レガシィ&XV内装パーツ サフェ研ぎ

legacy76 こちらもお待たせしました!レガシィとSUBARU XVの内装パーツです。先週サフェーサーを塗っておいたので塗れるように準備をしておきます。

レガシィの内装パーツは殆どサフェーサーを塗っていますが、XVの方はセンターコンソールパネルのみサフェーサー処理が必要で、その他は足付け処理のみで塗装可能です。これらのパーツは本塗りも同時に行う予定なので平行して作業しています。

legacy77 サフェ研ぎは先程紹介したオーディオケースの下地処理と同じで、ただこちらは機械(エアーツール)を使える箇所が殆どありませんから全て手研ぎで行います。平面は#320からスタートで、その他全体には#400までを空研ぎ、そして#600→#800は水研ぎで行います。

legacy78面倒なのはやはりこういった入り組んだ箇所で、サフェーサーが塗ってある箇所はしっかりペーパーを掛けなければなりませんのでここからはひたすらネチネチとした作業が続きます。勿論細い段になった箇所も綺麗に研ぎ付けます。

またこういった箇所は「ペーパーの角」がたち易いところでもありますから(角が当たると深い溝状の跡が残ってしまいます)、最後はそれを均すように布状の研磨材を使います。画像にある黄色いのです。これは業界では有名なアシレックスレモン(#800相当)で、従来の「紙」の代わりに「布」状になっていますから今回のような複雑な場所の研磨や足付け処理には重宝するのです。既存のペーパーに比べるとちょっと高いですがこれのお陰で随分と仕事はやり易くなりましたね。昔のように「古くなったシワシワのペーパーを取っておく」なんて事は必要無くなりました(懐)。

それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。内装関係は一緒に本塗り予定です。もう少々お待ち下さいませ!

レガシィ内装パーツ 下地処理

legacy70 こちらもお待たせしました!作業着手しておりますので御安心下さい。

小物入れの蓋はそのままでは塗るのが難しいのでこちらは分解します。蓋に付いていた小さなメッキモールも折れずに無事取れました。両面テープでも接着材でも無く填め込みでしたのでヘラを差し込んでゆっくり浮かすと比較的簡単に取れます。金型の精度が凄く良いんでしょうね。ガンプラも接着材無しで作れるのはこういう事です。

legacy71 内装パーツ表面にはヘアーライン状になっているのでそれを#180ダブルアクションサンダーで削り落とします。素材はABSなので比較的サクサク削れてくれますが、逆に削り過ぎて角のラインを無くしてしまったりするのでそういった箇所は後から手研ぎで行います。

legacy72 ウィンドウスイッチパネルは表面がザラザラとした梨地だったのでこちらも削り落とします。

へラーラインや梨地なのは表面だけなので、スイッチが付く掘り込んだ部分はペーパーでは無く足付け専用の副資材(布状の研磨材)で処理しておきます。パネル周りの断面部分なども忘れずに足付けしておくと、後で付けたり外したりする時にペリっとなり難くなります。地味な作業ですがこの辺のネチネチとした作業で差が出てくるんですよね。

legacy73 そしてよく脱脂清掃をしたら下塗りを行います。ABSは比較的塗料の密着性が良い樹脂ですが、塗装の前にはやはり必ずプラスチックプライマーを塗布しておきます。

legacy74 そしてサフェーサー塗布完了です。多少シンナーで希釈して薄目に5コート塗っておきました。濃いまま3回でも良いのですが肌を荒らしてしまうとスイッチ箇所など入り組んだ箇所が研ぎ難くて大変なのです。マスキングもそうですが、貼る時に剥がす時の事を考えながら作業するのは基本なのでです。と言いつつ私の性格としては実はこれとは真逆でして、普段は余り後の事を考えて行動したりはしていないと思います。

最初に私が塗装を習った上司がそういった事を実に細かく指摘する方で、今思えばそのお陰で仕事に関しては多少まともにやるようになったのだと思います。「マスキングは美しくなければならない」なんて言われたりもしまして、当時は本気で嫌がらせかと思いました(まあ半分はそうだったかも知れませんが。笑)。今思えばそれくらい言われていて本当に良かったと思います。事件にならなくて良かったですよ(私以外では何人も辞めていきましたので。笑)。

legacy75ちなみに今回はスバルXVのコンソールパネルも一緒に行っています。こちらはこのパーツのみヘアーライン状になっていたので同じ作業を行っておきました。

来週にはサフェーサーを研ぎ、上手くいけば本塗りまで行う予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

レガシィ内装パーツ一式塗装承ってます

legacy63 先日到着しておりましたレガシィの内装パーツ一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

legacy67色は3コートホワイトパールで、色見本として携帯電話をお預かりしてそれに近い見本帳を選び、念の為それを送付して確認~選んで頂きました。気に入って頂いた色があって良かったです。

legacy65ドアウィンドゥスイッチパネルは素地がザラザラとした梨地なのでこれは「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で平滑にします。

legacy64またセンターコンソールパネルや小物入れの蓋などにはレコード盤のようなヘアーライン溝があります。塗装せずに高級に見せる技術で中々良い仕上がりに見えるのですが塗装するとなると結構厄介です。梨地と同様にサフェーサーの使用による下地処理が必要ですね。

legacy66ちなみにこのヘアーラインを見て思い出しました。以前同型のパーツを施工していましたね。下地をちゃんと作れば溝が掘られた部品でも画像のように艶々に仕上げられます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!