自転車用ホイールハブ塗装 完成

hub13 大変お待たせしました!古いDAHON用のホイールハブの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

hub1素材はスチールで、表面には何かしらのメッキが施されているのですが、それが薄いのか孔が多く出来てしまっているかで表面にプツプツと錆が発生していました。

本当は新しいハブに交換される予定との事だったのですが、自転車屋さんで交換をお願いしようとしたらどうやら適合する物が無かったとの事で今回のご依頼に至りました。

hub14 下地処理としては全体にサンドブラストを当て、プライマー&プライマーサフェーサーで防錆&防水効果を持たせています。レコード盤のような溝が消えてしまったのは意図する所では無く、今回は不可抗力みたいな感じですかね。

hub15 手間が掛かったのはこれらスポークを通す穴で、分解を担当した自転車屋さんからこの中には塗料を入れないようにとのご指定があったので、下地処理から一貫してこの穴の内側は全く触れない(既存のメッキを剥がさない・傷付けない)ようにしています。

hub16 穴の内側にもサンドブラストが当たってしまうと結局そこからまた錆が出てしまうので、今回は特にそこに気を使いました。穴の内側のメッキ層は元の通りに残っていますので、今後そこから激しく錆が出てくるという事は無いと思います(ただ元々錆が出るようなメッキなので油膜は張っておいた方が宜しいかと存じます)。

hub17今回も塗装費用が新品部品代を上回っていますので、金額的には余りメリットが無いと思いますが、今回は前記したような理由がありましたし、また恐らく今まで数回当店をご利用頂いていたので「だったら塗装で」と言う事になったのだと思います。普通はアルミアルマイト製でしょうしね(一体いつの物なのでしょう…)。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

自転車ホイールハブ 本塗り

hub10 先日サフェ研ぎまで完了していた自転車用のホイールハブです。塗らないようにとご指定を頂いているスポークの穴に再びシャフト(番線の切れ端)を差し込み、いよいよ本塗り開始です。

hub11 シャフトが通った所の下側もしっかりと塗らないといけないので、スプレーガンのノズルは一番細くして、至近距離から隙間をあらゆる方向から狙い撃つようにして塗り込みます。しかもゆっくり塗っているとクリアーの表面が乾いて肌が荒れてしまうのでまるで早送りするような動きになっています。集中したいので電話線は予め抜いておきました(繋がらなかった方には申し訳御座いません・・・)。

hub12もし塗り過ぎて垂らしたとしても、高速で回せば何とかなると思っていまして(本当)、ただ何とか無事に綺麗に塗れたと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車ホイールハブ サフェ研ぎ

hub6 先日サンドブラストを掛けてサフェーサーを塗っておいた古いDAHON用のホイールハブです。

サフェーサーを研ぐ前にガイドコートをスプレーしておきます。穴の中も良い感じで塗料も入らないように出来ています。

hub7 元々あったレコード盤のようなヘアラインはサフェーサーで埋まっていますが、溝自体は削り落とした訳では無いのでもしかしたら後で跡が出るかも知れません。と言っても気になる程度でも無く気づきすらしないかも知れませんのでご安心下さいませ。

hub8 窪み部分や穴の周りの一段テーパー状になった個所はペーパー掛けが難しいので、いつものようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液体状の研磨粒子)で足付け処理をしておきます。

サフェ研ぎが終わったらよく水気を取り除き、マスキングをし直したら最後に端の部分を空研ぎしてそちらも一緒に塗るようにします。現状中に水が入るのが嫌だったので少し大きめのマスキングをして水研ぎをしています。

その後また各穴をマスキングし直したらいよいよ本塗りとなります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホイールハブ サフェ入れ

hub 艶ありブラックでご依頼を頂いています古いDAHON用のホイールハブです。

表面に錆びが浮いて来ているのでサンドブラストでそれの除去を行いますが、分解組み付けを行っている自転車屋さんからホイールスポークが刺さる穴は塗らないでとご指定されていますので、そこの養生からのスタートとなります。

hub1 最初は竹ひごでも入れようと思っていたのですが、工場にあった番線がサイズ的にすこぶる丁度良く、ただ錆び錆びだったのでペーパーで研磨してさらにリン酸で処理しておきました。錆びを防ぎたいのに貰い錆びとかしたら本末転倒ですからね。

hub2 穴の内側以外はしっかり処理して塗りたいので、こんな感じで隙間が確保出来るようにして固定しています。

hub3 穴とのサイズは本当に丁度良いです。

hub4ダブルナットも緩めないようにとメモ書きがあったのでサンドブラスト作業はこのままで、ただしベアリングがある箇所はかなりしっかり養生してあります。

塗装する上では分解してケースだけにしてくれるのが理想的なのですが、構造的に分解は難しいのかも知れませんね。

hub5 と言う訳でサンドブラスト完了です。

hub6 よく砂を飛ばしてから段階的にマスキングを剥がしていきました。

マスキングしてサンドブラストが当たっていないフチは後にペーパーで足付け処理をしておきます。

hub7穴の内部はしっかり保護されていて、これならそこは塗装せずとも残っている既存のメッキ層で錆はある程度防げると思います。とにかく、ブラストを掛けてメッキを剥がしたのに防錆処理(塗装)は何もしない!(やらせて貰えない)と言うのだけは避けたかったので上手くいって良かったです。

hub3と言う訳でまた錆が出ない内にプライマー&サフェーサーを塗布しておきます。

各部をよく脱脂洗浄し、マスキングもやり直して台にセットします。

hub4まずはプライマー塗布です。番線を避けるように回転させながら細部まで塗料が行き渡るようにします。

hub5そしてサフェーサーの塗布が完了です。この後60℃40分程度の熱を掛けて完全硬化させます。

本塗りもこれと同じ様なやり方で行なう予定で、これならスポークを固定する穴の内側を塗装せず綺麗に残せると思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

自転車ホイールハブ 塗装承ってます

hub先日お預かりしました自転車用のホイールハブで、こちらのオーナー様は以前BMWのパニアケースコペンのコーナーセンサーの塗装をご依頼頂いた方です。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

hub1今回のご依頼はケースの部分の塗装で、現状ポツポツと錆が出ているので下地処理も含めてここを艶有りの黒で塗装します。

尚今回は稼動部がマスキング出来るのでこのままの状態で塗装を行いますが、通常は分解した状態でのお受付となりますのでご注意下さいませ。特に下地処理ではサンドブラストなどを使う事があるので中に大量の石が入って使い物にならなくなってしまいます。

hub2ちなみに分解した自転車屋さんからの指示として「スポークが入らなくなるので穴の中は塗装しないで下さい」との事ですが、よくそんなむごい事を簡単に言えるものだとちょっと関心してしまいました(笑)。

穴を塗料で潰さないようにするなら後から後からヤスリを掛ければ良いのですが、それだとメッキが剥がれて結局錆の原因になってしまうので、途中で行なう下地処理(恐らくサンドブラスト)も、プライマーも、サフェーサーも、最後の塗装もどれも穴の内側には干渉しないようにしなければなりません。これってもう、油を一切使わないでエンジンを組んで下さいって言うくらい無茶な感じがしないでも無いのですが・・・(苦)。まあ何か良い方法を考えて対応したいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!