レジェンド内装ウッドパネル塗装 完成

legend12 大変お待たせしました!ホンダレジェンドの内装ウッドパネルは艶有り黒への塗装で本日完成となります。大分雰囲気変わりましたよね。

legend 元々の状態がこちらで、一見すると綺麗に見えるのですが各部で塗装が割れていました。

legend6ただ実際に割れていたのは塗膜では無くその下の突板で、劣化と言うよりは部品を脱着する際に力が加わって折れてしまったのだと思います。割れた部分はそこまで抉り削り落とし、エポキシ接着剤を充填してパテで成型しています。

legend15割れていた事は感じられないと思います。

 

legend13 ただ既存の塗膜の状態は悪く無く「総剥離」とならなかったのは幸いでした。そうなると通常の金属やプラスチック製品のようにサフェーサーだけでは済まなく「総パテ」での下地となるのでとても厄介です(手間も費用も)。

legend14レジェンドと言えばホンダの高級車で、ちょっと前に読んだ記事では「新車の塗膜は職人が 一台一台手磨きで」みたいな事が書いてあった記憶がありますが、記事中にはポリッシャーを使って磨いているいる写真があってつい噴いてしまいました(笑)。恐らく記事の内容としては塗装途中の「中研ぎ」の事を指しているのだと思いますが、そこにポリッシャーの写真は無いでしょう・・・と心配になった次第です。塗装屋的なイメージとしての手磨きはポリッシャーなど使わずウエス片手にシコシコと磨いている光景をイメージしてしまいますからね(と言ってもそれでは延々傷は取れませんが・・・)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

レジェンド内装パネル 本塗り

legend8 大変お待たせしました!ホンダレジェンドの内装パネル4点は艶ありブラックで本塗り完了しております。というか実は本塗り自体は結構前に行っていたのですが、4点の内の2点が宜しく無い仕上がりだったので塗り直しています。今度は無事に仕上がっておりますので御安心下さいませ。

legend9塗り直しの理由としては控えておきますが特段これは稀な事では無く、塗装をする上では日常的にある事ですので心配は無用です。そのまま出しても気付かなかったかも知れない程度ですが余程その方が問題だと思いますので。

legend11 ベースコートに黒を塗り、クリアーを塗ったら本塗り完了です。ヒビ割れていた箇所も言われなければ割れていた事自体判らないと思います。

legend10 画像で見ても判らないですが、上の画像の左側の部品と右側の部品でクリアーに異物が混入してしまったので塗り直しています。取り除けるような物ならクリアーが固まる前に回収出来たと思いますが、極微細な物だったので逆にどうしようも無かったんですよね。ソリッドの黒はそういったところでデリケートですからやはり注意が必要です。

それでは後日部品を組み上げて、完成次第改めて紹介したいと思います。もう少々お待ち下さいませ!

ホンダレジェンド内装ウッドパネル サフェ入れ

legend_2ウッドが 割れた箇所は先日エポキシ樹脂で固め、その後ポリパテで仕上げています。

ちなみにポリパテ自体には割れた部分を直す効果は無く、今回の使い方もそうですが単にラインを成型する為だけの物です。割れたその上にポリパテを塗っても意味は無く、ただ切削性が良いので仕上げに使っているということです。例えばエポキシで最初から最後まで出来ない事は無いですがこちらは切削性が悪く(粘りが強くて中々研げません・・・)、また粘度が高いので巣穴が沢山出来てしまいますから作業性(スピード)としては適していないと言う事です。あとエポキシの弱点は紫外線なので、その上に何かしら耐候性の良い物(塗装で言う「上塗り」)で覆う必用があります。塗膜は下地から中塗り、そして上塗りとそれぞれの特性(適正?)が組み合わさって形成されている訳ですね。

legend_1そしてサフェーサーの塗布が完了です。

画像は塗り終わった後に赤外線ヒーターで熱を掛けているところで、下に敷いているスチール製の棚板には反射フィルムを貼って熱効率を高めています。見た目はちょっとアレですが(苦)効果は非常に高く、通常の半分くらいの熱量で熱々になってくれるのです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

レジェンド内装ウッドパネル 割れ修理

legend5ホンダレジェンドの内装ウッドパネルの割れた箇所も早速作業しています。どの層で割れているのか気になって仕方無いので取り合えずそれだけでも確認しておきたいのでして・・・。

legend6という事で、どうやら割れていたのは表面のポリエステルクリアー層では無くその下にある模様が綺麗な突板でした。外す時にかなり力を入れたみたいですね。

ちなみにウッドの下にはアルミの骨があるので強度自体はそちらで保持されています。なので割れた部分はその層まで削り込んでおき、削った分はエポキシ樹脂で充填します。

legend7使ったのは定番の3Mパネルボンドで、これはエポキシ接着剤の中に珪砂のような体質顔料分が入っているので今回のような用途に適しています。というか専用ガンに装着されているので非常に使い勝手が良いんですよね。わざわざ缶を開けて樹脂を取り出し、秤を使って硬化剤との比率を計り・・・なんて事をしなくて良いのです。本当は専用ノズルを取り付ければそのノズル内で主剤と硬化剤を混ぜてくれたりもする優れものなのですが、さすがに一本数百円のノズルを使い捨てるのは何なので、ノズルはカットして毎回ヘラを使って混ぜています。

これを粗研ぎしたら今度はポリパテで成型し、その後はいつものように全体をサフェーサーで整えます。もう少々お待ち下さいませ!

レジェンド内装パーツ塗装承ってます

legend先日到着しておりましたホンダレジェンドの内装ウッドパーツ一式です。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

御依頼内容は艶有り黒のピアノブラックで、ただ各部に損傷が見られていますので今回はそちらの補修も行います。

legend2 ウッドパーツを長く御愛用の方ならよく御存知だと思いますが、こういった製品は表面に塗られた厚みのあるポリエステル系のクリアーが硬すぎて大抵は劣化で割れてしまったり浮いてしまいます。そうなるともう手が付けられません(大変です・・・)。

が、今回はそれとはちょっと違ったようで、恐らくは部品を脱着した時に出来た割れの可能性の方が高いようです。クリアー自体はまだ大丈夫みたいですね。

legend3 割れている箇所は明らかに取り外す時に力が掛かったような場所で、フチには硬い工具が当たって欠けた箇所も多々あるのでやはり劣化とは少し違ったような感じです。どちらかと言うとこちらの方がまだ作業は楽ですので(私的に思う)現実的な金額での修理費用には収まったと思います。

legend1唯一の劣化と見られるのはこちらのエンブレムが入った部分で、明らかに金属と樹脂の密着不良による塗装のヒビだと思います。確かに金メッキの質感は格好良いですが、これが塗装で施されていたらこうはならなかったんですけどね。私のTREK(自転車です)のデカールのように・・・(苦)。クリアーの下に貼ってあるデカールがズレちゃってるんですよ。

legend4で、今回のネックだった裏から嵌め込みされたプラスチックの黒い枠も無事取れました。これも無理に外そうとするとウッドの方にヒビが入ってしまうので結構心配だったのですが、むしろこれは使われていたシーラー(弱い接着剤な感じ)が劣化してくれていたお陰でドライヤーで暖めてヘラを差し込んで外す事が出来ました。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!