インプレッサSTIフェーエルキャップ 色作成

sti4こちらもいよいよ本塗り間近と言うことで色を作成しておきます。

御指定頂いているのは「ハイオク」のイメージカラーでもあるプレミアムイエローで(勝手に作りました・・・)、オーナー様より頂いたイメージ画像を確認しながら作ります。白、黒、イエロー、オーカーといった組み合わせですかね。これの上に青紫色のデカールで文字を表現します。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

インプレッサSTIフェーエルキャップ デカール作成

imp56 昨日から塗装ブースの排気浄化装置の調子が悪くなり、本日は土曜日でありますが業者さんの担当者の方(と言うか社長)が来てくれてモーターを分解・洗浄してくれて無事復旧出来ました。危うく仕事にならないところでしたよ。休日だと言うのに対応して頂き申し訳無くまた本当に感謝です。

そんな感じで日中はちょっとバタバタしていたのですが、今日の予定としては何とか例のハイオクカラー仕様のフェーエルキャップに入れる文字のデカールを作りたかったので、こちらは夕方から作業を開始して何とか夜に完成するに至りました。

sti今回のご依頼でネックだったのは「デカールの文字色」でして、ただこちらは実際の色のサンプルでは無く数値での御指定だったので、まずはそちらをアナログに変換しなければなりません。デカールを印刷する為のMDプリンターではCMYKをそのまま印刷出来るような物では無いのでして・・・(出来ない訳では無いですがそういう使い方では全く威力を発揮してくれませんでして・・・)。

sti3と言う事で急遽利用したのがこちらの「Palettes」なるアプリです。CMYKやRGB、HSVなどで数値化された色を入力すれば簡単に視覚化出来る優れ物です。こんなの無料で配っちゃってどうやって元を取っているのか不思議でなりません・・・。

sti1 こんなのだけでも実は何十回も刷り直しをしていて、色々試した結果こちらに落ち着きました。

刷り方としては、「特色ホワイト→シアン→マゼンタ→光沢クリアー」の四層で、他にはもっと多重に刷った物も試したのですが、少しでも刷れたりするとそれでもうゴミになってしまうので結局シンプルな構成になりました。

sti2御指定頂いた色としては以下の通りで、

HTML(#3D258E)
RGB(61,37,142)
CYMK(32,42,0,45)
HSV(254,74,56)

となっています。CMYKのMとYは恐らく打ち間違えているのだと思いまして、こちらの通りに行うと緑色が出て来ました(笑)。HSVとRGBでは同じ色が出たのでこの青紫で間違いは無いかと思います。

これでようやく本塗りの準備が整ったのですが、今回はデカールの段差もフラットに仕上げる為、一旦クリアーを塗って完全硬化したらそれを研ぎ出し再度クリアーを塗る「2度打ち」で対応するよう承っています。最初はここまでの内容では無かったのですが色々追加していって最終的には遂にiPadが買える程の金額になってしまいまして・・・心配です(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

インプレッサSTIフェーエルキャップ 下準備

sti4こちらもお待たせしております、インプレッサSTIのフェーエルキャップですね。サフェーサーの研ぎ自体は先日終えていたのですがこれに入れる文字について色々ありまして(笑)、ただそちらも何とか光明が見えて来ましたから近々作業再開の予定です。

imp56フェーエルキャップのベースカラーはハイオク(の給油ノズル)をイメージしたレモンイエローで、ただそこに入れる文字が当初予定していたよりもちょっと(と言うかかなり)増える事になりまして、それに比例して文字のサイズは小さくなりますからこちらも塗装では無く「デカール」での対応となったのです。

デカール自体は以前から塗装に利用はしていたのですが、今までは既存の「白」「黒」「シルバー」「ゴールド」など単色を使っていたのでそんなに気にしていなかったのですが、今回の文字色は「青紫」で御指定頂きましたのでそれの準備が必要だったのです。デカールを作成する為のドライプリンターは一般的なインクジェットプリンターのように何も気にせずカラー印刷をすると逆に汚い仕上がりになってしまうので、先に紹介したようにCMYを重ねて刷って色を表現しなければならないのです。

「だったら普通の顔料インクジェットプリンターを使えば」と思いそうですが、あれらは「白い紙」の上に印刷する事であの色を表現されているので、塗装の上に貼ることを想定して透明なシール(デカール)の上に印刷しても本来の色味にはならないのです。今回はベースカラーがイエローですから明度は高いので色相の調整をすれば何とか出来ますが、黒い色の上に色だけのデカールを貼っても何も見えないんですよ。なのでまず白を刷って、その上に寸分狂わず色を重ね刷っていく印刷が必要となるのです。業務用の機械なら数百万円のUVプリンターなんて物がありますが、塗装の付帯作業として行うにはとてもじゃありませんがペイ出来ませんし・・・(しかも年間保守点検費用が40万円とかって・・・個人では難しいですよ)。

色味についてはこれからの調整ですので上の画像は参考程度とお考えいただければと思います。ちなみに右側の「B案」であれば塗装でもいけたかも知れませんが、左側の「A案」では文字自体の線が細いのでこれを塗装で行う為のマスキングシートが作れないのです。下段の文字は一つのサイズが3ミリくらいしかありませんので・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。今日は某テレビ番組が最終話なので仕事は早々に切り上げさせて頂きます(と言っても既に日付が変わってますが・・・)。

インプレッサフェーエルキャップ ロゴ位置確認

impfuel現在御依頼頂いておりますインプレッサのフェーエルキャップのロゴ位置についての確認で御座います。

A案とB案、どちらが宜しいか御検討頂ければと思います。文字はそのままコピー&ペーストですが間違えていないでしょうか?(笑)。

ご確認の程宜しく御願い致します!

インプレッサフェーエルキャップ 下準備

sti1インプレッサSTIのフェーエルキャップも他のと同時にサフェーサー塗布しておりますのでご安心下さい。素材は不明で、私的にはPA(ポリアミド)臭いかなと思っています。少なくともPE(ポリエチレン)ではないと思います(その場合塗装は非常に難しくなりますので)。

sti2 ちなみにツマミの上にある四角いマーク?は削り落とす事にしました。当初はここは私的な判断で残す予定だったのですが、思った以上に表面の歪みが強かったのでかなり削り込む必要があった為に残す事が出来ませんでした。その代わりこの方がビシっと仕上がりますのでその点はご安心下さい。周りのギザギザについてはそのまま残しますので削らないようにマスキングをして作業しています。ちなみに意外と切削性が良かったのでPPでは無さそうですね。

sti3同じくプラスチックプライマーを塗布してサフェーサーを塗り、このまま一晩寝かします。コート間のフラッシュオフタイム(乾燥時間)はかなり長く取っていますが、それでも比較的厚く塗っているので本日は強制乾燥は行わず、十分に溶剤分が抜けてから熱を掛ける事にします。

こちらもどうぞもう少々お待ち下さいませ!(そういえばロゴも作らないといけませんでしたね・・・)。