クロモリフレーム&フォーク 本塗り

こちらもお待たせしました!下で紹介したアルミフレームとは色が違いますが、どちらも並行して作業していますのでこちらも無事本塗り完了しております。

 サフェーサーの研磨はかなりしっかり研がないとならないので、こういった「角」の部分は下地(素地)が露出してしまいます。

上塗り塗料自体に防錆効果はありませんから、このまま色を塗ってしまうといずれ錆が発生してますので、だとすると塗り直した意味が無くなってしまいますからね。なので色を塗る前にこういった箇所にプライマーをスポット的に塗装しておきます。小さい口径のスプレーガン(例えば0.3ミリ)であれば無用に塗料を飛び散らせて肌を荒らしたはしないのでお勧めです(って普通はここまで気にしないですかね)。

 そして無事本塗り完了です! アルミフレームに比べて何だか疲れたと思ったら形が全然複雑なんですね。画像を見比べて今初めて気が付きました(苦笑)。

当初はソリッドカラーを考えていたのですが(考えてみればこれも思い込みだったようですが)、白を混ぜるとどうしても濁りが強くくなるので今回は白の代わりにホワイトパールを多用しました。日陰で見ると見本よりもちょっと暗めに見えますが、光が当たるとホワイトパールとバイオレットパールが効いてきて発色の良いピンクになります。

それでは完成しましたらまた画像紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

 

クロモリフレーム&フォーク サフェ研ぎ

先日塗っておいたサフェーサーが完全硬化したので研いでおきます。薄膜のプライマーとは違ってサフェーサーは厚みがある分肌にも凸凹がありますから平滑に研いでおく必要があるのです。

またサフェーサーもそこそこの硬さがありますから、細かい番手では十分に肌が落とせず、また時間も掛かってしまうので最初は比較的粗い番手から始めるのが基本です。 このやり方は人によって違いますが、私の今のやり方は空研ぎがメインで、#320→#400→#600→#800といった番手の順番で研いでいます。自転車のフレームは「角」が多いので、研ぎ作業をしているとどうしても素地の金属が露出してしまう場所が多いのです。なのでここで水研ぎをしていると端から錆が出て来てしまうので水は使わないようにしているんですよね。勿論金属が露出した箇所は本塗り前にスポットでプライマーをスプレーしています。

サフェ研ぎを終えたら次は調色ですね。恐らく明日(と言うか既に今日)行う予定です。凄い色だから私も楽しみです(笑)。

クロモリフレーム&フォーク 塗装承りました!

クロモリフレーム&フォーク

先週無事到着していましたクロモリ製のフレーム&フォークです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

比較的綺麗に見えるのですが、10年以上前にオーダーで製作されたとの事ですから近くで見ると多少なり傷があります。傷だけなら良いのですがクロモリだとそこから腐食が広がるのでちょっと厄介なのです。素地まで達する傷が付いたら早めにタッチアップなどをして直接空気に触れないようにしておくと良いかと思います。まあ室内で保管している方なら比較的大丈夫ですけどね。

錆

こんな感じで、素地のクロモリが露出したところだけではなく塗膜の下で錆が繁殖?しているのが解かると思います。厄介なのは菌糸状に根深く入っていくので表面を削るだけじゃ取りきれなくなってしまうんですよね。そうなるとサンダーでは無くサンドブラストでの処理が必要となります。

またそれでも「錆の取り残し」が起きてしまう事はありますから、その場合には念には念を入れて、一度発生してしまった錆にも効果がある「浸透型エポキシプライマー」を使えば錆の再発を抑えられる可能性はかなり高くなります。所謂「重防錆仕様」ですね。

ご希望の色としては「ピンク」で、色見本となる画像も頂いていますがかなり鮮やかなビビットピンクで承っております。これは中々面白そうです。単体で見るよりも組み付けた状態でどうなるのか見てみたいですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。

この度のご依頼、誠にありがとう御座います!