スバルXV内装オーディオパネル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスバルXV純正オーディオパネルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は未塗装でザラザラとした梨地だった物を、

「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えてから上塗りを行っています。

また今回は少し変則的に、袋状になったボケッとの内側を先に黒で塗っています。サフェが半生の状態で上塗りを重ねる、ウェットオンウェットの工法となります。新品ボンネットの裏などを塗る時に使うようなやり方ですね。

色は艶ありの黒、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

上下逆なのですが、安定して立たせる為にこうしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難うございました!

スバルXV内装オーディオパネル 本塗り

先日サーフェサーを塗り、小物入れ部分の内側をウェットオンウェットで1コートソリッドの黒(STANDOX 2Kエナメル)を塗っておいた、スバルXVの純正オーディオパネルです。

ポケットの内側を塗っておいたのは後に行う本塗りの際、出来るだけ塗り肌の仕上がりを良くする為で、こういった袋状になった部分はエアーの吹き替えしにより肌が荒れやすく(ザラザラになり易く)、なので予め色(黒)を塗っておいてベースコートを少なくて済むようにしています。

正面は成型地に出来た歪が激しいので、当て板を使ってライン出しを行います。

最後は#800~#1500でペーパー目の目消し&足付け処理を行います。ポケット内部の谷ライン&四隅はヘラと布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってしっかり当てておきます。

最後によく洗浄しておきます。

台にセットします。モニターが入る開口部はフチまでしっかり塗れるよう、隙間を大きくして裏側からも塗り易くしておきました。

よく脱脂清掃し、素地が露出した部分にプラスチックプライマーを塗布します。

ポケット内部は既に黒くなっているので、ベースコートは1コートのみでOKです。

外側は3コート程塗ってベースコートが完了です。ここで肌を荒らすと幾らその上に美しい肌でクリアーを塗っても後で艶引けしてしまうので、ツルンとした肌にするのが基本となります。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ここまで狭くて深いポケットになった物は殆ど見た事が無かったので(テーパーの角度もかなり浅いです)、樹脂の金型成型の技術はさらに上がっているのだと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルXV内装オーディオパネル サフェ入れ

先日お預かりしておりましたスバルXV純正のオーディオパネルです。

表面はザラザラとした梨地で、このまま塗っても美しい仕上がりにはなりませんので、「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作ります。

こういった部品が梨地になっている理由は、成型時に出来る歪(凸凹)を隠す為で、今回のような下地処理ではそれを平滑にする役目もあります(なので結構塗り込みます)。

正面はダブルアクションサンダー#120→#180で、エアーツールの入らない部分はヘラに#240のペーパーを貼って研磨、最後に#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)を使ってフチなどを足付け処理します。

無用に塗料を飛ばしたくない部分にマスキングを行い、脱脂清掃を行います。

今回のパーツは塗料との相性が悪いPP(ポリプロピレン)樹脂で、特に谷の部分は足付け処理が不足がち(1方向のみの傷になりがち)な為、補助的にガスプライマーを使った火炎処理を行っておきます。ガスプライマーについてはこちらの記事が判り易いかと思いますので、宜しければご参照くださいませ。

その後プラスチックプライマーを塗り、続けてサーフェサーを塗布します。プライマーは薄膜で2コート、サフェはウェットでしっかり5コート程塗り込みます。

袋状になったこの部分はエアーの吹き替えしでどうしても塗り難く、またこの後の研ぎ作業も難儀すると考えた為、

ポケットの内側に2Kエナメルの黒を塗っておく事にしました。2Kエナメルはクリアーに直接顔料が入ったような塗料で、ソリッドカラーであればクリアー無しでこのまま仕上げられたりする塗装となります(ただ私的に好きでは無いので殆ど使う事はありません)。

サフェを塗ったその上に続けて塗り重ねているので(ウェットオンウェット)、肌は悪く、またゴミなども付着していますが、この後研ぎ作業を行うので問題ありません。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルXV内装オーディオパネル塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正のオーディオパネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は艶ありの黒で、素地はザラザラとした梨地ですから、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で平滑な下地を作ってからの上塗りとします。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

奥が深く袋状になっている箇所は難易度が高いです。

梨地の状態だと判らないのですが、艶が出ると凸凹している箇所が目立つようになる為、それらの処理も行っておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SUBARU XV内装パーツ一式塗装 完成

xv12 こちらもお待たせしました!スバルXV(オレンジ)とエクシーガ(ブラック)の内装パーツも完成となります。

ただこちらのオーナー様からはテールランプのスモーク塗装も承っておりますので発送まではもう少々お待ち下さいませ。

xv13 中央の一番大きなコンソールパネルは元々素地が「ヘアーライン」(溝状)になっていたのでそれだけ平滑にする為の下地処理を行っています。その他の部品は足付け処理のみ行って塗装しています。

xv14コンソールパネルのエアコン吹き出し口の横には開閉を表す記号が立体になっていたのですが、下地処理を行う上でそれがあると困難だったので今回は削り落としています。元々そんなのがあったなんて現状では全く判らないと思います(良いことなのか判りませsんが・・・)。

それではテールランプももう少々お待ち下さいませ!