マークXテールランプスモーク塗装 完成

markx こちらもお待たせしました。マークXのテールランプ一式、「薄目」の濃度でスモーク塗装完成です。最初にお問い合わせ頂いてからもう三ヶ月になるのですね。大変長らくお待たせしました!

最初の状態も紹介します。

markx2基本となるスモーク濃度は「薄め」になるのですが、手前にある小さいテールランプの丸いクリアー部分は「極薄めと薄めの間」での濃度になっています。これのお陰で全体的に見てもスモークが濃過ぎるような感じは無いですよね。わざわざクリアー抜き&ダブルスモークにした甲斐があったと思います。

markx1 特に今回のマークXのテールランプの場合、ウィンカー部分が「ピンク」としての色味が強くちょっと残念な気がします。ファミリーカーなら余り気にしない所でも、マークXの場合はCMを見ても解るようにピンクとは縁遠いイメージを打ち出している筈なのですし・・・。

という事で、私の勝手な見解ですが今回の内容をまとめますと、

・ピンクに強調された部分はスモークで抑えたいので「薄め」程度の濃さは欲しい

・ただバックランプは今後の事を考えてスモークにはしたくない

・しかしクリアーの部分がスモーク無しのままだと明暗が強くて違和感が残りそう

という事を払拭する為に赤い部分は「薄め」、クリアー部分は「極薄めと薄めの間」のスモーク濃度に塗り分けてのご依頼になったのだと思います。ちょっと営業的過ぎる説明ですかね(苦笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マークXテールランプ ポリッシング

markx7 塗装時に付着するゴミもありますが、それよりもクリアー抜きなどでマスキングした際にテープ端についていた微小な毛ホコリや糊などが原因の場合が多いですかね。ちょっとしたゴミでも表面張力によってそこだけ塗膜が盛り上がってしまうので(と言っても普通の方が見ても気付かないレベルかも知れませんが)そういった際には磨き処理が必要です。

最初に#1500で平滑にし、それを#2000・#3000で均します。

markx8先日当サイト内の掲示板で質問がありましたが、「磨き」に関しては意外と難しい所があります。これは技術云々では無く「材料」と道具による所ですかね。一種類だけのコンパウンドや手掛けだけでは対応しきれない所があるのです。

前記した#3000のペーパー傷を消すのにも、細か過ぎるコンパウンドではいつまで経ってもペーパー目は取れず、かといって粗めのコンパウンドではいつまで経ってもバフ目(磨きによって付く傷)はなくなりません。ペーパーと同じくコンパウンドも徐々に番手を細かくしていって仕上げていく必要があるのです。また手磨きだとどうしても磨きムラが出来てしまうのでポリッシャーはやはり必要です。磨き専門でやっている方に「手磨きで傷一つ無く仕上げて欲しい」と言ってもそれは無理だと言われる筈ですので。磨きを専門でやっている方は普通の人間よりもさらに傷を気にしてみるので「どこに傷があるの?」と言うレベルでも許せない筈ですので。

ちなみに最近業界紙を見ていると「これ一本でOK!」みたいなキャッチコピーのコンパウンドを見ますが、それは傷を取っているのではなく何かの皮膜で単に傷を見えなくしているだけじゃ・・・と、私的には怖くて使えません(まあこれは昔からありますよね)。私的には磨き作業で無理に(意図的に)傷を見えなくされてしまうと後で油膜が取れて傷が出て来てしまう方が問題だと思いますので、当たり前の事ですが塗装屋が磨きに使うコンパウンドはノンシリコン・ノンワックスが基本です。

同じくオデッセィのテールランプも磨き作業を終え、どちらも明日(と言うか日付的には今日)には完成予定です。もう少々お待ち下さいませ!

マークXテールランプスモーク塗装 本塗り

markx2 大変お待たせしました!マークXのテールランプは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

ちなみに本日は第一土曜日なので本来は休業日な筈ですが、今年に入ってから土曜日休みとか全く関係無くなってます。どこに行ったんでしょう・・・。まあ自営業ですから仕方ないですけどね。

画像は「クリアー抜き」の部分をラインテープでマスキングした状態です。下に敷いているのは作業内容の確認用で、今回はこのマークXのテールランプとホンダオデッセィのテールランプを塗るので、それぞれ作業内容をメール内容の一部から抜き取ってプリントアウトしています。

この他のテールランプでは、「スイフトスポーツ」と「ラクティス」が次のターンで、その次に「ロードスター」と「インプレッサ」の順番になると思います。こちらもお待たせして申し訳御座いませんがもう少々お待ち下さいませ。

markx3 バックランプ部分はマスキングして「クリアー抜き」としますが、今回は単にクリアーを残す訳では無くここもスモークにする「ダブルスモーク」で承っています。

markx4スモークを3コート程度塗った時点でバックランプのクリアーレンズに貼ってあったマスキングを剥がします。赤い部分はまだスモークが十分に効いていませんが、この後は全体的にスモークを塗っていき濃さを嵩上げして行くのでこの時点で黒くなっていたら相当真っ黒になってしまうのでマズイのです。一旦濃くなったらもう取り返しが付きませんので・・・。

markx5 そしてさらに3コート程度スモークを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーとレッドなのでスモーク濃度の差は判り難いですが、それこそがダブルスモークの効果でもあります。「バックランプは黒くしたくないけど極端な濃淡は避けたい」という時に効果的です。

markx6バックランプのクリアーレンズ部は「極薄目と薄目の間」の濃度で、赤い部分は「薄目」のスモーク濃度になっています。極薄目が「1」として、薄めが「2」とすると、極薄目と薄目の間は「1.5」って感じですね。なので今回は「1.5 : 2 」といった組み合わせになっています。微妙ではありますがここがオーナー様の拘る所なのだと思います。

来週半ばくらいには完成する予定です。完成画像撮りましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さい!

マークXテールランプ 下地処理

markx1大物作業の案件は一つが終わってからその次といった順番で行っていますが、それだけになると効率が悪くなってしまうのでその合間に小物の案件も進めていきます。時には100万円を超えるような自動車板金塗装とは違い、小物塗装では一発逆転はあり得ませんので、この辺を上手く組み合わせる事で経営を成り立たせています。難しいところですが面白い所でもあるんですよね。という事で、時間が空いた時に出来る作業を進めておきます。

こちらは「薄目」のスモーク濃度でご依頼頂いているマークXのテールランプで、ただバックランプ部分は「極薄目~薄目の間」とした二種類のスモーク濃度を組み合わせます。所謂「ダブルスモーク」ですね。「二倍濃い」と言う訳では無く「二種類の濃度」のスモーク塗装です。

近々本塗りのタイミングになるかと思いますのでマスキング~足付け処理を進めておきます。

トヨタマークXテールランプ 「ダブルスモーク」承ってます

markx先日無事到着しておりますトヨタマークXのテールランプです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います! ちなみにマークXについてはこちらのサイトが解かり易いかと。

今回のご依頼は「ダブルスモーク」で、これはその名の通り二つのスモークを組み合わせた仕様です。

ベースとなるのは「薄め」のスモークで、クリアーになっているバックランプ部分を「極薄目~薄目の間」とします。 参考画像として以前施工したインプレッサーのテールランプを紹介しますと、

imp全部を同じスモークにしてしまうと「ちょっと濃いかな」と言う感じで、ただクリアーに残したままだとコントラストが強く違和感が生じてしまうので、それらを解消したのがこの「ダブルスモーク」ですね。

ただそれぞれを分けて塗装するとなると二回分になってしまいコストが激しく高くなってしまいますので、私が行う方法としては「コート回数」を変える事で濃淡を付けています。最初に周りの方をスモークにしておいて、途中でマスキングを剥がしたら続けて全体をスモークに塗るといったやり方です。・・・文書だとちょっと解かり難いですかね。

imp1こちらは「キャンディーレッド+おまけスモーク」で、ウィンカー部分をクリアー抜き(マスキング)して全体をレッドキャンディーにしていますが、最後にマスキングを剥がしたら全体にスモークを掛けてしまっています。これによりクリアー部分にはうっすらとスモークが入り、さらにレッドキャンディー部分は一段階落ち着いた感じに仕上がっています。ダブルスモークはこれと同じやり方ですね。

作業着手はかなり先になるかと思いますが進行しまいたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!