SENNHEISER E945 Microphone

ゼンハイザーのボーカルマイクE945です。

こちらは納期の短縮を御希望された案件で(有料オプション)、既に完成してお納めしております。

マイクのようにある程度内容が決まっている物や、以前に施工事例のある物であれば、納期の短縮が可能な場合もあります。逆に施工事例の無い物や、素地の状態が判らない物(錆が出ていたり、何かしらの問題で既存の塗膜を剥がさなければならないような場合)の場合は時間が読めない所もあり、お受付が出来ない事はどうかご了承くださいませ。

当初はグラデーションでの御希望でしたが、

その後お打ち合わせを重ね、

こちらの比較的シンプルな仕様で決定となりました。

そして実作業となります。いつものように下地処理を行い、

まずはベースカラーの白=VWキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)を塗布します。

テープフリーになるまでよく乾燥させたら、

周りをマスキングし、

グリルのリング 部を黒に塗ります。こちらはSTANDOX原色MIX571となります。

続けて作成したマスキングシートを貼り付け、ガイド用の上下のラインを剥がし、

輝度感のあるシルバー=STANDOX原色JLM-906をバインダー(ベースコート用樹脂)で希釈した物を塗布します。下地の黒を透かして金属感を上げる為ですね。

ボディ側にはSENNHEISERのシルバーのロゴをデカールで貼り付けます。こちらは塗装では無く印刷となります。

デカールの作成についてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

デカールを専用の接着剤で貼り付けたら十分に乾燥させます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かします。

そして完成です。

デカールに印刷するインクリボンのシルバーは、塗装で行うシルバーよりも金属感が高いのが特徴です。

ここまでがストロボを使った撮影で、

ここからは自然光での撮影となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

マイク塗装の御依頼については、個人の方からの御依頼でもロゴが入る場合は掲載を控える事がありますので、こちらのブログで紹介している以外にもかなりの数を施工していたりします(現在も3点、この後7点のワイヤレスマイクが入荷予定です)。特に最近はコロナ禍が明けたという状況からか、音響関係の企業様(メーカーやイベント運営会社等)からの御依頼がかなり増えています。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!