マセラティリモコンキー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたマセラティの純正リモコンキーカバー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々は未塗装の着色樹脂で、全体に細かい凸凹があったのを「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地作業で滑らかな下地にしてから上塗りを行いました。

 色は色はスバル純正色「ダークブルーマイカⅡ」(カラーコード:52D)で、

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

 裏側です。

こちらも最初の状態も紹介しますね。

こちら側も同じように最初は凸凹していました。

合わせ目部分はフランジ状になっていて隙間が出来るようになっています。こちらもサフェで埋まらないよう気を付けて処理をしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マセラティリモコンキー 本塗り

 先日サフェ入れを行っておいたマセラティの純正リモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、表面にはガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

 #600の水研ぎでラインを整え、#800でペーパーの目消しを行います。

 よく乾燥させ、マスキングを貼り直して台にセットします。

 よく脱脂清掃し、プラスチック素地が露出している箇所にプライマーを塗布して本塗り開始です。

 まずはベースコートを塗布します。色はスバル純正色「ダークブルーマイカⅡ」(カラーコード:52D)で、比較的隠ぺい性の高い色なので3コート程塗りました。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。また今回は組付け作業もあるので、少し長めに寝かせるかも知れません。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー 下準備

 先日分解を行っておいたマセラティ純正のリモコンキーです。

深い傷が無いのでこのまま塗ろうと思えば塗れますが、成型時の歪が激しいので、素地を調整してから上塗りを行うようにします。

まずはダブルアクションサンダー#120~#180で平面を粗研ぎし、その後手研ぎ#240で全体を研磨します。

 細かい箇所はペーパーよりもウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)の方がしっかり足が入るので、ナイロンブラシを併用して擦ります。

 ペーパーが入りにくい箇所はどうしても傷(足付け)が一方向になりがちで、そうした場合はこのようにただの水を掛けても親水になりません(それを簡単に行ってくれるのがガスプライマーな訳ですが、それだけに頼ると酷い目に遭います)。

 よく脱脂清掃し、マスキングをして台(ボール紙の芯棒)にセットします。

 窪んだ箇所の内側にサフェが入ると、膜厚が付き過ぎてゴムスイッチやエンブレムが入らなくなってしまう恐れがあるので、その部分もマスキングをしておきます(ラッカーサフェと違いウレタンサフェはパテ並みに盛れてしまいます)。

 念のためガスプライマーを塗布し、その後プラスチックプライマー、そしてサフェーサーを塗布します。

面積的には小さいのですが、塗装費用は「時間工賃」によって算出されるので、お見積もりをされた方の中には「こんな小さいのにそんなに掛かるのか!」と思われる方も少なく無いかと思います。塗装は塗料代よりも、それに掛かる人件費や固定経費(工場の家賃や設備維持費、通信費や光熱費)の方が圧倒的に大きく、どうかそういった事をご理解を頂ければ幸いです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー分解

 先日お預かりしておりましたマセラティのリモコンキーです。

 このリモコンキキーはエンブレムの下にネジがあるので、まずはそちらを外します。

一番最初に分解をした時はこれが判らず、ネジがついたまま隙間からへらを差し込み、無理やり開いてその固定部を破壊するという方法を行いました(当時はどこ探してもこれに関する情報が無かったので仕方ありませんでした)。

 エンブレムは両面テープでの固定なので、まずドライヤーで熱々に温めて糊の粘着力を弱くし、先を曲げたピンセットを隙間に入れて外します。カバーパネルは塗装するので傷がついても問題は無く、とにかくエンブレムの方を綺麗なまま外すようにします。

 さらに3か所が爪で固定されていて、その内の目視できる一か所を、先を曲げた金属棒で爪を起こし、隙間からへらを入れて開きます。先ほどエンブレムを外す際に熱々になっているのでこの間に行うのがコツです(プラスチックは暖かいと割れにくく、弱に冷たいと割れ易いです)。

 今回は幸いに一か所だけの破損で済みました(最初の頃は三か所全て破壊して分解していました)。

 破損した部分をペーパーで削って足付けし、脱脂をしてプラスチックプライマーを塗布、そしてエポキシ接着剤で固定します(エポキシ接着剤だけを使って固定しても全く無意味です)。

食み出てはまずい部分にPP(ポリプロプレイン)製の板を当てて、割れた部品を固定します。PPはやはりプライマー無しでは接着剤がくっつかないので、その特性を利用して型枠としています。

その間に細かい部品を取り外し、これで分解が完了です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー塗装 承ってます

 先日到着しておりましたマセラティのリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 状態としては悪くないのですが、このカバーパネルには製造時からの歪がありますので、いつもの様に「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行ってからの上塗りとします。

色については、以前こちらと同型のリモコンキーを塗装した時に採用したスバル純正色「ダークブルーマイカⅡ」(カラーコード:52D)を、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

以前施工した時の画像を紹介させて頂きますね。

このキーカバー特有の歪が無くなって美しいラインに仕上がっているのが判るかと思います。こちらのページより他の画像も見れますので宜しければご参照くださいませ。

他には黒に塗装した物もあって、また分解を含めた作業工程についてはこちらのページからご確認いただけます。

他には赤フェラーリのロッソコルサ(赤)で塗装した物や、

メルセデスベンツ純正色の「LASURITE BLUE」(カラーコード:349)で塗装した物などがあります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!