スキューバ用ホース 本塗り

 先日お預かりしておりましたスキューバ用のホースです。素材が不明なので一応事前に簡単な密着性のテストを行いました。

黄色いマスキングテープを貼った範囲で脱脂処理だけを行い(足付け処理は行っていません)、右側はそのまま、左側はプラスチックプライマーを軽めに塗ってガムテープで貼って剥がしてを激しく繰り返しました。結果としてはプライマーを塗っていない方も少しだけの剥がれで済んでいるので、塗装との相性自体は悪くない素材と思われます。これに足付け処理を行えば本塗り時の密着は問題無いかと思います。

以前Gショックのベルトを使って密着性のテストも行っていますので宜しければご参照くださいませ。

CASIO Baby-G ベルト塗装 耐久テスト

 ホース表面を#800で研磨し、さらにスコッチ(研磨剤が塗布された繊維)とウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

 色は当店規定の色見本から近似色で塗料を作成します。

 よく脱脂処理をし、本塗り準備完了です。

 両端の金具はカシメられているので取り外しは出来ませんから、パイプと同じ径の円にカットしたシート(雌型)を使ってマスキングを行います。

上下逆に出来るようS字フックを両側に取り付けています。

 ベースコートを塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで、これに軟化剤を入れたフレキシブル仕様となります。

 軟化剤を多めに入れると硬化が遅くなるので、恒温機に入れっぱなしにしておいて2度~3度くらい熱を入れる予定です。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!