大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたBMW Motorradのブレンボブレーキキャリパー一式の塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介しますね。
元々は黒い化成被膜が施されていて、凸文字部はフライス加工でアルミ素地が光らせられているような状態でした。
あの状態からサンドブラストを行い、ブレンボF40キャリパーの純正近似色で塗装を施していいます。
車体固定部はクリアーは塗らず、プライマーとベースコートの黒だけにして薄膜になるようにしています。
大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたBMW Motorradのブレンボブレーキキャリパー一式の塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介しますね。
元々は黒い化成被膜が施されていて、凸文字部はフライス加工でアルミ素地が光らせられているような状態でした。
あの状態からサンドブラストを行い、ブレンボF40キャリパーの純正近似色で塗装を施していいます。
車体固定部はクリアーは塗らず、プライマーとベースコートの黒だけにして薄膜になるようにしています。
先日凸文字用のマスキングシートを作成しておいたBMW Motorradのブレンボブレーキキャリパー一式です。フロントが左右で二個、リヤが一個の合計三個です。
表面にはアルマイト処理が施されたような黒い不働態被膜があり、これは非常に硬く、またペーパーなど届かないような歪な形をしていますので、
サンドブラストを使って全体を一皮剥くようにして足付け処理を行います。
尚、当初はピストンの周りのみ円形にマスキングしていましたが、接着面積が少なくエアーブローで飛んで行ってしまうので、改めて平面全体を3重のガムテープで貼り直しました(ちなみに一緒に施工したVMAX用のBERINGERキャリパーはピストンが付いた状態なのでそのままで大丈夫でした)。
よくエアーブローし、シリコンオフで全体を洗浄しました。またマスキングをしていたピストン周りの面も#500相当(アシレックススカイ)で足付け処理を行っています。
その後#180~#240のダブルアクションサンダーと手研ぎで表面を軽く研磨します。塗り終わった後に少しでも艶が出るようにですね。
凸文字部は#120~#240を当て板を使って面出しをしておきました。
この後再びシリコンオフで全体を洗い流すようにして脱脂処理をし、マスキングを行います。
続けて車体に固定してトルクが掛かる箇所や、パッド固定のシャフトを差し込む部分にベースコートの黒を塗ります。ここはクリアーを塗らない様にします。
そしてまずはロゴの白(VW社キャンディーホワイト)を塗布します。
しっかりと塗るのは凸文字の天面のみで、その他は下色として全体に軽く塗布します。
ベースコートの白が乾いたら凸文字をマスキングします。予めカットしておいたマスキングシートを、一を合わせて一つ一つ貼っていきます。
石刷り方式で抽出した輪郭だとピッタリになってしまいますが、その後修正したデータを0.2mmオフセット(大きく)しているので、マスキングシートが庇のように少し食み出ているのが判ると思います。
ピッタリに貼ると表面張力の作用でそこに塗料が溜まり、塗り分けした部分がガタガタになってしまうので、それを防ぐようにマスキングシートを一回り大きくしています。
下塗りとして適当な赤と白を足した色(ピンク)を全体に軽くコートします。
色はご指定頂いたこちらの新品のブレンボキャリパーに近い赤を採用しています。
ベースコートの赤が十分に乾いたら凸文字のマスキングを剥がします。
凸文字や凹み文字の塗り分けは他にも色々な方法があって、今回は凸文字の輪郭がシャープだったのでこの方法としました。
ちなみにもっともコストが掛かるのが以下のような方法で、この時は「出来るだけ純正のように」というオーナー様のご希望でこのようなマスキング方法となりましたが、あり得ない程の手間が掛かるので通常こういった事はしません(あり得ません・・・)。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
黒く塗った箇所のマスキングは、二回目のクリアーを塗った直後に剥がしておきます。
リヤキャリパーは当初吊るして塗っていましたが、やはり文字部分を地面と水平にしたかったので、急遽固定が出来る台に変更しました。以前パブリカのステアリングを塗った時に使ったパイプを固定した台ですね。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
尚並行して作業をしていたBERINGERのキャリパーは打痕が沢山あるので、そちらはエポキシパテ&エポキシサーフェサーで下地を作る為にまだまだ時間が掛かりそうです。こちらももう少々お待ちくださいませ!
先日お預かりしておりましたBMW Motorradのブレンボブレーキキャリパー一式です。
今回は本体を赤、凸文字部分を「白」の塗装で承っていますので、まずはそれ用のマスキングシートを作成します。
適当な紙(当店の場合は普通のコピー用紙)を凸文字の上に置いて固定し、鉛筆の芯の側面を当てて輪郭を抽出します。昔の墓石や、古い車で車体番号が読み取り難い時に使うような方法ですね。
それをスキャナーで読み込み、既存のロゴデータを修正して合わせます(思っていた以上に形が違って、意外と手間が掛かってしまいました・・・)。
さらにそれを0.2㎜オフセットし(全体を0.2mm大きくする)、カッティングプロッターでマスキングシートを作成します。
出来上がったロゴシート(シール)は凸文字よりも0.2mm大きくなっている感じです。
実際に貼って確認しました。多少修正して、本塗り時用に新たなシートをカットしておきます。
洗浄剤とブラシを使ってキャリパーを清掃します。黒は塗装だと思っていましたが、アルマイト処理された化成被膜のようです(てっきり鋳造製品にアルマイトは難しい物なのだと思っていましたが施工は可能なようです)。
ピストン径より少し大きめのサイズにマスキングシートをカットして貼り付け、ネジ穴を塞いでブラスト作業の準備が完了です。
ブレンボキャリパーのサンドブラストについてはいつもブレーキ専門の方にお願いしていますが、今回はBERINGERのキャリパーと同じようにこちらも当店で行う予定です。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日到着しておりましたBMW Motorradのブレンボキャリパー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
ご依頼内容はキャリパー本体をブレンボ純正の赤(近似色)で、文字は白で承っています。
色の参考画像も紹介をさせて頂きますね。
こちらのキャリパーは当店で塗装した物では無くブレンボ新品時の状態で、以前業者様からキャリパー一台分の塗装をご依頼頂いた時に見本としてお預かりした物です。
これに近い色を見本帳から選び、「ブレンボの赤で」とご指定頂いた場合に採用しています。
文字部は塗装では無くアルミ素地が露出した状態となっています。
工程としては先にマスキングシートを作成し、白に塗ってからそこをマスキング、赤を塗り終わってマスキングを剥がし、全体にクリアーをコートする方法となります。
塗装内容は違いますが、マスキングシートは以下のような感じとなります。
凸文字よりもマスキングシートを少し大きいサイズにする事で、フチの仕上がりが綺麗になります。
その他の画像はこちらの施工例のページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。
下地処理はいつものようにサンドブラスト処理を行います。これは現在お預かりのVMAX用BERINGERのキャリパーと一緒に作業をする予定です。
前回ご依頼頂いた時のBERINGERのブラスト作業についてはこちらのページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!