アルファロメオ エンジンカバー&サージタンク結晶塗装承ってます

alfa7 先日到着しておりましたアルファロメオV6のエンジンカバーとサージタンクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

alfa8 ご依頼内容は、当サイトで紹介しているロードスターのヘッドカバーに施工した青の結晶塗装をご指定頂いています。そちらの画像も紹介しますね。

road244こんな感じになる予定です。以前の施行内容を確認してみないと判りませんが、確かパウダーのブルーパールを入れていると思います。

alfa9この型のヘッドカバーはフィンの部分は面研されておらず、鋳造そのままのザラザラとした状態となっている為、塗装する前に粗研ぎをしておく必要があります。こちらも完成時の画像がありますので紹介しますね。

alfa34色は今回のご依頼とは違いますが、フィンと凸文字の仕上がりはこのような感じになる予定です。

ちなみにこのエンジンカバーは実は飾りで、本来のヘッドカバー(タペットカバー)の上に被さるようにして装着されます。なのでガスケットやオイル漏れなどの心配は当然必要無く、またこれが無い状態での走行も何ら問題がありません。最近の樹脂製カバーと同じような感じですね。

なので以前はこれを新品で購入し、纏めて塗装してそれらを販売と言う事もやっていたのですが、その後そんな時間も無くなり、また自ら自分の首を絞めているような気もしたので辞めました。多少面倒でも、当店のような場末の小さな塗装店はやはりオーダーメイド的な仕事に拘るべきだと思った次第です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Alfa Romeo Engine cover & intake manifold

alfa 5年くらい前にご依頼を頂いた古いアルファロメオのヘッドカバーとそのプラグカバー、そしてインマ二です。ランチアのヘッドカバーに似ていますね。

alfa1 凸部は塗装後に面研しますが、素地の状態が悪い場合は先にある程度削っておきます。

素地調整の方法としては物理的なサンドブラスト処理と、化学的なリン酸処理の2通りがあります。どちらも行う場合もありますし、どちらか一方のみの場合もあります。この時はリン酸処理のみだった模様です。

alfa2 プライマーを塗布し、続けて結晶塗装、その後140℃~170℃程の熱を掛けて架橋反応を起こさせ塗膜を硬化させます。

alfa1 仕上げに凸部を研磨して光らせ、必要(ご希望)に応じてクリアーを塗ります。

フェラーリのヘッドカバーは純正に拘るケースが多いので磨いたそのままで、その他腐食の進行を遅らせたい場合はアルミ素地表面にクリアーを筆で塗っておきます。こちらは無料サービスです。

alfa2 ただし光らせたアルミ素地部分はクリアーを塗らない方が金属っぽい質感は残ります。クリアーを塗ると光り方が少し鈍く見える傾向にあります。

alfa3 alfa4 alfa5 alfa6ディーラーに社員として勤務していた時、ドアヒンジ部分で色の入り方が甘い箇所があって、それを上司(外国人)から咎められたのですが、そこは殆ど見えない場所ですし、そもそも新車でもそこは色が入っていない(反対側も入っていない)と説明したら、「お前がやっているのは新車の塗装なのか、Ah?」と言われ、再度ドアを外して塗り直すと言う事態になりました。

その時は反抗もしましたが、後々考えると確かに彼の言う通りだと思い改め、それからは見えない部分もキッチリ仕上げるよう心掛けています(勿論業務上そう出来ない場合も御座いますが)。

アルファロメオ内装パネル塗装 完成

alfaromeo4大変お待たせしました!アルファロメオの内装パネル2点塗装、本日完成となります。上の画像は組み付け前の状態ですね。

alfa12 色は恐らくボディーカラー同色で、フェラーリの赤に比べると少し落ち着いた感のあるレッドといった感じです。ボタンが艶消し黒(実際にはグレー)なのでこの組み合わせは良いですよね。

alfa13 上のパネルは車体に固定されますが、下のパネルはオーディオ本体ごと車体から外れるようになっています。小さな丸い穴が4個開いているのはそこに専用工具を入れて外す為の穴で、その専用工具は車両購入時に一緒に付いてくる筈です。これは恐らく盗難防止の為だと思いますが(そう聞きました)、自動車を扱う工場であればその工具も当然持っていますし、誰でも普通に買える物なので、ワンタッチで取れる分これじゃ逆に盗まれ易いのでは・・・と要らぬ心配をしてしまいます。まあ日本ではそんなに心配要らないでしょうしそもそも純正のユニットを盗んでも他に使い道は無いですしね。

alfa14自動車内装は基本的に無機色(彩度の無い色)で構成されていますからこれが着けば紅一点、室内のイメージは相当変わると思います。以前同じように内装部品の塗装をご依頼頂いた方からは、「車に乗るのが毎回ワクワクしてしまいまして」との事でしたので。

それでは後ほど完成のお知らせメール差しあげますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

アルファロメオオーディオパネル 本塗り

alfa5 こちらもお待たせしました!アルファロメオのオーディオ内装パネル2点、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

上の画像は足付け処理の作業で、旧塗膜の表面を#800で研磨している状況です。

alfa6そして台に固定出来るようにセッティングしたらいよいよ本塗り開始です。これも左手で持てるようにバランス良く一本の棒に固定してあります。

パネル右側にある穴の周りを削っているのはこの部分に差し込んだ専用の脱着工具で押されて穴の周りが盛り上がっていたので削っているからです。海外だと車から離れる時はオーディオも外して持ち出すのが普通らしいのです。平和な日本ではあり得無いですよね・・・。ちなみにこの穴についてはマスキングはしなくても内部が埋まる程塗料は入らないのでそのまま塗る事にしています(普通はしませんので大丈夫かと)。

alfa8そして本塗り完了です。

色は恐らくボディ同色で、アルファロメオの「NEW ROSSO ALFA」、カラーコードは「289」で承っております。ちょっとマーブル(鮮やかな茶)が入った赤といった感じですかね。恐らく室内は地味だと思いますから良いアクセントカラーになるかと思います。

alfa7 こちらはそれの上に付くエアコン噴出し口のパネルでしょうか。フィンが樹脂素地の艶消し黒だとするとそれとの組み合わせも非常に良さそうです。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。こちらはオーディオ組み付け作業があるので週末くらいでしょうか。どうぞもう少々御待ち下さいませ!

アルファロメオオーディオパネル分解

alfa1先日届いていたドライブ一体型のオーディオパネルです。どうも通常の造りとは異なっていて本当に一体型になっています。

なのでスイッチ類はマスキングでの作業を想定していますが、やはりと言うことで分解も試してみる事にしました。

alfaromeo1で、早速作業開始です。ディスクドライブ自体は実は非常に簡単に取れました。ただしスイッチパネルの方はそれ自体が電気製品のようになっています。外側のパネルは普通それ単体になっていてワンタッチで外れる筈ですが本当に珍しい造りです。スイッチが一つでも壊れたらこれ丸ごと交換になる筈なので消費者には余り優しくないように見受けられますが・・・。

alfaromeo2スイッチパネル本体の裏側カバーを止めているのは極小トルクスのネジです。パッと見はカシメかと思いましたがこれなら分解出来そうです。最近の日本製品だとこういったネジは使わずに全て「爪」で固定されていますからむしろ作業者には優しいかも知れません。ただし普通に使われているようなトルクスのサイズでは無いので工具を持っていなければ外せませんけどね・・・。今回は幸いにしてメガネを分解する時に揃えておいたドライバーセットに入っていました。備えあれば・・・でしたね。

alfaromeo3そして分解完了です。内部の構成は今時の電気製品と変わり無い感じで特に難しい箇所はありませんでした。ボリュームツマミ?の中央のボタンは塗らないようにとご指示頂いていますのでそれが助かったかも知れません。これを外すのはちょっと面倒そうでしたからね。

alfa4   ただ最後までスイッチはパネル側についていて、スイッチ裏側の爪を押しつつ表側に押し出してあげると外れます。スイッチは傷付かないようにそれぞれテープを貼って保管しておきます。

という事でカバーパネルは無事取り外せました。ちょっと手間は掛かりましたがマスキングで塗るよりスッキリしますからね。塗装後には元通り組み付けておきますので御安心下さい。