ベイトリール部分塗装 完成

megabass 大変お待たせしました!MEGABASSのベイトリール、部分的な塗装で本日完成となります。

上の画像だとかなり違和感無く見えますが、実際には周りはアルマイト、今回の補修部分は塗装ですので質感は違います。が、知らなければ気付かない感じには出来ていると思います。

megabass1 そもそもどうして今回のご依頼に至ったか詳細は不明なのですが、今回塗った箇所には「MEGABASS」のロゴが掘り込まれていたのでそれが気に入らなかったのかと思います。しかしそれを削り落としてしまうって言うのは普通では無いですけどね。だって新品ですよねこれ・・・(恐)。

megabass2実は偶然なのですが、色的にはリールに付属のパーツ部分、例えばハンドル根元にあるドラグ調整?の手裏剣のような形をしたレートなどに似た色になりました。これに合わせたつもりは無かったんですけどね(スプールの画像を頂いてそれに合わせました)。これのお陰で全体的な統一感が出た仕上がりになったと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ベイトリール 本塗り

megabass9 MEGABASSのベイトリールです。こちらも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

画像はプライマー表面を軽く研磨してマスキングをし終えた状態です。今回は局部的な塗装でしかも「ブツ切り」でのマスキングで通常こういった塗り方はしないのですが、今回はオーナー様自ら塗装範囲をご選択して頂いたので対応させて頂いております。見切りの部分は「山」と「谷」のプレスラインで、オーナー様も塗装をされるとの事ですからよくご存知なのが理解出来ます。

megabass10 そしてベースコートを塗布し終えた状態です。塗装した周りのマスキングは一旦剥がし、塗装の段差が変になっていないか確認します。

ちなみにリールの奥にある水色の布片は「タッククロス」の切れ端で、これで塗り終わったベースコート表面や際の部分を軽く擦って均しておきます。

megabass11 そして新たにクリアー用にマスキングをし直します。ちょっと判り難いですが、このマスキングでは際の部分がヒラヒラと浮き上がるようになっています。

ここでピッタリとしたマスキングをしてしまうとクリアーの段差が強く出てしまうので、6mm幅のマスキングテープの端を折り曲げてクリアーの見切りをボカすようにして塗るのです。車の塗装屋さんではよく使われるテクニックですかね(6mmテープでこれを行うのは余り無いと思いますが・・・)。

megabass12そしてクリアーを塗布したら直ぐにマスキングテープを剥がして確認します。良い感じでクリアーはボケていて、強い段差も出ていない仕上がりになりました。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

 

ベイトリール 下準備

megabass5 こちらもお待たせしております。MEGABASSのベイトリールも作業着手しておりますので御安心下さい。

色についてはオーナー様に色々ご検討頂いていたのですが、現在購入予定のスプールの画像を送って頂きましたのでそれを参考に作成します。主にゴールドアルミ(着色メタリック)にブラウン系パールを入れて作ってみました。スプールの方はどうもキャンディーカラーっぽいですね(あそこまで鮮やかには出ませんでした・・・)。

megabass1塗装する範囲はリール本体の一部分のみで、恐らくそこに何かしらのロゴが刻印されていた物をオーナー様自ら削り落とし(恐)、その後紆余曲折あったかどうか判りませんがこの度ご依頼頂ける事になりました。ただ塗装屋さんなら判ると思いますがこれは中々難しい案件ですよね・・・。

megabass6 という事でまずは塗られたマジックをシンナーで拭き取って軽くペーパーで足付け処理をしてみました。

うーん、全く気にしていませんでしたが研磨された箇所は平滑では無いようで、どうやら両端が盛り上がっていてその手前が掘り込まれているような形になっています。まあこれくらいは想定の範囲内でしょうか(いやちょっとどうしようかと考えましたが・・・)。

megabass7 だアルミの素材自体はそんなに固い材質ではなく(5000番にしては柔らかいかと)、#240のペーパーを堅い木に貼って研いだら比較的簡単に削れました。この塗装範囲でまさかパテは使えないのでどうにか助かりましたかね。

megabass8という事で、さらにペーパー傷を縦横斜めに入れて足付け処理としたら、塗装範囲の少しだけ小さな範囲にプライマーを塗布します。

本来であればこのままベースコートを塗りたいところですが、本塗り自体がリール本体の一部分での「バツ切りマスキング」といった仕上げになるのでここで一旦マスキングを剥がしてマスキング際の段差を削る事とします。

とにかく今回は0.1ミリくらいの範囲内で行ったり来たりといった細かい作業での神経戦になりそうで、まあこういった事も嫌いでは無いのですが失敗した時のことを考えると胃から変な液体が逆流しそうです(このリール一体幾らするんでしょうか・・・)。

ベイトリール 部分塗装承ってます

megabass1こちらはGW連休前に届いておりましたMegabassのベイトキャストリールです。リール本体に黒いマジックで斜線のマーキングがしてある箇所のみを塗装承りました。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

megabassただ今回のような被塗物は「塗装」ではなく「アルマイト処理」が施された物なので、これと同じようにと塗装をしても全くそうはなりません。上の画像に写る見本帳はメタリック系で塗装された物ですが全く違うのが判りますよね。

なのでこういった場合は同じような色にするよりは敢えて違う色味にしてしまった方が良かったりします。今回はその方向で行きますね。

megabass2 ボディのブロンズっぽい色味に対して、赤味を抜いたゴールド系も悪くは無いかと思います。ただちょっと印象は弱いですかね。

megabass4極小面積なので赤メタリックも似合わない事は無いですがちょっと癖が強いかも知れません。他の部分にも赤が使われていればアリなんですけどね。

megabass3 で、同系色で濃い目ブラウン系のパールだとこんな感じです。やはりこれが一番しっくり来るかも知れません。定番ではありますが私的にもこれが良いのでは、と思う次第です。

ちなみに今回難しいのは「見切りライン」が無い事で、唯一プレスラインを利用して色を塗り分ける事になりますが、被塗面はアルミ素地になっているので「プライマー」「ベースコート」「クリアー」全ての塗膜をそのプレスラインで見切らないといけないのです。

当然段差が出来てしまい見た目も悪くなる恐れがあるので、今回はこの辺を出来るだけ綺麗に違和感無く出来るかが肝だと思います。

各塗装で同一線上での見切りはマズイですから、せめて髪の毛一本分でもマスキングをズラしながらの塗装にしたいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。色についてご意見ご感想御座いましたらご連絡頂ければと思います。

改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!