先日お預かりしておりましたBMW Motorradのブレンボブレーキキャリパー一式です。
今回は本体を赤、凸文字部分を「白」の塗装で承っていますので、まずはそれ用のマスキングシートを作成します。
適当な紙(当店の場合は普通のコピー用紙)を凸文字の上に置いて固定し、鉛筆の芯の側面を当てて輪郭を抽出します。昔の墓石や、古い車で車体番号が読み取り難い時に使うような方法ですね。
それをスキャナーで読み込み、既存のロゴデータを修正して合わせます(思っていた以上に形が違って、意外と手間が掛かってしまいました・・・)。
さらにそれを0.2㎜オフセットし(全体を0.2mm大きくする)、カッティングプロッターでマスキングシートを作成します。
出来上がったロゴシート(シール)は凸文字よりも0.2mm大きくなっている感じです。
実際に貼って確認しました。多少修正して、本塗り時用に新たなシートをカットしておきます。
洗浄剤とブラシを使ってキャリパーを清掃します。黒は塗装だと思っていましたが、アルマイト処理された化成被膜のようです(てっきり鋳造製品にアルマイトは難しい物なのだと思っていましたが施工は可能なようです)。
ピストン径より少し大きめのサイズにマスキングシートをカットして貼り付け、ネジ穴を塞いでブラスト作業の準備が完了です。
ブレンボキャリパーのサンドブラストについてはいつもブレーキ専門の方にお願いしていますが、今回はBERINGERのキャリパーと同じようにこちらも当店で行う予定です。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!