

ferrari135跳馬のエンブレムの透明な部分は樹脂では無くガラスなので(多分)、そこには塗装は出来ませんが、磨きで最初の状態よりは綺麗になっていると思います。

ferrari136 裏側のこの黒いゴムの部分がリモコンのスイッチになっています。

ferrari137 また今回は中央の本体部分も黒から艶々の赤に塗っています。純正とは違いますがより高級感が出たのではないでしょうか。

ferrari138一応見本の為に車型の注型樹脂にも塗装をしておきまして、参考までに色を比較してみようと思います。

左上のダースベイダーがフェラーリロッソコルサの「322」で、右上が同じくロッソコルサの「300」です。その下にある色見本はbremboの赤として採用している色で、それの隣に並べているのが今回塗ったフェラーリ ロッソスクーデリア(カラーコード:323)です。色味としてはブレンボレッドに近く、大分朱色寄りなのが判ると思います。後日こちらもテンプレートを作成してデータとして残せるようにしておきます。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!